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ヒマラヤスギ雑記

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おそるおそる更新した昨日

地震発生以来、色々なサイトやブログを拝見すると「自粛」とか「不謹慎」といった言葉が同じ文脈でよく登場している。イベントを自粛しようかと提案すれば、なんでも自粛したらいいものではないとか、なら決行しようかとなると「不謹慎」だとか、またツイッターやらブログで日常の些細な楽しいことを発信したら「不謹慎」と言われたなどなど。なんというか、オプションが「不謹慎」か「不謹慎でないか」の二択しか現在残されていなくて、ちょっとでもひっかかると一気に針が「不謹慎」に振り切ってしまうような印象を受ける。

テレビ番組についても、あるニュースサイトでは地震番組を放送せずに旅行バラエティを放送した局について批判記事を掲載していた。そうかと思えば複数名のブログではこういうときにいつものドラマを視聴できて、ほっとしたといった主旨のことが書かれていた。こういったことは個々で判断すればいいと考えている。不謹慎だと思ったら、見なければいいだろう。こういった大災害が起こったときに、「不謹慎」か「不謹慎でないか」を巡って、自分の意見と異なる意見の団体や特定の個人に対して、わざわざ時間を割いて攻撃することは、そんなに重要なことなのだろうか。

といっても、率直に言って私もブログの内容については、ここ数日はいろいろ考えている。日常生活の記録として、客観的に記そうと思っているけれども、昨日更新した修了式に先輩に贈呈した花束のことは、個人的に記録しておきたいと思いつつ、震災で卒業式などの一切の式典を自粛している教育機関が存在していることを考えると、それこそそういった晴れやかなことには触れないほうがいいのかなと、悩んでしまったトピックだった。ある人にメールでその件について少し触れたら、「そういう事をお祝いしている日常も知らせてあげたいところです。癒される人も大勢居ると思いますし…でも、お任せします」とのコメントをいただく。その言葉に背中を押されて、おそるおそる昨日の記事を更新したのだった。予想に反して、温かいコメントをいただけてほっとした(ネガティブな見方をすれば、コメントをわざわざしなくても、「不謹慎」な記事だと考えている人はいるかもしれない、でもいちいち気にしていたらきりがない)。
by himarayasugi2 | 2011-03-18 08:01 | 雑感 | Comments(0)
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