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ヒマラヤスギ雑記

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『龍馬伝』44回:逃げ切った、お元。

『龍馬伝』44回は、イギリス人乗組員が殺され、海援隊に嫌疑がかかる。犯人は福岡藩士とわかるものの、龍馬を潰したい長崎奉行は、それでも龍馬を下手人として捉えようと躍起になる。お元が龍馬側についたことを敏感に察知した長崎奉行は、彼女をも標的にする。キリシタンであることが奉行所に知られたお元は、雨の中行方をくらます、というお話。

お元が捕まるんじゃないかと、はらはらしっぱなしだった。長崎奉行と彼女は愛人関係だったのだろうか、目と目を合わせる場面は恐ろしかった。信じていたお元が、龍馬に寝返ったことを察知した長崎奉行は、お元に対しても怒りの矛先を向ける。お元を演じる蒼井優は、したたかな顔を見せたかと思えば、雨の中逃げるシーンでは、か弱い小動物のようで、とにかくこちらも逃げて欲しくて体に力が入ってしまう。守ってやりたくなる存在に見えるのは、彼女の演技力なのだろうか。史実ではどうなのかしらないが、最後に龍馬のはからいで、イギリスに逃げ出せることができて、ほっとする。彼女が奉行所に捕まって、キリシタン弾圧の絵巻物に描かれているような拷問を受けるだなんて、考えただけでもぞっとする。逃げ切れてよかった。『龍馬伝』に出てくる女優さんの中では、蒼井優が余貴美子に次いで魅力的に見えた。役柄というよりは、本人が。でも、まぁ、このドラマは圧倒的に男のドラマなので。

この頃、隠れキリシタンは庶民だけでなく、武士にもいた。あの激しい弾圧をどうやってかわせたのか、常に警戒しながらの信仰は大変だっただろう。キリシタンとして弾圧を受けて亡くなったもの、生き延びたものも、みな結束が固く、信仰にも揺らぎがなかったときく。信仰というのは、執念でも執着でもない。何かを強く信じて、そのために命も投げ出すことも厭わないといったものなのだ。このドラマではキリシタンは、お元関連でしか描かないが、実際はもっとドラマがあったことと思う。

長崎奉行を演じる石橋凌は、笑った顔こそ恐ろしい。うちに秘める狂気が覆い切れていない。ああいうタイプは、とことん冷酷になれるのだ。弥太郎は、ついに龍馬にぶち切れてしまった。龍馬に常に振り回され、いつも邪魔される弥太郎。龍馬みたいな人はよくいるのだ。こういうタイプの人の傍には常に弥太郎のように、巻き添えをくっては尻拭いをさせられる役割の人間がめぐり合わせで配置される。そういう風に役割分担が決まっていると思う。龍馬には申し訳ないけれども、やはり弥太郎に少しばかり感情移入してみてしまった。私が弥太郎でも、もう関わりたくないと心底思うかもしれない。そうはいっても、龍馬が生きているのもあと3ヶ月である。弥太郎、仲直りせよ。

ここ1ヵ月で、最も多い検索ワードは、「龍馬伝」と「お元」である。『龍馬伝』絡みの個人名では「お元」が断トツで多い。で、次がだいぶ差がついて「龍馬」で、その次が「後藤象二郎」である。残念ながら「弥太郎」で来られる人はものすごく、少ない。一応いるけど・・・程度。なーぜー。「お龍」も少ない。この「お元」の検索回数の多さは、蒼井優の人気なのだろうか、それとも役柄の人気なのか?「お龍」よりも「お元」のほうが目立っているかもしれない。
by himarayasugi2 | 2010-11-01 08:34 | エンターテインメント | Comments(0)
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