山荘がある場所は、自然郷と呼ばれるエリア内であるが、結局、自然郷が一番、人が少なくて、静かで、リラックスを目的とするのなら最適の場所であった。朝は、1-2時間は、ケンと歩いて、昼は休憩してから、原っぱまで歩いてまたケンを走らせて、みたいな感じ。たまにお洒落なエリアに行くとして、基本は山荘付近を散歩するのが気に入った過ごし方である。
6月には行かなかった高原ロッジ近くにある原っぱを妹に教えてもらった。すごく素敵!誰も人がいなくて、貸し切り状態である。ここでしばらく遊ぶ。
(絵本に出てくる原っぱのよう。真ん中にぽつんとある木が雰囲気がある。昔、横浜の根岸森林公園の近くに住んでいたのだけど、そのときを思い出した。今住んでいる場所から徒歩圏には、こういう原っぱはなくて。)
(9Mのリードをつけているけど、ボールに向かって勢いよくケンが走るので、やっぱり人間も一緒に走る必要あり。口をあけて笑いながら、走る中年2人。)
(ボールを持ってきてくれるけど、なかなか口からボールを渡してくれないケン。)
ボールを投げてやると、この通りワイルドにダッシュする。
(前脚の伸ばし方が、どんくさく見えるケン。本人は必死である。)
「投げてこいやー」
「休憩する?」
(ケンがしばらく止まってくれたので、妹と私で写真を何枚か撮影する。)
(この原っぱ、いい感じ。)
ここで、私も夫もめちゃくちゃ走った。妹が連写で写真を撮っていてくれてて、我ながら「よく頑張って走ってるやん、自分」と感心している。
また、私たちが滞在中に、自然郷の中の音楽堂がオープンハウスで、中を見学できるようになっていた。ケンと夫を外の原っぱに残し、私は中を見せてもらう。やっぱり素敵だ。
(音楽と景色を同時に楽しめる素敵な空間である。妹は数年前に、雪の中ここでゴンチチを聴いている。羨ましい。客席の椅子は全て吉村順三の「たためる椅子」である。品があって、温かみのある場所だと思う。)
自然郷の中を犬連れでいるとよく話かけられる。美鈴池でも、高原ロッジの前でも、ケンのお蔭で会話も弾むのだ。ある奥様は、ケンの名札を見て、「ケンちゃんっていうの?」とニコニコされて話しかけてくださった。その方は、私の両親と同じように暑い時期を避けて年に5-6か月自然郷の住人になるそう。標高1800M地区の人で、永住されている人もいると教えてくださる。その1800M地点では、ある冬、雪で閉じ込められて2か月ほど避難したらしい。また別の奥様は、「これくらいの大きさのシバちゃんがいいわ、かわいいわ」とケンを褒めてくれたり。子供連れの奥様は、「うちの子は、こういう素朴な和犬が大好きなの、大人しくていい子ね」とおっしゃるし、ケンはいつも会話のきっかけになる。ケンもずっと楽しそうだったから、連れて来てよかった。
帰る前日は、1日特に予定をいれずに、午前中は、自然郷内をケンと散歩した。山荘→美鈴池→(遊歩道経由)→高原ロッジ→原っぱ→(遊歩道経由)→音楽堂→(遊歩道経由)→ヒュッテ→山荘のコースを、クンクンばかりするケンと一緒に時折水分補給したり、遊んだりすれば、あっという間に時間がたつ。お天気がよくてよかった。
あと1回くらいで八ヶ岳記録は終わる予定。すいません。
(帰るときに撮影。晴れ渡っていて、ほんとに気持ちがよかった。ケンが眠そうやけど。)