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ヒマラヤスギ雑記

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昨日、レジュメのコピーを取りに研究室に行ったとき、お洒落番長のAちゃんの首にキラリと光るものを目ざとく見つける。ちょうどAちゃんが私の前を通り過ぎるときに、詳細がわかる。首元で光ったのは、小指の爪くらいの大きさのシルバーのビーンズだった。ティファニーのビーンズといえば、バブルのときメディアで「とりあえず彼女へのプレゼントはこれ」みたいな採り上げ方をされていたこともあったと記憶している。女子大生時代にビーンズの何か……ネックレスだったり、指輪だったり、イヤリングだったり……を「彼」からもらってつけている子は周囲にいた。いいなー、ほしいなー、ってきっと家で騒いだのだろう、父が海外出張のときに空豆サイズのゴールドのビーンズネックレスを大昔に買ってきてくれて、それが私の持っているビーンズである。

しかし、盛大に流行るアイテムや形というのは、廃れるのも早い。いつのまにかビーンズをつけることはバブルを首からぶら下げているようで、ちょっと恥ずかしい感じになる。それが21世紀に入ると、研究室のお洒落番長のAちゃんがつけるようになっている!これは事件である。さっそくAちゃんを捕まえて、「ね、それ、ビーンズでしょ、お母さんからもらったとか?」と訊ねると、「はい」とにっこり。Aちゃんの周りには最近バブルのときに青春時代を過ごした母親からのお下がりビーンズをつけている子が増えたらしい。「バブル経験者の母親」って、まんま私の年齢やん。Aちゃんのお母さんも「さすがに私はつけられへん」とAちゃんにくれたらしい。そこで私はAちゃんに「ね、私も昔ビーンズを父にもらってて、さすがに今はつけられへんかなぁと思っててんけど、今つけても大丈夫なん?Aちゃんがつけてるから、アウトではないってことなん?」と訊ねると、「今の若い子は、それがバブルのときに流行ったとか、知らないし、ただお豆さんの形でかわいいね、って感じでつけてるから、大丈夫ですよ」と笑顔である。ほんとに、私がつけて大丈夫かなぁ。なんか、バブルのころのある種のシンボルを、バブルを知らない人がその意味を知らずにつけているから成立するお洒落のような気がする。私がつけたら、「バブルを忘れられない痛い人」になりそうな気もする。

そういうわけで、まだ迷っている。でも、流行って一周か二周回ると、また流行になるのかも。ビーンズは今何週目なんだろ。

わーい、年内の授業が終わった。しかも〆は私の発表だった。来年やることもたくさんあるけど、しばらくは文献とかじゃない本を読もう。すごい解放感だ。

昨日、授業が終わって帰るときに、TさんとT君たちとごく自然に「よいお年を」と言い合って別れる。もう、ほんとに今年が終わるのだ。
by himarayasugi2 | 2014-12-19 08:53 | モノ | Comments(0)
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