一昨日の夜中に夫がトイレに行ったとき、外は物凄い大雨だったという。「こんなに降って大丈夫なんかと思った」というほどだったらしい。昨日の朝6時ごろは雨が止んでいたのだが、7時半にはかなり降り始めていて、いくらケンのトイレが心配だからといってちょっと散歩に出られる状態ではなかった。9時ごろに少し小ぶりになったので、私は雨合羽をかぶるも、ケンにはレインコートを着せずに散歩に出る。といっても、1番短いお散歩コースで、とりあえずオシッコだけさせるのだ。大きい方のトイレはこんな雨の中ではケンは絶対にやってくれないので、用が済んだらすぐにUターンして戻る。家に着くと同時に急にどしゃぶりに。台風や雨の多い季節には、いつもケンの散歩のタイミングには苦労する。家の中でトイレをしてくれればいいのだが、頑として拒否する。トイレシーツもいつのまにか「紙のオブジェ」になってしまう。
家に戻るとケンはパソコンをする私の足元にあるベッドに入って二度寝に突入する。外は雨風が強く、暴風警報もついに発令されてしまった。リハビリに行くのはあきらめよう。八ヶ岳にいる母に電話すると、八ヶ岳も激しい雨だそう。
ケンがベッドに寝ているときにパソコン机に向っていると、すぐ下からケンの肉球のなんともいえない古いポップコーンみたいな臭いが立ち上ってくる。クサイんだけど、ケンの匂いなので、なんか愛おしいというか。ケンはへたったぬいぐるみのようにベッドにぎゅっと入っている。
ランチ時になるとケンは起き上がって舌をぺろぺろする。おやつが欲しいのだ。私が昨晩の残りを温めなおして食べている横で、ケンにはターキーのアキレス腱のおやつを食べさす。食べると1階に昼寝にしばらく行くのだが、1時間するとまた2階にやってきて、遊ぼう、遊ぼうと誘う。おもちゃの籠からボールを出して転がしてみたり、私の気をひこうと一生懸命である。適当に相手するが、一応私も忙しいのでずっとは付き合えない。そのうちものすごく退屈そうな顔をしてうろうろする。あんまりつまらなそうなので、午後に雨が上がったときに庭で追いかけっこをしてやる。雨は止んだといっても風が強くて、ちょっと怖い。
(1階で寝ているときは、こんな感じ。)
(退屈そうな顔をしている。)
「あそばへんの?」
「あそぼうよ」(籠にしまっていたケロを引っ張り出してほり投げて私の反応をうかがう、ケン。ドナルドとプーは1階)
三時ちょっとすぎに雨も風も落ち着いたので散歩に出る。大きい方のトイレをしてもらうために、ちょっと遠出する。ケンはきちんとトイレの場所を決めて仕事を済まし、あとはのんびりと歩いて帰宅。ケンを暫く庭に放している間にケンのご飯を作り、ケンを中に入れる。夕飯を食べ終わると、すぐにケロを咥えて1階の寝室に移動して、夜の散歩まで眠る。雨でも風でも、ケンの1日はほぼ同じである。ご飯は2回、おやつも2回、お散歩は3回、合間に昼寝して、私や夫と遊んだり、お庭をパトロールしたりする。犬はある程度は生活パターンが固定しているほうが安心するらしい。いつもと同じ人と同じ場所で一緒に過ごす、「いつも通り」が好きなのだ。
(昨日の夕方の4時過ぎくらいの空。7時前にちょっと雨が降った。)