徒歩で普段行くスーパーは2軒あって、どちらもプライベートブランドの商品を多く品揃えしている。プライベートブランドの食品は、他社製品と比べて格段に価格が安いのでここ数年で、結構売り上げが伸びたらしい。以前もテレビでプライベートブランドを特集していたのだが、店頭の消費者のインタビューでは、「安くて美味しい」を連発していたと記憶している。
我が家の平日の朝食は、珈琲か紅茶、チーズトースト、ヨーグルト、たまにフルーツ追加、とだいたい決まっている。珈琲は近所の卸売りの珈琲豆店で200グラムをペーパードリップ用に挽いてもらったものを購入し、朝食用の紅茶は、クロワッサンの店か地元のベジタリアンカフェの店頭でケニヤティーを購入する。チーズトーストのチーズは雪印のとろけるチーズ(*1)で、トーストは小麦の森の「六甲」か、ローゲンマイヤーの食パンか、ドンクの300円以内の食パンかイギリスパンである(*2)。ヨーグルトはブルガリアヨーグルト(*3)で、ヨーグルトソースは、国内メーカー(複数社)のブルーベリーソースか、アカシア蜂蜜か、そのとき家に美味しいコンフィチュールがあったらそれをかける。
あるとき、よく行く2軒のスーパーのうち1軒(Aスーパー)に行くと、いつも買うヨーグルトソースがどこを探してもないのだ。で、代わりにAスーパーグループのプライベートブランドのブルーベリーソースが、いつも買うソースの倍近くの量で値段は2、3割引きで売られていたのを発見する。そのスーパーではヨーグルトソースは、プライベートブランドのみ扱うことにしたようだった(*4)。安いので初めて買ってみた。が、めちゃくちゃまずかった。ブルーベリーの風味も実もまったくなく、人工香料でブルーベリーっぽい味付けをした、甘いだけの紫の汁だった。夫も私もどうしてもそのソースを使い切ることが出来なかった。予想外の味だったので。同じことが、Bスーパーでヨーグルトとチーズをプライベートブランド品を買ったときにも起こった。安いのだけれども、結局後悔してしまうような味だったのだ。
プライベートブランドに力を入れるのはよいのだが、他社製品も置いて欲しいというのが本音。消費者にだって選ぶ権利があるのだが、Bスーパーにいたっては、大豆製品、お菓子類、乳製品はプライベートブランドがかなり優勢である。大豆製品などは、日によってはプライベートブランドしか置いてない日もある。このスーパーが系列店の中では店舗面積が狭いというのも無関係ではないといえども、選択肢が少なすぎる。安いだけで、消費者は味には目をつぶって買うと考えているのだろうか。大抵の人の朝食は同じメニューだろうから、自然と食卓に並べるものも「定番」的なものになる。いつもの美味しいパンに、ヨーグルトにヨーグルトソース・・・でいただきたいと思っている。だから、プライベートブランドでも、もっと味に気を使うべきなのではないかなと思う。いくら安くても、ああいうヨーグルトソースなり、チーズなり、ヨーグルトなりを他社の製品と出来るだけ競合させないようにして販売する方法は、消費者の立場に立っているのかなぁと思う。
誤解のないように付け加えると、プライベートブランドの全てが美味しくないというわけではない。もちろん、Xカリスーパーのプライベートブランド品などは美味しいと思うし。それにAスーパー、Bスーパーの牛乳については、ミルクティーに使用するだけなので、美味しい、美味しくないは全然わからないし。ただ、(プレーン)ヨーグルト、ヨーグルトソース、チーズについては、プライベートブランド品を買うときは、かなり慎重になると思う。ただ、AとBスーパーのものは金輪際買うことはない。
*1:とろける板状のチーズは、明治、雪印、Bスーパープライベートブランド品を試したが、雪印のチーズの溶け方が1番気に入っている。Bスーパープライベートブランドについては、チーズ様の「何か」としかコメントできない。
*2:トースト用のパンで5枚切りか6枚切りで300円以内というのは、普段の朝食のトーストの価格として守っているライン。神戸の有名ベーカリーのイギリスパンとか山食とかは信じられない値段で売られているが、そういうのは、本当にたまにしか買わない。美味しいけど。
*3:プレーンヨーグルトは、たまに贅沢して小岩井のものとか、なんとか牧場のものとかを買う。割高なんだけど、すごく美味しいヨーグルトソースとかコンフィチュールとかを手に入れたときは、ちょっと贅沢するのだ。昔は旧ナチュレ(現メグミルク)のプレーンヨーグルトをよく買っていた。
*4:さすがに苦情が出たのか、暫くしたら一部、他社製品も復活させていた。但し、シェルフのシェアとしてはプライベートブランド品は7割以上をもらっている(
おいしくないのに)。