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ヒマラヤスギ雑記

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物を減らすこと。

ご近所のTさんは、昨年ご主人を亡くされた。Tさんは私の母と同年代で、お嬢さんと息子さんは独立している。お子さんたちは、それぞれ仕事や配偶者の関係で普段は海外に暮しているので、Tさんは普段は1人である。Tさんは読書家で、よい本を見つけたらよくうちの母にも貸してくれる。2人は本の貸し借り仲間でもあり、近所の茶飲み友達みたいな感じである。ご主人は長患いの末にお亡くなりになったので、看病をしている間、Tさんは「その後」をいろいろお考えになっていたらしい。

Tさんは半年に1度、定期検診を受けている。持病があるわけではない。具合が悪くなる兆候が現れていないかをモニターしているのだ。もし兆候が見られたら、そのときは今の家を人に貸して施設に入ることまでも決めている。その後の物件の管理などは海外にいる息子さんに託すつもりだという。Tさんはとてもしっかりした方で、あくまで身軽でいること、そして、自分に関することで自分で出来るところは、とことん自分でやりたいというお考えなのだと思う。「こないだTさんのおうちにお邪魔したとき、あまりに家の中が片付いていてびっくりしたの」と母が言う。引っ越すことになったら手早く済むように、ご主人がお亡くなりになってから、家の中をすっきりと整理したそうなのだ。無駄なものが一切ない部屋だったという。

母は、同年代のTさんのお宅を目にして色々考えることがあったようだ。もう40年近くも同じ場所にいるため、実家にはどんどん物がたまっている。本もすごいし、祖父母の遺品も大半は実家にある。家具も多いし、食器も多すぎる。所謂タンスの肥やしも多い。少しずつでも減らしていくしかないと思う。母はとりあえず壊れたミキサーと古くなって発火しそうなヒーターを粗ゴミに出していた。そうやって少しずつ不用品は捨ててゆくのだ。

私も物を減らしたいと思っている。家にあるものは好きなものだけという状態が理想だけど、ほど遠い。粗品でもらったタオルとか、結婚のときにもらった急須セット(20年で4,5回しか使っていない)とか、景品でもらった湯の花とか、今後も使わないものが多いのだ。今は本が増えることについては仕方がないと思っているけれども、他のものはもう少し厳しい目で取捨選択していく必要がある。これ以上増やさないということはもちろんのこと、やはりあの片づけ本に書いてあるとおり、「ときめく」もの以外は思い切って処分する必要がある。体力と判断力がまだあるうちに、少しずつ今からでも身軽になるための準備をしたいといつも思う。椅子とかランプとかモビールとか欲しいけど。

先日、フランス人のナントカさんという女性が書いた本をちらっと立ち読みしたのだけど、本当に必要なものちょっとだけで生活するというテーマだった。写真とかもあって、わりとセンスがいい印象。こんな感じでいけたらいいけど、夫は夫でCDとか本とか増やしまくっているし。難しい。

自分は何があったらじゅうぶんなのか、また考えがまとまったら記録しておきたい。

最近お気に入りの曲 ”Here’s that rainy day”。夫はトゥース・シールマンスのハーモニカだけのヴァージョンが1番お勧めというのだけど、動画サイトでは見つけられず。代わりにビル・エバンスのものをアップ。これも素敵である。

by himarayasugi2 | 2012-04-27 08:14 | 雑感 | Comments(0)
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