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ヒマラヤスギ雑記

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デミ・ムーアは『ゴースト』が1番いい

ネットのシネマニュースを見ていたら、『ゴースト』が松嶋菜々子主演でリメイクされるとあった。リメイクって、そんなに『ゴースト』って昔の映画だったっけと思ってウィキで調べたら20年前の作品だったのね。そんな・・・。つい最近だと思っていたのに(遠い目)。

デミ・ムーアは『ゴースト』の頃が1番よかったと思っている。黒髪のショートカットに、ちょっとルーズなカジュアルスタイル。身のこなしや、雰囲気は一歩間違ったら「ガサツ」になる寸前を「ナチュラルでボーイッシュ」にすることに成功していて、ハスキーな声でさばさば話す一方で、真珠のような涙をぽろっとこぼすなど、「魅力的の定義」に新しいカテゴリーを確立した感があった。また、唇は薄くて、きりっとした目元も理知的なんだけれど、体はえらくグラマーだったりで、そのアンバランスさのまま演じるラブシーンは、彼女のオリジナルの魅力でいっぱいだった。上品で清楚なお嬢様風でもなければ、モンローみたいなお色気風でもない、セクシー&ボーイッシュ&清潔感たっぷりといったそれまでのアメリカの女優さんにはなかったタイプだと、『ゴースト』で初めてデミ・ムーアを見たときは思った。

大昔に映画雑誌かなにかで読んだ曖昧な記憶をたどると、デミ・ムーアはこの役を、その他大勢と一緒に受けたオーディションで勝ち取ったらしい。長かった髪をばっさり切って、彼女なりのヒロイン像をオーディションで披露したとのこと。審査にあたった人は、この新鮮な魅力溢れるヒロインを見て、驚いたのではないだろうか。しかも、この映画は低予算だったときく。なのに大ヒットして、20年後にまたリメイクされるなんて。デミ・ムーアも魅力的だったけれども、ストーリーもベタでわかりやすく、感情移入しやすい上に、助演のウーピー・ゴールドバーグの演技も素晴らしかったため、映画が記憶に残るものとなった。残念ながら、デミ・ムーアのその後は、『ゴースト』を越えるような役にめぐり合っていないと思う。スターにはなったけれど、坊主頭になってみたり、ストリッパー役をやってみたり、イロモノ路線に脱線しているし。本当のデミ・ムーアは『ディスクロージャー』で演じていた野心的で攻撃的な女性の役に近いときいた。今更『ゴースト』を演ってくれとは言わないけれど、もっと彼女らしさが表現できる役をやって欲しいと思っている。なんだ、かんだいって、あの黒髪とグリーンの瞳はやっぱり魅力的だと思う。

松嶋菜々子が主演するリメイク版『ゴースト』の設定などは、まだ不明。松嶋菜々子は、デミ・ムーアとは全くタイプが違うので、彼女の個性にあった役柄にして、20年前に『ゴースト』を見て、うるうるした世代も楽しめる映画になったらいいなと思う。
by himarayasugi2 | 2010-05-14 08:15 | エンターテインメント | Comments(0)
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