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ヒマラヤスギ雑記
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知らない言葉/授業中の廊下
昔、帰国子女で高校に編入してきた同級生は、外国に長くいるとみんなが当然知っているようなことわざとかを知らないことがすごく不安だと話してくれた。例えば「石の上にも3年」の意味を知らなかったりするらしい。こういう言葉って、読書で身につくこともあるけれども、意外とテレビドラマとか、バラエティ番組などでなんとなく耳に入ってきてそのうち自分も使えるようになることが多いと思う。外国にいるとそういう機会はやはり少ないだろう。その後、彼女は自分が知らなかった慣用表現などを意識して覚えるように努力して、大学のころにはすっかり不安は消えていたようだった。

昨日のY先生の授業中で、先生がちょっと雑談をされたときのこと。先生が先週学生と話していたら、学生たちが「あばたもえくぼ」の意味を知らなかったことに先生は、やっぱり、と思うと同時にちょっと驚いたと話してくださった。で、先生は私の方を向いて「ヒマラヤスギは当然、あばたもえくぼ、意味わかるよね」と振られたので「はい、知っています」と返事をする。先生は「そりゃそうだろな」と呟きながら、他の学生に向かって「あなたたちは?あばたもえくぼ知っている人」と訊ねると1人を除いてみな自信なさそうに首を横に振るのだ。これには私は驚いた。これって、世代によって認知が異なる言葉なんだ。

1人が「ちょっとだけなら知っています」と小さな声でいう。あばたもえくぼってちょっと知っているとかそういう言葉じゃないとは思うけどなと思いつつ聞いてみる。先生が「そうか、じゃあ、あばた、って何か説明してみて」と振ると「ええと、あばたって、湿疹みたいなものですか」と言う。近いけど、でも正解とはいえない。その後先生が丁寧に説明する。

言葉は使われなくなると、本当に「死語」になるのかもしれない。でも最近思うのは、言葉(流行語も含む)が死語になるサイクルが短くなったということ。「リア充」だってそのうち死語になるだろう。というよりも、私の学生時代の同級生は誰も「リア充」を知らなかったから(今年の3月のある集まりで発覚)、この言葉は最初から年代限定で生まれてそして消える運命なのかもしれない。この言葉が存在していたこともリアルタイムで知らない世代が確実に存在するのだ。私が知っているのは、たまたま20代の集団の中にいる時間が多いからであって、普段自分で使う言葉ではない。あくまで聞き取り専用の語彙である。そういう意味では、大学の先生がこの言葉を知っているのも同じ理由からだと思う。

夫に「あばたもえくぼ」を若い人があまり知らないようだと話すと、やはり使うことがないからじゃないかと返ってきた。こういう言葉を使う文脈がないということなんだろうか。とはいっても、私も最近使うことはないけど。

授業中の廊下:
Y先生の授業の途中に、私は所用で5分ほど教室を出ることがあった。そのとき校舎の廊下は授業中なので誰も歩いていなくて、教室からいろいろな音が聞こえてきた。ある教室ではクラッシックの曲が流れてきて、ある教室では男の先生の低い声が響き、ある教室からは英語が漏れてきた。授業の音しか聞こえてこない無人の廊下を歩くというのは、奇妙な感覚だった。魔法学校みたいだ。廊下と教室では流れている時間が違う。ちょっといい時間だった。

# by himarayasugi2 | 2012-05-22 08:35 | 雑感 | Trackback | Comments(0)
日食観測用眼鏡売切れ
本日、5月21日は金環日食の日だった。だいぶ前から夫はお天気予測のサイトをチェックしはじめ、アマゾンで日食観測用眼鏡を物色しそわそわしていたのにも関わらず、途中から日食当日は雨、よくても曇りという数日前の予測を目にして「眼鏡いらんな」と買わなかった。ゼミの先生も「雨だよ、雨」って木曜日の夕方に力説していたし(*1)。が、また天気がよくなるみたいだという予測を目にした土曜日の夜に焦って「やっぱ日曜に買いにいこ」となるも、時すでに遅くどの店も「日食眼鏡売切れ」と紙が貼られていたのだった。ちなみに隣の実家メンバーも、日曜の夕方に店を2軒車で梯子するものの、やはり「売り切れ」の貼紙を見つけただけだったらしい。親も子もスタートが遅すぎるのだ。

それでも曇りかどうかを確かめるために、日食当日の今朝はなんと6時に起床する。そして晴れているのを確認してから夫は、慌ててネットで紙に穴をあけて日食を観測するピンホールをそのへんのハガキとコピー用紙で作成し、とりあえずテレビの日食観測ライブを気にしながらベランダとリビングをいったりきたりする。空は晴れているのに暗くなるという不思議な感じである。夕方のようだった。ケンはいつもよりあわただしい2人の様子を不信な顔で観察しつつ、途中から一緒にベランダにとりあえず出るのだ。
(日食当日の柴犬さん。いつもとなんら変らず。いつもと違う人間の様子に戸惑う。)

ピンホール方式でも太陽が欠けてゆく様子はそれなりにわかる。写真にはちょっととりづらいけれど、まずまずだ。隣り実家の母は、穴のあいたしゃもじを使って同じ要領で日食観測を行っていたらしい。
(ここから数枚、ピンホール方式で紙に映った太陽の影の写真。どれもこれも同じに見えるけど、一応時系列。日食って書いておかないと、なんの写真かさっぱりわからず。)
(これ、金環日食になったとき、一応。あー、眼鏡あったらなぁ)
(外の様子。やっぱり暗い。日没前って感じ。)

何年か前の日食のときは午前中のどこかの時間に外が真っ暗になったのだった。そのとき私は美容院にいて、ケープをつけたまま外に出て、お店の人とみたと記憶している。すごく暗くて雲の後ろに黒い円が見えたと思う。そのときとくらべると今回のはわりとあっさりした印象。暗さもそこまで暗くないし。でもまぁ、眼鏡買っておけばよかったなぁと夫も私も後悔している。

*1:先生はそんなの全然僕興味ない、みたいな態度だったけど、こういう人って意外と日食眼鏡を用意してちゃっかり「金環日食みたよ」って自慢するんじゃ。
# by himarayasugi2 | 2012-05-21 08:50 | 雑感 | Trackback | Comments(6)
珈琲を買う。
私は珈琲よりも紅茶党なので、珈琲を買うことは我家ではちょっとしたイベントである。最近珈琲飲んでないなーと思ったら、どちらからともなく「珈琲、買っとこか」と言い出すのだ。土曜日の午後、私が「たまには珈琲かわへん?」と提案して、丁度夕方に車で用のある夫が帰りに買ってくると言った。珈琲は、いつもペーパードリップ用に挽いてもらって200グラム買うようにしている。東京横浜時代は、なんとなくカ×ディとかで買うことが多かったのだけど、関西に戻ってからは中高時代の同級生で近所に住むNちゃんが、おいしい豆を扱っているお店を教えてくれたのだ。

そのお店は住宅街の普通の一軒家の1階のガレージっぽいスペースを無理やり店舗にしたような感じである。外からはそこが珈琲豆を扱っているとは全くわからない。Nちゃんによると、その店は近隣のカフェ、レストランに豆を卸しているのがメインの業務で、個人客は知っている人しか買いにこないとか。誰も知らないお店だし、外から見た感じも店に見えないし、質素で何かの作業場のようでぱっとしない。入り口はアルミサッシの引き戸をガラガラって開けるのだ。初めて買いにいったときもドアを開けるのにドキドキしたっけ。

そのお店の珈琲はおいしい。私も夫も気にいっている。それに安いのだ。ブレンドが200グラムで600円ぽっきり。カ×ディよりもずっとおいしい。珈琲はめったに買わないけれども、買うときはここで買う。ドアを開けたら奥の住居部分から家族のうちの誰かがでてきて、豆を挽いて売ってくれる。私と夫は「誰が」豆を計るかによって、珈琲豆に随分と誤差が出ることに気づいていた。

店を経営しているのは、50代後半くらいの息子らしい。この人は愛想がよくて、ちょっとした世間話などもする。そして何度か行くうちに「オマケ」もしてくれるのだ。どう考えても200グラムを越えているよね、っていうときが多いのもこの息子が豆を計ったときである。誤差がほとんどなくぴっちり計るのは息子の奥さん(やっぱり50代くらい)である。それはなんとなく予想できた。やっぱり女性である、きっちりと計るのだ。お喋りもしないし。そしてごくたまーに、200グラムよりも少なくなってしまうのが、同居している息子の父(80代か?)が店番のとき。私も夫もがらがらっと扉をあけて息子の父が出てくると、ちょっとがっかりする(*1)。以前はすくないなーとおもって家で計りなおすと180グラムとか190グラムという、200グラムですらないこともあった。結局トータルでみると息子のオマケが相殺されているのだ。

土曜日に夫が持って帰ってきた珈琲の包みはなんとなく大きかった。オマケかなと思ってちょっと計りにのせてみたら、なんと250グラムもあった。「ちょっと、250グラムもあるけどさ、これ息子が入れてくれたん?」「え、そんなにオマケあるん?50グラムのおまけってすごいなー、でもそれ息子違うで」「誰?」「奥さんやった」「それはあれやね、オマケじゃなくて、間違ったんやと思う、絶対」「うん、僕もそう思う」

で、土曜の夜は久しぶりに珈琲を淹れた。挽きたての珈琲は本当に香豊かでおいしい。お湯を注ぐとふわーっと豆が膨らんで香が部屋中に広がるのだ。

*1:このお店を教えてくれたNちゃんも同じことをいっていた。
# by himarayasugi2 | 2012-05-20 08:27 | 雑感 | Trackback | Comments(0)
特記事項全然なし。平凡すぎる日常。
後期課程のゼミだった。先生を含めて4人である。修士ゼミよりも人数がぐっと減って、猛烈に議論できそうな感じである。先生は少人数の授業がお好きだ。T君と2人でプロジェクターのセッティングなどを行う。M1の頃に比べたらものすごく手際よく2人ともできるようになった。テキパキテキパキと音がするような感じである。発表者はT君だった。まぁ、ちょっと資料が間に合わなかった箇所もあったようだけど平和に終わる。2週間後は私の発表である。これが終わるまではわりと大変である。この学期のクライマックスって感じだ。そのあとY先生のレポートがあったっけ。

ゼミは夕方から始まるので終わるともう夕ご飯の時間である。この時期はまだ明るくて、ほっとする。正門の周囲には授業が終わって帰宅する学生が大勢いた。集団で、個人でと待ち合わせが多い。皆解放感に浸った顔をしている。その人ゴミを4人で掻き分けてゆく。正門の前でタクシーを拾って駅まで行く。正門前で客待ちしているタクシーは、大学の先生を待っているのだ。ゼミ先生によると、運転手は大学の先生の顔をほぼわかっているらしい。Tさんと私は同じ方面なので一緒に帰る。Tさんの受け持っている授業の話をうかがう。2回生対象の授業で、どんどん発表をしてもらうらしい。「なんかみんな度胸あって、発表うまいんですよね」とのこと。「この日の発表はヒマラヤスギさん見にきたらどうすかね」とか、色々教えてくれる。とっても熱心なTさんである。

ひじき煮のブームはまだ続いていて、一昨日の晩ご飯用に大量に作った。そして昨日の昼ご飯に食べて、晩御飯に最後残りをいただいた。レモン汁を絞っても美味である。次は切り干し大根で常備菜を作ろう。

ゼミのときに色々先生が話してくれたけど、修士のときよりも後期課程のほうがなんかしんどそうな・・・。がんばれ私。

今、洗濯機を回しているところ。このあと掃除機をかけて、あとは来週の発表準備である。読みたい文献がまたまたでてきたので、その入手計画も練ろう。一週間は早い。

# by himarayasugi2 | 2012-05-18 08:47 | 雑感 | Trackback | Comments(0)
特記事項ないけど
来週に某先生の発表が当たっているので、先週末からずっと発表準備に集中している。英文の論文を読んで内容を咀嚼して、私の考察も含めてわかりやすく説明したいのだが、選んだ論文が長くて、でもってちょっとムズカシイ。訳を取り違えて致命的な勘違いをしてないかと心配になったので、類似のテーマの日本語の論文を探して「答え合わせ」的なことをしたいし、知識の補完も行おうと考える。そこで研究室にある学術系雑誌の山を探検して、まさに私が探していたテーマの論文を見つける。こういうタイトルの論文があったらいいなー、と思っていた通りのタイトルなのだ。ついてるかも。

で、論文のページを開いてコピーをとろうとしたら、その論文が私のゼミ先生が書かれたものということが発覚。あっちゃー。うまく説明できないけどなかなかに衝撃だった。知らない間に相手の縄張りに入っちゃった、みたいな感じ。しかも読み進めてゆくと、ゼミ先生は私が今回発表で使う同じ論文についてあれこれ言及されていた。あっちゃー。先手を打たれた感じである。私の解釈と先生の論文内容に大きな隔たりはなかったので、ちょっとほっとする。あとは、わかりやすくレジュメを来週までに作るのだ。週末は遊びたいので頑張らなくては(書きながら無理っぽいと思ふ)。

先日、Y先生との帰り道に、先生の学部生から研究者としての現在までのお話をうかがった。Y先生は誰から見ても研究者として順風満帆なキャリアをお持ちなのだが、3年間の留学中も常に迷いがあったとか。「ずっとこれでよかったのかなぁって、留学しててもいいのかなぁって思ってたよ」「ななな、なんでですか!」「留学しなかったら、Xできたんじゃないか、とかさ、考えたりもしたわけ」「先生でもそんなこと考えるんですね」「考えたねー」そんなもんだよ、と先生はおっしゃった。そういうものなのか。

私は大学院に行かなかったら、何していたんだろう。オンサイトの翻訳の仕事を細々とやっていたのだろうか。学生の身分が終わっても前の仕事には戻れないだろうし、もう戻ろうとも考えてないし。それに仕事なんてなさそうやし。これでよかったのかなぁとたまーに思うのだけど、今の生活は充実しているし、いろいろなことに感謝できるようになった。自分で選択することが大切なのだと思う。

M嬢と話していたのだけど、修士を終えたとき、習得した知識よりも習得していない知識の量、言い換えると知らないことが山ほどあるということのほうを自覚したよねとなる。知りたいことが沢山あるということ。迷いつつもまずは自己満足を目指そう。
# by himarayasugi2 | 2012-05-17 08:18 | 雑感 | Trackback | Comments(2)
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