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ヒマラヤスギ雑記

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日曜に考えた。

日曜日の日経新聞12面の「日曜に考える」というコラムがある。12面全体は、政界の女性に立ちはだかるガラスの天井についての概要を書いている。そこで元プロマラソン選手の有森裕子さんが女性の特別視は逆効果としてコメントされていた。以下、一部を抜粋;

女性の権利や立場を特別にするほど女性を遠ざける。メルケル独首相も女性だからではなく、優秀だから選ばれているのだろう。女性がどうだと言い続けているうちは女性の地位は上がらない。

五輪でメダルを取ったとき「64年ぶりの女性のメダリスト」と言われ、何でだろうと思った。(中略)有森裕子という人間が取っただけだ。


女性の地位向上について、普段はあまり意識しないで生活しているけど、五輪とか政治とかで何かあったときに、私も同じような違和感を覚えることがある。スポーツの大会で日本人が優勝したときに、「女性初」と報じられることはあっても、「男性初」ってないなぁとか、そういうのはやはり思うし。私自身のことで、そういう違和感を持ったのは、新卒で入社したときの最初の上司の発言に接したときだった。この人は、やたらめったら、「我が部署は、女性を活用する部署なんだ」とか「これからは女性の時代だ」と、対外的にアピールしまくっていて、私にも「女性が活躍する時代なんだよ」とニコニコと笑顔で言いつつも、実際は「保守派のセクハラ党」って感じの人だった。この最初の上司のお陰で、社会に出て私は、やたらめったら「女性の活用」とか、「女性の時代」といった言葉を口にする人(ほぼ男性)は、信用できないし、口だけの保守派の代表みたいな人(ほぼ男性)が多い、ということを実地で学ぶことができた。

1年目の上司とは、そういうこともあって、ソリが合わず、社会人生活2年目を迎える前に私は異動になった。追い出されたのだ。もう、会社という組織で働くのは無理かなぁと落ち込んだときに、出会った次の上司は、耳ざわりのよいことを一切言わない人で、「あれやって」「これやって」とクールにどんどん仕事の指示を出す人だった。その上司の下で4年近くいたのだけど、一度も「女性がどうのこうの」とか、「女性」を枕詞にすることもないし、仕事の本質と関わりのないことを言わない人だった。相手によって態度を一切変えることもなく、口数は少なく、最初は怖かったけど、大きな仕事をなんとか終えたときに、一言だけ「がんばりましたね」と言って、またどこかに行ってしまうような人だった。この上司は、私が社内で足を骨折したときに、一番心配してくれて、ギプスが安定するまで出社がかなわなかった私が、自宅で仕事ができるようにいろいろ人事とかにかけあって(家で仕事をしているから、休みではないという扱いにしてくれた)、配慮してくれた。今年、10年ぶりにその元上司と会えた。変わらずクールで、温かい人だった。

デモ:
アメリカで、トランプは次期大統領にふさわしくないと大きなデモが起きている。投票の前にやって欲しかった。









by himarayasugi2 | 2016-11-14 09:11 | 雑感 | Comments(0)
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