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ヒマラヤスギ雑記

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点と点

昨日の某先生の授業に、1分ほど遅刻して教室に入った。某先生は授業開始の30秒前に入室されて、時間と同時に「始めましょう」といつもなるのだ。私が教室に入ったときには、教室にずらっと全員が座っているだろうと思って、おそるおそる扉を開けたら、なんと!先生と学生が3人だけやん。びっくりである。先生は私の顔を見て、「おっ」という表情を浮かべた。その後、二人が10分ほど遅れて来たので、6人だった。少な!

授業が終わってから、Yさんとお昼をカフェテリアで食べて、某先生の講演会に顔を出す。これは、某先生が別の学部から依頼を受けたもので、一部の学部生にとっては単位の対象になるも、他学部の学生や、一般の人の来場も可という公開講座なのだ。先週、先生から「よかったら聴きにきてよ」と声をかけてもらったので、Yさんと会場へ行く。会場、満席!座るところがない。係りの人が見つけてきてくれた席にバラバラに離れて座る。講演は、最近出版された先生のご著書の内容の一部を、わかりやすく説明したものだった。一般の人も聴きにくるということだから、かなり噛み砕いてはいるものの、テーマ自体は難しいと思う。でも、わかると世界が広がるような、そんなお話である。

一般の人が多い。しかも、パソコンを広げて、タイプしながら、めちゃくちゃ真剣である。単位が関係している学生よりも、ずっと熱心に聴いていると思う。アラフォーくらいから、リタイア世代まで、某先生が次に何を話すのだろうと、前のめりになって耳を傾けていた。先生もこういう熱心な聴衆の前だと話しのしがいもあるというもの。ったく朝の授業の少なさを思うと、なんか申し訳ない。

途中で、急に大昔の女子大の英文科時代、授業でひーひー言いながら読まされた小説のことを思い出した。そして、講演内容とぱっとリンクしたのだ。あのとき、あの小説が20年以上もたって、何かの役に立つとは思ってもいなかった。ずーっと忘れていたのに。いつも思うのは、人生に無駄なことなんてないということ。成功も失敗も、ちんたらやっていた部活も、不真面目だった女子大時代も、向いてないと思いながらも続けていた予算管理の仕事も、なんちゃってホンヤク仕事も、要所、要所で私を助けてくれる。あの小説は、女子大時代読んでも本当の意味がわからなかった。どうしてこんな暗くて難解な小説を読まなきゃいかんのだと思っていた。でも、昨日の午後、あの小説の意味がわかって、20ウン年ぶりにとてもすっきりした。ずいぶん時間がかかったけど、意味がないと思ってやっていたことや、読んでいたものが、期せずして繋がって気持ちを豊かにしてくれた。こういうことって、自分だけしかわからない小さな喜びなのだけど、急に来るからやっぱりうれしい。
by himarayasugi2 | 2014-12-10 09:18 | 雑感 | Comments(0)
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