年内に一度食べに行ってみたいなぁと思っていたお店に、やっと行くことができた。予約がなかなか取れなくて、最初は土曜日の夜に取れそうだったのだけど、夫とラインで時間の相談しているわずかな時間の間に、「満席」になってしまった。で、日曜日の2時という、遅めのランチを予約した。ここしか空いてなかったのだ。日曜は、ランチ営業のみだけど、夜も昼もメニューは同じである。
フレンチのビストロである。メニューはプリフィックスで、前菜とメインを選ぶ。サービス料を取らないかわりに、お通しとパン代が別途かかる。デザートと飲み物は、別料金である。メインを食べ終わったときに、その理由を理解する。
夫が、次回の予習のためにと、板書のメニューの写真を撮っていた。
(これを見ながら、次何を食べに行こうと、もう次回のことを考えているのだった。)
以下いただいたもの。
(お通しの豚のリエット。あっさりとしている。パンの上に載せていただく。)
(前菜。お魚のスープをメニューに発見して、夫も私も飛びつく。東京横浜時代によく食べに行っていたお店で、初めてお魚のスープをいただいて以来、メニューにあったら必ず頼むのだ。神戸に戻ってからは、あまりお魚のスープをやっているお店を見つけられずにいて、また食べたいなぁとずっと思っていた。このお店のお魚のスープは、東京横浜時代に大好きだった味と同じだった。お魚の味が濃厚で、ルイユをスープに沈めてぐちゃぐちゃにしていただくのだ。ルイユとパンとスープが一体になって、もうめっちゃ美味しい。夫も私も、一口食べて、「お魚のスープだ!」と大喜びになる。前菜は、他にも美味しそうなのが沢山あったので、普通だったら、二人で別々のものをオーダーしてシェアするんだろうけど、これだけはどうしても独り占めしたかったから、それぞれで頼んだ。お魚のスープは、店によってルイユを載せたり、載せなかったりみたいだし、スープ自体も、トマトベースのあっさりとしたものもあるようだけど、私が好きなのは、この店の、この「ルイユどっぷり、濃厚お魚エキス」のスープなのだ。)
(エゾシカのポワレ。これも、夫婦ともに同じものをオーダーする。どうしても独り占めしたかったから、今回は二人ともシェアを一切考えないで、食べたいものをオーダーした結果、こうなった。ネセロリのピュレ、栗のピュレ、トランペットというきのこのソテーをつけていただく。お肉、柔らかくて、あっさりしていて、ソースも美味しくて、うっとり。しかも、この量!普通はこの半分くらいの肉だと思うけど、ここのお店は、ガツンとこの量なのだ。夫、めちゃめちゃ嬉しそう。)
デザートとお茶は、別料金設定なのは、ここまでで大抵の人は「お腹いっぱい!」となるので、デザートを頼まないで帰られることも多いとのこと。かなりお腹はいっぱいになっていたけど、ここまで、めちゃくちゃ美味しかったので、やっぱりデザートも食べて帰りたい!となって、デザートを頼んだのだ。今度は夫と私は別々のものを頼む。
夫の頼んだデザート:ババ
(ラム酒がたっぷりとしみ込んだババ。これはハーフサイズである。お店の人が、「すごく大きいのですが、半分にもできますよ」と声をかけてくださったので、ハーフにした。一口もらったけど、美味しかった。ラム酒がものすごく効いている。大人のデザート。)
私が頼んだデザート:タルトタタン
(大きさにかなりビビるけど、あっというまに消える。タルトタタンはいろいろなお店で食べたけど、ここのは、リンゴの酸味と周りのカラメルとのバランスがよくて、リンゴがふっくらみずみずしくて、甘すぎず、お腹にもたれずにいただける。すごく甘いのが、苦手だから、私はこれくらいリンゴの味が残っているほうが好き。美味しい。テンション上がるわー。タルトタタンは、ほんのりと温かく、サワークリームをつけていただく。この日は、デザートにこれを頼む人がすごく多かった。)
このあと、夫は珈琲、私はハーブティーをいただく。食事中、夫はグラスワインを3杯、私はサンペレ500を1本。ランチなんで、夫のワインもこの程度で収まった。
近くのテーブルで、メインにムール貝を頼んだ人がいて、ムール貝の量が「え、これ一人分なの!」と驚愕のラージポーションだった。なんちゅーか、全メニューを制覇したくなる。また行きたい。年内にもう一度は無理かなぁ。お魚のスープ以外の前菜も食べたいけど、お魚のスープは常に欲しいし。
ボリュームは、男性でも多い人は多いと感じるかも。ガツンと本格的なビストロご飯がいただけるお店。体調のよいときに、何を食べようって想像しながら店に行くのが楽しいと思う。
お店:
https://www.facebook.com/Chez-Chilo-1574442706161132/?fref=ts
ご夫婦で切り盛りされている小さなお店である。気取らない感じが落ち着く。すごく人気があるお店みたい。でも、また行きたくなるのよねぇ。
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