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ヒマラヤスギ雑記

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本当にあった不思議な話/堺雅人礼賛

最近はテレビとかであまり心霊体験再現ドラマみたいなのもやらなくなった。たまーに、『本当にあった怖い話』をやるくらい。テレビ局がオカルトを推進しているなどと言われたくないから、そういう番組には消極的になってきたのかもしれない。夏場は娯楽として、こういう番組を楽しみにしているのだけれど。

私にはこれっぽっちも霊感などがないのだが、それでも今まで生きてきて、説明のつかない体験というのは少しはある。いつも人に話しているうちにバージョンが変ったりするので、整理のために書いておこうと思った次第。夏ですし。納涼ですわ。

知らない女の子
小学校の5年生のころ、学校から帰って家までたどり着いたときの話。我が家は擁壁の上に建っていて、階段を20段くらい上がると門扉があるのだが、下から庭の方を見上げると、スチールの垣根越しに女の子が遊んでいるのが見えたのだ。年齢は6、7歳くらいで、ワカメちゃんみたいなおかっぱ頭で、レモンイエローのノースリーブのワンピースを着ていた。庭で側転をしたり、飛び跳ねたりしている。不思議なことに顔は全く見えなくて、激しく女の子が飛び跳ねているのに音も人の声も聞こえない。最初、私は妹だと思って、下から妹の名前を呼んだのだが、聞こえていないようだった。階段を上って門扉を開けて庭を見たら、誰もいない。家の裏側に回って探しても誰もいない。誰かが立ち去った形跡もない。階段でもすれ違わなかった。女の子の姿は忽然と消えたのだ。家に入って母にレモンイエローのワンピースを着た女の子が庭にいなかったかときいても、ずっと誰もいないと言う。そもそも庭であんなに派手に動き回っていたら、家の中から丸見えなのだ。妹もそのときは近所の友達の家に遊びに行っているか何かで、不在だった。それにレモンイエローのワンピースなんて妹は持っていない。それでもそのときは、おかしいな、くらいにしか思っていなかった。

母がスナック菓子のおやつを出してくれたので、居間とつながっているダイニングの椅子に座っておやつを食べていたら、庭から誰かの視線を感じた。庭に面した大窓の方を向くと、さっきの女の子が窓に顔をひっつけてこちらの様子を伺っているのだ。あ、っと思ってすぐ立ち上がって窓の方に走っていったのだが、途中で女の子はスッと消えた。家の中を覗き込んでいたことはよく覚えているけれども、顔は全く覚えていない。そもそも顔を見た記憶がないのだ。私はつっかけをひっかけて、庭に飛び出して女の子を捜した。敷地の外にでてぐるっとブロックを走って一周して、女の子の姿を見つけようとしたけれども、通りには誰もいなかった。なんとなくこれ以上、母に言ってはいけないような気がしたのだ。

この出来事は、今でも本当によく覚えている。映像がぱっと頭に浮かぶのだ。あの女の子はその後一度も見ていない。真相を知りたいような知りたくないような。不思議と怖くなかった。

ちょっとだけ堺雅人IN『ジョーカー』:
脚本が突っ込みどころ満載でも、堺雅人の姿が見れたらそれでいい。あの眩しそうな笑顔がいいのだが、同時に冷たい感じもいいのだ。いくら堺雅人が昼間のとぼけた、どんくさい刑事を演じていても、道化にならないところもいいのだ。隠しても、隠しても、知性が溢れ出る感じがいいのだ。さっきからいいのだ、としか書いていないけれども、でももうちょっといい脚本のドラマに主演してくれてもいいのに。『龍馬伝』にどっか配役の空きはないのだろうか。弥太郎の友達役とか。堺雅人は、誰かに似ている俳優でなくて、堺雅人の個性がちゃんとあるところがいい。替えがきかない俳優なのだ。
by himarayasugi2 | 2010-08-11 08:19 | 雑感
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