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ヒマラヤスギ雑記

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東京の家探し

部屋の間取り図が好きなので、不動産の折込広告チラシなどで間取りを丹念に見るほう。完全に趣味なのだ。不動産サイトも、特定のサイトをほぼ毎日チェックしていて、昨日そのサイトに世田谷の賃料180万円の素敵な一戸建の募集を見つける。このサイトは、どちらかというと住宅に拘りのある人が、リフォームを前提に分譲物件を探したり、借りるにしても「味のある物件」を求めている人がチェックするようなサイトなので、賃料100万円超えの「ゴージャス物件」というのは、久々に見た。大理石床暖房だったり、15畳の台所だったり、延べ床面積375平米に、駐車場4台分とスペックもすごいけれど、これが賃料の180万円に比べて、高いんだか安いんだかも全然わからない。

大昔、東京では家探しにとても苦労した。夫も私も通勤するので、都心の便利なところを探したのだが、ばか高い家賃に驚いた。共働きといっても若かった二人には、そんなに家賃にお金は出せなかった。結局、通勤を考慮して23区内だが、狭くて、暗くて、駅から遠いマンションを借りていた。

当時の私は、ある外資系の会社で役員秘書として働いていて、そこで外国からやってくる新役員(若造)の家探しに少しだけ関わった。もちろん、家探しに立ち会うことは下っ端の秘書には許されるわけもなく、もっぱら不動産屋が送ってくる間取りのファックスを受け取り、ちょっと英語のメモをつけて回したり、電話応対をしたりという程度。間取りが送られてくるのを楽しみにしていた。見たことのないゴージャスな間取りに興奮。それに賃料に目が釘付けだった。私の家賃と桁が違う。(もう時効だと思うので書く)一番安いので120万円で、最も高いのが220万円だったと思う。家探しに立ち会っていた課長にこっそり聞いたところ、その役員の場合は、家賃補助の上限は200万円で、超過分は自己負担になるだろうとのこと。

家探しのために来日中の外国人の新役員(繰り返すけど若造)は、どの物件もあまり気に入らず、家賃が上限を超えた物件を気に入ったが、自己負担を払いたくないとごねていたらしい。その後どうなったのかは知らない。若かった私は、日本の高級住宅街の代名詞ともいえる場所に、外国人が住みたいと思える物件がないことが、ちょっと残念だったし、気の毒に感じていた。日本人にとっても東京の家探しは大変なのに、と思っていたのだ。

今の私だったら「何いうてるねん、文句言わんとさっさと決めろ!」って、言いそうである。言ったら即クビやろうけど。東京のゴージャスな場所のゴージャス物件募集を見ると、そういうこともあったと思い出し、自分たちが住んでいた狭くて、暗くて、駅から遠いマンションのことも思い出す。
東京の家探し_c0221299_962849.jpg
(真っ黒で艶々のケンの鼻と、ドラエモンみたいに太くて短くて真っ直ぐな手)
by himarayasugi2 | 2010-01-21 09:10 | 雑感 | Comments(0)
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