先日、ゼミが始まる前に教室に入ったら、M2のY嬢が発表の準備をしていた。Y嬢は最近シュウカツでいそがしそうである。某先生の大ファンなのに、先日は欠席していた。大変やなぁと声をかける。
「そうなんです、面接と重なってしまって某先生の授業を休んじゃって」「大変やねぇ」「なんか、私もう、面接あきませんわ」「何で?」「なんかね、おぢさんがどうしても苦手なんですよ、私おぢさんダメなんです」と言う。「でもさ、ゼミ先生だっておぢさんやん」「先生がたはいいんです、私の苦手なおぢさんじゃないから」「どういうおぢさんがあかんの?」「面接のおぢさんで、よくいるのが研究のことを質問しはるひとです」「院の研究?」「そうなんです、‘君、大学院でどいう研究してるの’っていうから」「うんうん」「AについてのBを調べています、って答えるじゃないですか」「うんうん」「そしたら、Aってさ、そもそもCだよねー、って見当違いのことをコメントした挙句に、Bを調べて意味あんの、とかいうんですわ」「ひゃー」
おそらく、「それくらい僕だって少しはわかっているんだよアピール」だと思われるのだが、そもそも間違っているし、おまけに知りもせんくせに、研究にダメだししてくるのがY嬢は耐えられないらしい(私も嫌だ)。なんでそういうこと言うかなー。
「ヒマラヤスギさん、こういうときどうやって答えたらいいんですかね」「うーん、とりあえずおぢさんの面子を潰すわけにはいかんから、おぢさんを否定しないでおくとか」「どーやってですか!」「そーやねー、‘え、Cっていう説は詳しくはないのですが、Bじゃないかという視点から現在はやってるんですぅー’とかっていうのはどうかな、とにかくおぢさんの発言内容には触れないでおく、みたいな」「あーまじで面倒くさいですぅ」とのこと。面接のおばさんの話が出てこなくて、ほんまよかった。おばさんは安堵である。
ガンバレ、Yちゃん。