人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ブログトップ

ヒマラヤスギ雑記

cedar2.exblog.jp

舞台とか

研究室の先輩、Yさんが出演される舞台を観に夫と某所へ行く。私が入院(大学院に入ることをこういっていいのかどうかは不明)以来、何度か案内をいただいていたのだが、なんだかんだで都合がつかず、行くのは今回が初めてである。観劇である。

収容人数は50人くらいで、演技者と観客は狭い空間にいる。段差のない一室が演劇の舞台である。観客のすぐ目の前で演技が行われ、迫力があってちょっと怖いくらい。詳細はあまり書けないけれども、とてもよい舞台だった。というか、最後の方は感動して泣きそうになった。演技者と観客の距離がほとんどないので、空気が濃密で、気がついたら観客も劇中にいるかのように錯覚する。椅子と小さなテーブルだけの舞台装置なのだが、演技でそこに存在しないものが見える気になるから不思議。セリフはよどみなく、歌声はのびやかで、これこそ生で観る価値ありといったものだった。今まで観劇といえば、劇団四季とかそういった大劇場での観劇しか経験がなく(古いところではベルばらを宝塚で観た)、こういう演技者の息遣いが伝わるような小さな空間で間近に観劇するのは初めてである。夫もそうだったみたいで、あとで「だからこそ、よかった」と感想を言い合ったのだ。演技者は普段はそれぞれ別の劇団で活動していたり、パフォーマンスを指導されていたりする演劇人ばかりであった。Yさんは歌がとても上手なことは知っていたけれども、演技も素晴らしかった。大学でのYさんと全然違う。こっちのYさんもいい!

脚本はオリジナル脚本である。とてもいい話で、泣ける。脚本を書いた人は、若い女性で、舞台後にちょっとお話したのだけど、これが初めての脚本らしい。脚本以外に演出も担当していて、自身も役があってその演技もよかった。研究室関係では同期T君とK君(就職して社会人)も来ていたので、夫と私と4人並んで仲良く観劇した。土曜のY女史のピアノといい、日曜のYさんの舞台といい、表現できるっていいなぁと実感する週末だった。

舞台の後、脚本家が出題した舞台に関連するアナグラムを解いて、お菓子をいただく。Yさんが、「絶対にヒマラヤスギさんはアナグラムを解いて賞品をゲットして帰ると思ってたんですよ~」と笑いながら言われた。期待を裏切らない私である。

夫とこういう小空間演劇にはまりそうだねと帰り道に話す。Yさんの次の舞台も観たいかも。

夜テレビ:
その日の夜、夫が何気につけたテレビで「KAMIWAZA」(神技)を披露して競うという番組をやっていた。私は最後に披露したスイス人の神技しか見ていないのだけど、これがすごかった。あれを言葉で説明するのはあまりに難しいので放棄するけど、印象的な場面は、最後に完ぺきにバランスのとれた状態の木の枝の先に載せていた1本の鳥の羽を取ると、今まで静止していた木の枝のオブジェが、ガラガラと崩れた瞬間である。あの大きな木の枝オブジェが、空気のように軽い1本の羽で均衡を保っていたことがよくわかるシーンだった。単なる芸の域を越えていて、寓意的なパフォーマンスにすら見えた。あらゆることのバランスを保っているのは、大きくて声高な存在ではなくて、1本の羽のようなその他大勢の存在なんだなとか、わりと考えたりもした。
舞台とか_c0221299_8421451.jpg
(土曜日にK女史からいただいたスイトピーとかをチューリップと混ぜて生けた。ゴージャスになった。)
by himarayasugi2 | 2013-02-18 08:46 | エンターテインメント | Comments(0)
名前
URL
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

<< 月曜日とかいろいろ ワインを少し飲んだ >>