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ヒマラヤスギ雑記

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平常運転

だいぶん前に、Xさんとばったり遭遇した。20年ぶりくらいかもしれない。この人は、知人で、特に付き合いはなく、年賀状のやり取りもない人である。そういうわけなので、久しぶりに会ったとしても、話題は特にないから、「久しぶり、元気ですか?」と、ありふれたやり取りが行われる。Xさんが突然私に、「Zさんって知ってる?」と訊ねる。「ええ、Zさんなら知っています、Xさんもお知り合いなんですか」と答えると、Xさんの目が「キラン」と一瞬輝いたように見えて、そしてXさんは「Zさんってさ、面白くない人やとおもわへん?(=面白くない人だと思いませんか?)」と同意を求めてくるのだ。私は、「さぁ、そうかしら」と対応する。

思い出した。私は、Xさんとは特に今までお付き合いをせずに「知人」として認識していたのには、理由があったのだった。こういう感じで、20年ぶりの会話であっても、Xさんは会話に人の陰口をすべり込ませてくる。Xさんは、別の人には「ヒマラヤスギって知ってる?面白くない人やとおもわへん?」って絶対に言っている。100%確信している。わたしがXさんと何かもめごとがあったとか、そういう問題ではないのだ。Xさんは常に誰かをdisるのだ。これが、平常運転なのだ。Xさんに「おもしろくない」などと言われたZさんは、Xさんともめごとなど起こすような人ではなくて、極めて常識的な普通の人だし。なんでZさんが、Xさんにそんなこと言われなあかんねんって思う。Xさんの記憶の中から、私に関する記憶が、というか、私という存在が、全てが消えたらいいのになぁと思う。

昨日は、重くて分厚い本を何度もスキャンした。分厚い本をスキャンするときは、大変である。思いっきり広げて、できるだけスキャナーと水平に本を置かないといけない。どういうことかというと、ぐぐっと広げた本に体重をかけて押さないといけないのだ。それがまた、めっちゃしんどい。何度スキャンしても、斜めったりするし。うんざり。

今朝のテレビでメリル・ストリープがインタビューで、転機となった作品を訊ねられて、『プラダを着た悪魔』と答えていた。理由として、ハリウッドでは50過ぎた女優がメインキャストの映画はヒットしないと考えられていたけれども、50代半ばのメリル・ストリープが出演してヒットしたということで、上層部は「メリル・ストリープはまだまだ女優として使える」と思ったと思うから、といったことを言っていた。

メリル・ストリープのような女優でも、常に自分の市場価値を意識していることに少し驚く。転機となった作品という問いに対して、彼女だったら、演技の幅が広がった作品とか、初めて賞をもらった作品とか、なんか、演技に関しての転機を答えるとばかり考えていたので。ハリウッドでは40歳を過ぎると女優はオファーが減るそうである。でもそれは女優側の問題もあるかもしれないけれども、製作サイドが成熟した女性を生かせる作品を作れていないことが大きいのでは。『プラダを着た悪魔』のメリル・ストリープはすごくかっこよかった。というか、彼女がよかった。メリル・ストリープが演じた役柄には、モデルがいて、その人は確か、アラカンくらいのヴォーグの編集長(あの、おかっぱで細くて、サングラスの)だったと思う。その人も、個性的すぎる人かもしれないけど、やっぱりかっこいいのだろう。 
by himarayasugi2 | 2015-03-10 09:56 | 雑感 | Comments(0)
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