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ヒマラヤスギ雑記

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ひとりで出来る。

実家のファックス電話の「ファックス機能」が壊れたということなので、新しいものを買いたいと相談されていた。電話は普通にかけることができるのに、ファックスのためだけに総買い替えなのだ。そんなにファックスって頻繁に使うのだろうかと訊ねたら、ほとんどファックスを使わないのに壊れたらしい。ほとんど使わないのになぜ壊れたとわかるのかとまた訊ねると、月に1度だけの受信が出来ないらしい。ということは毎月実家に1度だけ送信する人がいるということになる。ファックスの故障は、その「月1送信者」からの「お宅にファックスが送れない」という電話連絡によって判明したのだ。

「こないだ2回送って2回ともダメだったらしくて、お父さんに電話してきたのよ、で、お父さんも電話で謝ったりしててね、で、うちのファックスからその人に送ってみたら、やっぱりそっち方向も送れなくて、で、電気屋さんに来てもらったらファックス機能が故障です、って言われたのよねー。ほとんど使わないのになんで故障するんやろうね」とファクスを買いに行く車の中で説明する母。その月1ファックス送信者は、父の会社時代の上の方らしくて、度々ファックス送信をさせて申し訳ないと父も思っているようで、電話で平謝りらしい。車内の夫(運転者)と私は同時に「その月に1度ファックスって一体なんだろう」と考え始める。

「ね、そのファックス送る人って毎月同じ人なんでしょ?何を毎月送ってくるの?電話で済むようなことなんじゃなくて?」と私が訊ねると、母が教えてくれる。父は会社のOBを中心に集まって月に1度行っている読書会のメンバーで、そのファックスを毎月送ってくる人もそのメンバーらしい。で、その人はご自身の読書会の出欠に関わらず必ずメンバーに宛てて感想を綴り(手書き)、ファックスを送るそう。父が欠席すればなおのこと丁寧な感想が送られてくるとか。筆まめな方らしい。メールに感想書いて全員に送ったらいいやん、と言いかけて、それが出来ないからファックスなんだと気づく。手紙よりは簡単だし、でもわりに「今っぽい」かもしれない。父よりも年齢が上ならばパソコンもワープロもタイピングも難しいだろうし。この人の読書会の感想文の受取りが、今回のファックス付き電話の買い替えの主な理由である。こういう理由もあるのだ。面白いし、いいやん。

ファックス電話は子機が1台ついても11000円とちょっとだった。一緒に用紙と替えのフィルムを購入する。母が「ね、このファックス電話の取り付けはY田電気がやってくれるんかってお父さんが聞いてたけど」などとすごい質問をするので、「え、これは電話機だから電気のコンセントに差し込んで、電話の線を繋げばいいねんけど、今あるファックス電話と同じことをやるだけやん」と返事したら、「あら、そうなの」とのこと。横で聞いていた夫が「わからんかったら言うてください、すぐ行きますんで」と発言し、母はちょっと安心していた。

後日、我家に1枚のファックスが入った。見ると、「このファックスを受け取ったら、こっちへ送り返してください、父より」と手書きで書いてあったので、送信する。すると今度は父から電話がかかってきて「ありがとう、じゃあ今度はこっちに電話もかけてくれるか」と言うので、こちらからもかける。テスト完了のようである。1人でできるやん。
by himarayasugi2 | 2012-04-04 08:44 | 雑感 | Comments(0)
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