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ヒマラヤスギ雑記

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否定しない/日常/ドラマ

6月18日付けの日経新聞の朝刊にあるコラム、「春秋」に書いてある内容はちょっと考えるところがあった。コラムの冒頭で「自分と異なる意見の持ち主を前にしたとき、どう応じるか」と問いかけがあり、その対応を「No」でも「Yes, but…」でもなく、「Yes, and」という発想ですればどうなるかと続けている。この「Yes, and」が有効なのは、対話を豊かにし、よりよいアイディア作りにつながるからとしている。それは対話において「自分が否定されたと思った人は、相手を否定する」からだという。互いに否定し合っていては物事は前に進まない。この発想は山崎亮さんの『まちの幸福論』という著書に書かれているという。

そしてこの考えをビジネスに活かしているのが、糸井重里さんの事務所である。糸井さんの事務所では商品開発の会議において、他者の提案を否定することを禁じているという。よりよいアイディアを提案することが決まりだとか。「価値を増やすのが僕らの仕事。否定は価値を増やさない」と糸井さんはいう。コラムでは最近テレビなどで目にするのは、相手に対する非難や否定の言葉で溢れるテレビ議論だとしている。そして、非難合戦と提案競争のどちらが社会の価値を増やすだろうかと結んでいる。

これを読み終わって、思い当たるところが沢山あった。人間関係において否定しあうことって、なんの意味もないけれども、やってしまいがちだと思ったからだ。若かったころ、相容れない人、あるいは理解できない人をすぐに否定することで自己肯定を得ていた未熟な私は、同じ様に他人から否定されていたと思う。いや、今だって誰かから否定されているだろう。誰でも自分のことや自分のアイディアを否定されるとかなしいし、相手のことをあまりよく思わないだろうし。ただ、年齢を重ねると、ある一面が自分とは相容れないとわかっていても、その一面だけでその人の全てを否定しない努力ができるようになった(と思う)。総合的に相手をみれるようになってきたのだ。どうしても相容れないと思えば、否定する前にそっと距離を置くことにしている。

日常:
Y先生と途中まで一緒に帰る。そしてまたしても「あなた、今年の年末までに書くといっていた論文はすすんでるの」と訊かれる。「まだ、文献全部読めてません。テーマもぐらぐらで」と答えると、「書くの?書くよね?」とまた訊くので、「書くのは絶対に書きますから(話題を打ち切りたい一心で)」と答えたら、ニッコリ笑って「それでよろしい」とのこと。先生方からチクチクと進捗状況を訊ねられるのって精神衛生上あまりよろしくない。Y先生はよく、論文(あらゆる種類を含む)というのは自己満足でも書くべきです、とおっしゃる。自己満足にもならない論文を書いたらあかんよね、そら。

ドラマ:
『鍵のかかった部屋』、続きがものすっごい楽しみ。玉木宏がゲストなんだけど、とても素敵であります。ちょっとしか出番がないのになにこの存在感。芹沢さんも軽い演技もシリアスな演技も違和感なくて、役まるごといい感じなのだ。来週で終わりかー。

今日は台風いつ来るのだろう。外トイレ派のケンの散歩が悩みの種。朝はとりあえず短く済ませた。
by himarayasugi2 | 2012-06-19 07:46 | 雑感 | Comments(0)
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