気になることがあったため、大学の図書館へ行った。「面倒くさいな」「たいして重要でもないし」と思うような事柄こそ確認しておいたほうがいいことは、今までのキンロー生活から学習している。他のミスなどを見つけることができたりするし。たとえば、翻訳をやっていたときとか、単語ひとつ「念のため」調べていたら、他の大きなミスに気がついたとか、役員秘書をやっていたときも、「念のため」時間をもう一度確認したら、変更になっていたとかとか、である。「面倒くさいけどやったほうがいいかなぁ」と思うことは、虫の知らせのようなもので、とりあえずなにか行動は起こすようにしているのだ。何もなければ、何もないでいいのだ。
で、1冊延滞していた本があったので、謝って返却したら、「あの、ヒマラヤスギさん、他にも3冊延滞していますけど」と指摘された。返却期限を勘違いしていたみたいで、あら、やっぱり図書館に来てみてよかったかも。カウンターで平謝りである。
調べものは、滞りなく終了する。K先生と回廊でばったり会ったので挨拶してすれ違う。往復時間帯は、午後1時から2時過ぎという最も暑い時間帯のはずだったけど、湿度も低くて体が楽だった。そのときは。
本屋でちらっと雑誌などを立ち読みする。表紙の写真が可愛い雑誌があったので、手にとって中身をぱらぱらとめくると、すごくかわいいコーディネートばかり載っていて、結構真剣に写真を追ってしまった。『FUDGE』という雑誌で、トラッドな素敵な服でいっぱいである。なんだか、対象年齢が若そうだけど。でも、男の子っぽくて甘くなくて、いい感じのコーディネートが多くて、こういう服のほうが、マダムな服よりも好き。
ついでに『BRUTUS』の「松浦弥太郎の男の一流品カタログ」特集も立ち読みする。この人の一流品の定義がまるごと雑誌になっているというような内容である。一流品リスト(必ずしも松浦氏が所有しているものではない、ウィッシュリストっぽくもある)を見ると、その中にセザンヌの《カード遊びをする人たち》が入っていてびっくりする。欲しいのかな、これが。なんか理由みたいなのが書いてあったけど、ちゃんと読んでない。最高金額で落札されたからとか、なんとか。本物の絵が欲しいという一つの例として挙げたのならわかるけど。こういう絵は、人が沢山見にきてくれるところに展示されるのがいいと個人的には思っている。
うちに飾るのであったら、16世紀、17世紀の素描とかエッチングが欲しい(絶対に買えないからこそ、一度、書いてみたかった、
レンブラントとかデューラーとか)。いわゆる「巨匠の大傑作」とされるような油彩画は、こちらから会いにいくのが筋かなと思う。
夜に散歩に出ると金木犀の濃厚な香りがした。
疲れていないつもりだったのだけど、久しぶりに大学に行ったし、荷物は重いしで、溜まっていた疲れもあったしで、昨日の夜は10時には完全に夢の中だった。夫は11時半に寝たらしい。なので、今朝から私は睡眠も足りているし、元気!