人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ブログトップ

ヒマラヤスギ雑記

cedar2.exblog.jp

大晦日元日テレビと本

大晦日のテレビ欄からここ数年で格闘技の番組が消えた。興味のない私にとって、この傾向は嬉しい。夫がいつもつけていてすごく退屈だったのだ。代わりに、去年から大晦日は『笑ってはいけない』というダウンタウンの番組を見ることが多くなった。でも、これもねー、最初のバスに乗るところと、バスに乗って目的地につくまでと、ついてからの最初の2、3の場面までは面白いのだけど、それを過ぎると下品になるだけで、そこからは見ない。今回はジミーちゃんの場面もあんまり面白くなかった。『紅白歌合戦』に至っては、少なくとも結婚してからはほぼ見ていない(20年は見ていないのか)。だいたい大晦日は日付が変わる前に寝てしまう。大晦日に一瞬、チャンネルが紅白に合ったとき、あの大人数の女子グループが、大勢で歌って踊っていた。この女子グループをテレビで見るのは、これで2回目。

元日は夜しかテレビはみない。夜は、『相棒』の正月スペシャルを視聴する。正月スペシャルで最近面白かったのは、瀬戸朝香が出演していた年のものが一番面白かったと思う。今年は、50年以上前の神隠しと今の事件を繋げてなぞ解きというものだった。過去の事件のなぞ解きというパターンは、あまり好きではないけれども、イギリスのミステリーの重厚さを意識したのか、お正月らしい華やかな回想映像がふんだんに使われていた。謎を解くカギは、『不思議の国のアリス』の中のジョン・テニエルによる、三月ウサギのティーパーティーの挿絵だった。公安の精鋭たちもこのテニエルの絵から謎は解けなかった。右京さんは解ける。ちょっと謎の詳細は忘れたけど、こういうのは本当の教養がないと解けないんだなぁとそのとき思った。また、初対面の右京さんを見て、今回のゲスト出演者である若い女性が「どこかで会ったような気がする」と言うシーンがあって、そういうことってあるなと思ってみていた。私は1度だけ、エレベーター(アーク森ビルのエレベーターだった)の中で女の人に「失礼かもしれないのですが、どこかでお会いしましたよね」と言われたことがある(そのような事実は本当になかった)。で、それを思い出した。

大晦日から猛スピードで読んでいたのは、ジェフリー・ディーヴァーの『ロードサイド・クロス』である。一気読み。いつものディーヴァーの読者を安心させておいて、最後に驚かすツイストは健在だけど、ツイストありきのためにプロットに今回はちょっと無理した感じを受けた。でも面白かった。あと、この話に恋愛要素は不要だと思う。ディーヴァーの描写はいまいちだし。今回の話はネット上での誹謗・中傷がいかに恐ろしいのかということが印象に残る。小説用にかなりエピソードは誇張されているけれど、実際にあった話を色々繋げて、小説用にしたのだと思う。こうやってネットでブログを書いている私にとっては、相当ショッキングな話だった。ブログとはいつも一定の距離を保とうと改めて思うし、自分のブログの内容も含めて、ネットに書き込むことにもっと慎重になろうと思った。

以下、本を読んで印象に残った箇所;
(エスクリビショニスト(escribitionist))とはブログに日記を書く人々をさす言葉で、「自己顕示欲の強い人(exhibitionist)と、「記述する」(scribe)を合体させた言葉です。p. 78

初めて知った。他にもこの本には、ネットの書き込みとかブログとかについて色々書かれていて、筋よりもそちらのほうが面白かった。ディーヴァーはリサーチをかなりしているのかな。

次も続けてディーヴァーの本にするか、別の本にするか迷い中。

大晦日から三が日の食生活についてはまたまとめて記録する予定。確実に太りそう。今日は午後から夫実家に行く。
by himarayasugi2 | 2013-01-02 09:16 | エンターテインメント
<< 食べて喋る 謹賀新年 >>