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ヒマラヤスギ雑記

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どういうときに幸せかと訊かれても、

日曜日の朝、夫が「どんなときに幸せやなーって感じる?」と唐突に訊いてくる。夫は物事の意味とか、事象の裏に隠された真実などを、普段考えたりするタイプの人間ではなくて、何も考えないで、のほほーんと、お酒を飲んでいるように見える(というか、実際そういう人)ので、冒頭のような質問を投げかけられて非常に私は驚いた。そういうことを考えていたのか、という驚きである。

「そうやねぇ、寒い日に熱いお湯のお風呂に浸かったときに、じわじわじわっと体が温まっていくとき、幸せやわーって思うけど」と最初に浮かんだことを答えると、夫が笑って「僕とレベル一緒やなぁ」と言う。レベルって、なんなん?「僕はね、美味しいものを口にいれたときとか、美味しい酒を飲んでるときが幸せやな」と想定内の答えを返してくる。なぜこういう質問をするのかと彼に尋ねると、土曜の昼間にバラエティ番組の再放送をやっていてそれを見ていて質問したくなったという。

タレントの青木さやかが丁度、結婚し妊娠したときに収録されていた番組らしく、周囲の芸能人らがしきりに青木さやかに「結婚して、妊娠して、もう幸せでしょ?」と何度も確認するように訊ねていて、それに対して青木さやかが素のままに反応していたらしいのだが、その答えが夫は印象的だったとか。青木さやかは、結婚しているから、妊娠しているから幸せだというふうには自分は考えていない、とはっきり答えていたらしい。照れ隠しというのでもなく、彼女はそう思っているのが画面からも伝わってきたとか。夫は青木さやかの言いたいことがなんとなくわかるという。なんとなくわかる、と私も思った。

幸せ、というか、幸福感は私にとっては一瞬なのだ。冷えた体が温まる瞬間とか、すごくいいアイディアを思いついた瞬間、ケンがすごく可愛い瞬間、美味しいものを頬張った瞬間、映画のラストが思いもかけずに素晴らしくってぐっと心が動いた瞬間、などなどあげていくときりがないけれども、そのどれもが瞬間なのだ。結婚している状態が常に幸せというのではなくて、ある人にとっては結婚したことで、幸せを感じる瞬間が増えたとか、ある人にとってはそれが減ったとか、イロイロなのだ。

その人が幸せかどうかなんて、非常に主観的なトピックなので他人が論じることでもない。例えば、X歳すぎても独身だからあの人は可哀想だとか、X歳すぎても子供がいないからあの人は哀れだとか、X歳すぎても年収がX円だから甲斐性がないとか、自分の尺度だけで、あるいは自分の持っているものを他人が持っていないだけで他人を評価したり、論じたりするのはおせっかいを通り過ぎて失礼かなと思う。また自分が持っていないものを他人が持っているからといって、自分は不幸だなんて思う必要もない。自分の思う幸福感を大切にすることが1番だと思う。

珍しく真面目(?)に幸せについて話合ったあと、草屋根の手入れをし、カメラ片手にケンをつれて近所の桜を観に行った。桜の名所でもなんでもない近所の公園なのだが、とても立ち姿の美しい桜があり、しかも人が誰もいなくて、貸切り状態でお花見しながらシャッターを押す。しかし、桜の写真は難しい。ちっとも実物のあの高揚感が伝わってこない。ま、よしとする。
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(桜の下のケン。花が写らない。)
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(立ち姿の美しい桜。誰もいない公園で。桜の北側(背面)には新しく出来たテラスハウスがある。)
どういうときに幸せかと訊かれても、_c0221299_8123730.jpg
(家から歩いてすぐの桜。誰もいないから独り占め。)

昨日の間食:
午後にマクヴィティのイチゴクリームをサンドしたダイジェスティブビスケットを食べる。
なんと、4枚で280カロリー(高!)あとは黒豆茶を鬼のように飲む。

追記で選挙のこと:投票にはもちろん行く。夫が先に「投票しない人」を決めてから「投票する人」を探したと告白したことに、ああ、私もと思った。で、投票しない人の1人が当選していた。
追記2:大嫌いで名前も自分のブログに残しておきたくない東京都知事Iが再選されてしまった。あー、もう信じられない。いえ、兵庫県民がごちゃごちゃ言うことではありませんが。
by himarayasugi2 | 2011-04-11 08:18 | 雑感
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