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ヒマラヤスギ雑記

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耳に詰める粘土が要った。

昨日、会社帰りの夫と待ち合わせして外食をした。普段なら、「こんなの食べましたー」みたいに写真を嬉し気に載せたりするかもしれないが、昨日の主役は、食事ではなくて他のお客の会話だった。決して盗み聞ぎしたとかではなく、店内の人全員が耳に粘土でも詰めない限り、何をしたって聞こえてくるような、大声で話をされていた。夫と普通の声で話をしても、互いの声が聞こえないくらいの大声だった。おそらく、それは他のテーブルでも同じであろう。でまた、その会話の内容が、懐かしさを覚えるほどのセクハラ発言だらけで、今どき公共の場で(社員旅行といった閉ざされた空間でなくという意味)、若い女性がいる食事会で、こんなことがあるんだと思った。

大声の主は4人グループで、3人が60代前半くらいの男性で、1人がアラサー女性だった。私たちが店に入ったときは、男性たちは、まだ7時だというのに、ほぼ泥酔状態であった。女性は、この男性3人と働いている派遣社員らしく、この会は、彼女の送別会兼お誕生日会のようだった。

女性が、「みなさん、チョコレートってお好きですかぁ?」
男性陣「好きー、好きー、俺、大好き、チョコもだけどXちゃん(女性のこと)も大好きだよ!」
男性陣「もしかして、バレンタインのチョコくれるのかなぁ?」
男性陣「チョコもいいけど、Xちゃんを食べたいよ」(「食べたい」と連呼)
男性陣「家行ってもいいー?」
男性陣「私を食べて、ってことでいいってことだよね」
男性陣「ぐふふふふふふふふふふ」
店内「……」
この会話の続きは、もっとエグイここには書けないような展開になり、さすがに泥酔男性の1人がやっと「こんなエロネタは、やめろよー♪」と言って制止するも、

男性陣「なんで、Xちゃん辞めちゃうの?」
男性陣「そーだよ、そーだよ、なんか俺たちのチームって、すぐ来てくれた子辞めちゃうんだよ、」(そりゃそうでしょ、と心の中でツッコミをいれる)
男性陣「Zさんだって2か月ちょっとでやめたじゃん」
男性陣「Zさんって、どの子?」
男性陣「ほら、あのIカップの子だよ」
男性陣「あ、Iカップちゃんか」
男性陣「ところで、Xちゃんは何カップ?」
女性「さー?」
男性陣「確かめてみようか、ここで」
男性陣「ぐふふふふふふふふ」
店内「……」

とまぁ、会話はこんな感じで延々と大きな声で続いていて、店によったら「他のお客様のご迷惑になるので」と注意されてもおかしくないレベルの内容と音量だったと思う。会話の内容から、会社名とかもかなりわかってきてしまう感じで、ヒヤヒヤする。

セクハラという言葉がまだなかったころ、私が新入社員だったころとかに飲み会で耳にするような、昭和なセクハラを久々に聞いた。びっくりじゃ。今どきこういう発言は、それが飲み会でもかなり問題視されると夫は言う。大学でも、企業でも、みなセクハラやアカハラに関するガイダンスを受けている。G会の発表原稿でも、かなり注意しているもの。私もホンヤクの仕事で2度ほどセクハラガイドラインを訳したことがあるし、世の中にはそういう認識がかなり浸透していると思っていたら、まさかの平成29年での遭遇である。しかも、好きなお店で。

帰り道、夫と笑いがとまらなかった。「すごかったねー」「あんなん久しぶりにきいたわ」









by himarayasugi2 | 2017-01-28 10:54 | 雑感 | Comments(0)
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