昨日、夕方の新大阪発東京行きの新幹線に乗る予定だった。その前に、掃除をして荷造り、ケンの散歩を済ませて、夫に申し送り事項をメールしようとしていたら、夫から電話を受けた。「なんか、めっちゃ揺れてるねんけど、そっちは大丈夫か?ケンはパニックになってないか」と、夫の声は上ずっていた。「すぐテレビをつけろ」と言われ、画面を見て状況を理解した。大阪の高層ビルは耐震設計で、ビル全体がかなりしなるらしく、その揺れは夫によると真っすぐに立って歩けないほどだったとか。神戸は震度3だが、まったく揺れは感じられなかった。
そのすぐあとに、東京都内のホテルで通訳をしていた妹と電話で話ができた。ホテルのロビーに避難しているところだそう。揺れがひどくて一端全員が机の下にもぐりこみ、その後ロビーに避難したとのこと。私がテレビで得た情報を告げると、ひどく驚いていた。そして私に東京に来れるのかと訊ねる。東海道新幹線は東京-静岡間で停電が午後3時に発生し、そのせいで新幹線は運転を見合わせていて、いつ再開するかわからないし、再開しても夕方以降の新幹線がいつ新大阪を発車できるのかわからない、と窓口で言われる。とにかく一端キャンセルして、土曜の様子をみてからにしようと決める。妹にはとりあえず金曜に東京に行く予定はキャンセルとメールで伝えた。日曜日にシンポジウムがあって、それに参加する予定だったのだが、シンポジウムの主催からシンポジウムは中止と連絡を受け、結局週末を利用した研究旅行は取りやめとなった。これについては落ち着いてから考える。
妹からメールで、やっと自宅についたこと、そして室内の本棚は動き、資料は飛び出し、洗濯機は動き、とにかくぐちゃぐちゃと連絡を受けた。金曜の晩は万が一に備えて服を着たままリュックに荷物を詰めて寝る予定らしい。大きな余震がきたらかなり怖いとのこと。テレビの映像を見ると、想像以上の地震の被害に恐ろしくなる。その場の恐怖はどれほどのものだろうか。また、被災地に大切な方がいらっしゃる人は、あの映像を目にしてどれだけ心配だろうか。大切な方の安否確認が早くできますように。
地震でお亡くなりになった方のご冥福をお祈りいたしますとともに、被災された皆様にお見舞い申し上げます。