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ヒマラヤスギ雑記

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Noと言わない

録画していた『情熱大陸』を視聴した。ロンドンのサヴォイホテルのヘッド・コンシェルジュの町田徹さんを密着取材である。世界のVIPも宿泊する超高級ホテルのサービスの顔である。コンシェルジュに普段お世話になるような生活ではないし、旅先でもお世話になったことがないので、業務内容にも興味があるし、なによりもそこのヘッドを日本人が務めているというのもとても興味がある。

町田さんは、Noを言わない日本人だそうで、宿泊客からの無理難題にも絶対にNoを言わない。むしろ、難易度が上がると燃えるような感じ。番組中で彼が手配した宿泊客からの依頼は;

*人気のハリーポッタースタジオの土曜のチケットを手配してほしい。
*ロンドンの人気ナンバー1のレストランの席を予約してほしい。
*ロンドン留学中の娘とホテルのレストランで食事をするとき、サプライズを考えて

であった。もちろん、すべてクリア。ハリー・ポッタースタジオについては、週末のチケットは依頼を受けたときにはすべて売り切れていたのだけど、町田さん独自のルートでちゃんと入手する。レストラン予約についても、満席だと断られたけれども、店に直接行って、交渉して、キャンセル待ちの1番目に入れてもらったところ、後にキャンセルがでて席を取ることができた。レストランサプライズでは、両親にソムリエとシェフのユニフォームを着せてびっくりさせるという企画を町田さんが提案し、大喜びされて大成功だったみたい。

番組スタッフが、次から次へと難題をクリアする町田さんに、「ここ1番の口説き文句みたいなものはありますか?」と訊ねたら、特にそういったものはないけれども、「ナイスでいることですかね、こちらがお願いするのだから」とめっちゃナイスな笑顔を見せてくれる。この人、普通に感じがよく、そして仕事が大好きみたい。それから、気が利くというレベルが、もともと常人のレベルをはるかに超えたところにあるのだと思う。チェックインする宿泊客が小さな女の子を連れているのに気付いたら、すぐさま名前をスタッフに確認して、カードをつけたお菓子を手配して渡すなどなど、背中にも目があるのかというくらいの守備範囲の広さを見せつける。

こういう仕事は、基本的に常に自分からサービスすることはないかと考えている姿勢が必要なのだと思う。依頼を受けたら全力でこなすのはもちろんのこと、こういう気配りをされたらゲストは嬉しいだろうなっていつも考えているみたい。

むかーし、役員秘書の仕事を2年1か月やっていたとき、先輩に「秘書は、言われたことを完璧にやるのは当たり前で、ボスに指示を出させないように(指示よりも先に)、仕事をこなさなくてはいけない」と言われたことを思い出す。実践しようとしたら、常にスイッチをONにする必要があるし、もともと気が利かない私にとっては、大変だった。できるときもあれば、できないときもあるって感じで。

『プロフェッショナル』でも、町田さんを取り上げてくれないかな。

おまけ:
町田さんが仕事に出る前に必ずすることは、靴をぴかぴかに磨くことだった。これは、ホテルマンになったときからやっているとのこと。ふむふむ。

by himarayasugi2 | 2016-06-14 09:28 | エンターテインメント | Comments(0)
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