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ヒマラヤスギ雑記

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『あさが来た』が終わった/『真田丸』ちょっとだけ

『あさが来た』がついに終わってしまった。『鳩子の海』以来、はじめて継続視聴した朝ドラである。しかし、『鳩子の海』の内容はほとんど覚えていない。斉藤こず恵が、夏八木勲におんぶしてもらっていた場面だけ覚えている。だから『あさが来た』は、実質私にとって初めてちゃんと視聴した朝ドラといえる。残念なのは、『あさが来た』を初回から視ていなかったこと。炭鉱へ行くちょっと前から最終回までは、きっちり視聴したんだけど。でも途中からでも、毎回ほぼ録画だったけど視聴してよかった。毎朝、主題歌を口ずさんでいた。

『あさが来た』を視聴する前は、幕末から明治にかけての「女・半沢直樹」みたいな話かなと思っていたのだけど、違った。違ったからこそ面白かった。ドラマは、あさと新次郎という二人のラブストーリーを主軸に、いろいろな人の恋の話と人間ドラマが織り込まれていて、視聴者にいろいろな感情を追体験させてくれると思った。恋愛、友情、尊敬、親子愛、夫婦愛、師弟愛、同志愛、などなどを登場人物を通して視聴者に届けてくれた。確かに主役は「あさ」なんだけど、登場人物の全員にそれぞれの感情、生活があるということを丁寧に描写していた。その細かい描写がドラマに奥行きと厚みをあたえ、実在している人たちのように感じた。


以下、お気に入り登場人物とそのお気に入りシーンについて。

亀助:
も、亀助でしょう。ふゆにプロポーズする回は、このドラマで実は一番好きな場面である。その前に、雪の中、襟巻をもたせてふゆを迎えに行かせるように仕向ける新次郎のアシストも好き。でも、やっぱりこの回は、亀助なのだ。心臓をぐっとつかまれるような場面だった。泣いた、泣いた。ドラマみて、ここまで気持ちが動いたのも久しぶりだった。永久保存版だと思いつつ、間違って録画を消してしまって、ほんとにがっかりしているけど。亀助、大好きだーー。

宜ちゃん:
宜ちゃんが千代の部屋で「毎日、楽しいわー」と言いながら、布団にごろんごろんする場面がすごく好きだった。よかったねー、宜ちゃんって思いながら見ていた。メガネが光っているところも好き。宜ちゃんみたいな子は、あの時代は居場所が限られていたと思う。ほとんどが、勉強を中断して、顔も知らんような許嫁と結婚させられていたのだから。なので、宜ちゃんが楽しそうにしているのを見ているだけで、こっちも幸せな気分になれた。

新次郎:
当たり前すぎてわざわざ書くのもどうかと思ったけど、やっぱり書いておこうと。玉木宏は、『のだめ』のときも器用な人で、ただのイケメンやないんやなぁと思っていたけど、ここにきて、完全に演技派でイケメンになったと思う。たとえば、老け方ひとつとっても、素晴らしくて美しい。本当に玉木宏がおじいさんになったのかと思ったくらい。歩き方、よろけ方、話し方、声、背中の丸め方とか、自然なのだ。やはり演技派でイケメンだ。また、容姿が美しいだけでなくて、エレガントであり、美声であり、気品があり、知的で、深くて、めっちゃ素敵。新次郎というキャラクターは、玉木宏が演者だったからこそあそこまで魅力的になったと断言できる。刺されて昏睡状態に陥っているあさに病室で語りかける場面は、泣いたー。ラサール石井をやっつけるときも、しびれたー。このくらいでやめとこ。

うめ、かの、正吉、よの、五代、ワカメ4番、ヘイさん、美和、五代の秘書、親分、などなどなど:
特にこの場面とすぐに挙げられないけど、この人たちの存在感がドラマの魅力に貢献したことは間違いない。正吉の言葉とか、身のこなしとかの柔らかさが、ドラマに品を与えていた。うめは、いくつまで生きたんやろう。いつまでも足腰も強くて、元気でなにより。

あさ:
あさの好きなところは、いつも周囲に感謝するところ、素直なところ、そして前向きで、がむしゃらで、正攻法で行くところ。楽しようとしないところが好き。新次郎があさの言葉として正吉に話していた「しんどいときこそ、人を頼らず、自分の足で乗り越える」は、さぼりたくなったときに自分を戒める言葉として、常に心に留めている。このドラマを見始めたのが、ちょうど炭鉱にあさが行くところからというのもあるけど、炭鉱の場面は、数あるあさの見せ場の中でも特に好きな場面である。ドラマであさも「炭鉱時代は、私の青春だった」と振り返っていたけれども、まさにそんな感じ。主題歌にある「思い通りにならない日は、明日頑張ろう」っていうのも、あさにぴったり。

ダラダラと書いてしまいそうなので、ここでやめる。今年はこれを超えるドラマはないやろうなと思う。スピンオフ、地上波でもやってよ。

おまけの昨夜の『真田丸』:
うめ役の黒木華は、春から民放で主役をやるから、早めに大河から退場するだろうなと思っていたら、案の定、戦で殺されてしまった。うめの退場ありきの脚本のようにしか見えず。今回のうめは、戦だというのに、授乳のたびにちょろちょろ動きまわったり、子供を守らずに戦場に出て殺されてしまう。不可解な言動ばかりで、うめって、こんな人だったっけ?と思ってみていた。死にに行くようにしか見えず。なんで、あんなふうに動くかなぁ。自分の身を危険にさらさないというのも、源次郎の妻として、またその子の母としての義務だと思うのだが。

草刈正雄、かっこよすぎ。今のところ主役は、草刈正雄である。寺島進も好き。大泉洋もいいし。というか、源次郎以外は、直江さんも含めていい感じなのに(直江さんのひねくれた感じがツボ)、源次郎がまだ主役感がない。もう少しまたれよ、ということか。

後日まとめるとして:
昨夜寝る前に視た『情熱大陸』の人がすごかった。稲垣えみ子さん。一度、古館さんの報道番組でコメンテーターとして出演されたのを視たときの衝撃もすごかったけど、昨日もすごかった。後日、まとめられたらまとめてみるかも。
by himarayasugi2 | 2016-04-04 08:49 | エンターテインメント | Comments(0)
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