さわさんにお誘いいただいて、御影の香雪美術館で開催されている、日本画家、の森田りえ子の『花らんまん展』を見に行った。あいにくの雨だったけれども、暖かく、ちょっと湿り気多めの空気が春であった。芸術の前にまずは腹ごしらえということで、さわさんが教えてくれた御影のお店でお昼ご飯をいただく。ここは、御影ガーデンシティの1階にはいっているお庭を臨む素敵な懐石のお店である。昔はアンリ・シャルパンティエのティールームが入っていた場所だったと記憶している。ゴージャスなティールームで、お見合いのメッカだった。私は祖母とか母とかとしか入れなかった。学生がふらっと出入りできるような店ではなかったと思う。で、いつのまにかアンリが撤退して、今は懐石料理である。お店のインテリアも落ち着いているし、サービスもよいし、お料理もお値段もいい感じ。
メインは選べるのだ。私はホタテのレンコンのはさみ揚げにした。さわさんは、かに足と舞茸の天ぷらをチョイスする。あつあつで美味しかった。
(ご飯は後からおひつでもってきてくださる。お代わりがちゃんとできる。すごく美味しい。味噌汁はあさり。)
お茶も4種類から選べる。二人とも抹茶入りのかりがね茶にする。急須サービスで、2杯いただけた。デザートの苺の羊羹が、超美味!1本買って帰りたいくらい。うーん、大満足。と、そろそろ美術館に行かなくちゃ。←本来の目的なのだが、美味しいものをほおばると忘れがち。
(食事の後は、デザートがトレーで運ばれてくる。お庭を見ながら優雅な時間を楽しむ。予約をするとお庭を臨む席に座れる確率は高いみたい。でも、突然行っても、カウンターがあって、そこのカウンターも広々しているし、悪くないと思う。)
森田りえ子の展覧会は、よかった。お花の絵が中心である。糸菊、椿、梅のモチーフが目立った。画集を見ると、やはりお花が多い。日本画は構図が日本画らしさの象徴だと思った。日本画には、奥行の表現は西洋画と比べるとないのだが、あえて余白を置く(というか余白を描く)。静かで存在感のある作品が多く、日本画もいいなぁと思う。あと、展示されていた素描をみると、森田さんは落款の位置も最初から決めていることがわかる。そうなんだー。初めて知った。西洋画では、署名の位置を素描段階で決めることって、私は今のところ聞いたことがないから、日本画特有なのだろうか。日本画の様式美というか、作り込みの深さがほんと、懐石料理みたい。暑中見舞い用に、《月》というクモの巣ごしに月を見る夜の絵と、《七夕》という七夕飾りに蛍がふわっととまる絵のハガキを購入する。
香雪美術館、ものすごく久しぶりに行ったけど、ここいいわー。お庭がきれい。桜の咲く時期にしだれ桜を見て、懐石のお昼っていうのもいいかも。雨でお庭の写真を撮らなかったことが悔やまれる。
芸術を堪能した後には、お茶しに移動する。ケーキの大きさに圧倒される。さわさんと、まぁ、STAP細胞は存在するのか、定年後の趣味はどうしたらええねん、とか、某ワセダ大学の某研究室では、博論を読んでないんかい疑惑とか、小保方さんは今どうしてる?という週刊誌ネタとか、お肌にはSK2がやっぱいいのかしら、とかとか、重要な議題について真剣に議論した。有意義であった。
(軽く一食分はある大きさ。お腹いっぱいになる。)
雨がずーっと降っていたのだけが残念。
マッチ―にスタオベ:
夜は、フィギュアの世界選手権の男子SPを生で観戦する。ほんとに、町田選手の演技にこんなに感動するとは思わなかった。思わず、テレビの前でスタオベして拍手した。彼は気持ちで滑っていた。ものすごく感情豊かで、このプログラムを大切に思っている気持ちも伝わってきたし、丁寧な滑りがすごくよかった。これみよがしな、顔芸もなく、ただひたすら「よい滑りをみんなに届けたい」という姿勢に心揺さぶられた。正直いって、ちょっと泣きそうになった。マッチ―、SP終わって1位だよ。頑張って!遠慮せずに獲りに行って欲しい。
今朝、ケンの散歩で南の空き地に行ったら、真っ白な桜(種類はわからない)が満開になっていた。一気に暖かくなったからね。
食べに行ったお店
http://tabelog.com/hyogo/A2801/A280106/28000808/
香雪美術館
http://www.kosetsu-museum.or.jp/