一人で出来るか:
先日の夕方、ケンと庭に出ていたらご近所のご主人が実家の門扉の前までいらした。おそらく80歳くらい。この人とは私が結婚前からほとんど話をしたことがない。で、その人がガスコンロが故障したから、ガス会社の対応窓口の電話番号を教えて欲しいという。初めて声をきいたような気がする。そのとき父も庭にいたのだけど、父は当然そんなこと知らないので、私が家に戻ってカスタマーセンターとメンテナンスサービス会社の番号をメモに書きつけて家に持ってゆくことになった。
奥様は不在だったのでご主人は困っていたのだ。で、勝手口に行ってメモを渡そうとしたのだが、結局ご主人に代わって私がかけることになる。かけるにしても、ガスコンロがどういう状態か見ないといけないので、上がらせてもらう。コンロはずっとピーっと鳴っていて、点火しないとご主人が言う。見たところ、レバーを押す式のコンロで、しっかり奥まで押していなかったため、火はつかず、コンロのほうで「ちゃんと押せてないから点火できていませんよ」とアラームを鳴らしていたのだった。なので、私がいったんレバーを押し戻してから、もう一度押したら普通に点火した。別に壊れていなかったのだ。解決したわけである。
数日後、そのご近所さんの前を歩いていたら、勝手口の周囲を奥様が掃除されていた。挨拶したら、「こないだは主人が迷惑かけてごめんなさいね」と言う。私は、いえいえ、コンロは壊れていなかったし、すぐ解決したので、と返事をする。奥様は「あの人、ガスコンロなんて今まで一度も触ったことがないので、私がいない間も触らないようにって言ってたのに、わからないのに触って、壊れたっていうから、ほんとごめんなさいね」ともう一度謝るのだ。私は、また「いえいえいえいえ」と答えて家に帰る。
私の父親世代以上の男性ってやっぱり家のことは知らない人が多いのかもしれない。私の父は、お湯は沸かせるとは思うけど、あとはたぶん何にも出来ないと思う。掃除も洗濯も料理も。あのご主人がコンロを今まで触ったことがないというのは、ちょっと驚きだけど、意外とそういうものなのか。夫は料理と買い物は大好きなのでよくするから、コンロとかオーブンの使い方は問題ない。でも、掃除機とかかけたことなかったような。クイックルワイパーが使えるからいいか(掃除するしないは別として)。今の洗濯機は使ったことがないから、一応教えておいたほうがいいのだろうか。掃除は苦手なようだけど、ゴミの日にはものすごく敏感(匂いにも敏感)なので、私が不在でもゴミ屋敷にはならないと思う。私は、パソコン周辺などが苦手である。どのくらい苦手かというと、プリンターのインクを交換するときいつもドキドキするレベル。全然人のこと言えない。
五輪:
女子のマラソンをちらりと視聴する。ロンドンの街並みを見たかったのだ。今回は周回コースらしい。ただ、解説の有森裕子が、道幅の狭い、石畳のアーケードをコースに選んだのはなぜなんだと、ちょっと非難の色をにじませながらコメントする。表面がでこぼこの石畳を走るのは、ランナーには負担なのだ。土ふまずにあたるし、とかとか。ケニアのランナーはつま先で着地するから、石畳が雨でぬれていたら滑りやすいともコメントしていた。
男子体操種目別「床」をライブで観戦する。内村選手は銀メダルを獲得する。わりと、あっさり入場して、「さっさと」演技をして、すぐ順位が決まって、すぐ退場といった進行だった。演技のラストの着地が決まったときに、やっと笑顔がでる。1位の中国の選手もそうなんだけど、内村選手を含めて上位選手の演技は美しいのだ。空中の姿勢とかも指先、つまさきもぴしっと揃っていて、そして着地もきれいに決まる。わりと素人でも見たときの印象が順位に反映されると思った。表彰式は『炎のランナー』の曲なんだ。なんか、柔道のときの入場とかインターバルにかかる曲とかも知っている曲(懐メロ)が多くて嬉しい。内村選手はとても満足そうな表情だった。銀メダルおめでとうございます。
フェンシング団体は、体操のライブの合間とかに録画が挟まれていて視聴する。対中国戦も対ドイツ戦(準決勝)もものすごい接戦だったよう。勝敗がわかっていてもドキドキする。特に、対ドイツ戦は、あと10秒切っていてどうやって逆転するんさと、ハラハラした。で、決勝で敗退して銀メダルだった。すごいです。おめでとうございます。
朝起きて、ボルト選手が2連覇したことを知る。北京のときは生中継で見ることができたけど、さすがに今回は結果を知ってからテレビをちらり。彼の場合は、自己ベスト=世界新になるからそうそう自己ベスト更新とはいかないかもしれないけど、でも五輪新で優勝する。事前に、彼を特集していた番組を見ているからかもしれないけど、2連覇できてよかったなぁと思う。200は出るのかな。
なんか、普段のこととかも書きたいけど、五輪も書きたいし、長すぎると思う。でも書いておきたいって思ってしまう。最初からここまで読んでいただいて、本当にありがとうございます。