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ヒマラヤスギ雑記

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週末順不同

星野源と渡辺えり子:
スプリングコート、探していて買ってしまいました。候補は2つあって、それぞれの店に行って試着させてもらった。両店には、候補が他にもあることも正直に話している。A店で接客してくれたのは、星野源に似たソフトな男性で、商品の説明もよどみなく、過剰な「ヨイショ」発言もなく、感じがよかった。B店で接客してくれたのは、渡辺えり子に似たベテランの女性で、こちらも商品説明もぬかりなく、押しつけがましくなく、普通に感じがよかった。両店で試着して、しばらく考えた結果、星野源から購入する。私は、商品が気に入ったことと、あと、私に合いそうなのはこっちかなという印象で決めたのだが、夫は「A店の店員が星野源に似ているから、A店のコートを買ったんやろ」と帰りに言うのだった。小さい男である。そんなわけないやん。早くこのコート着たい。

ザ・行列:
ホワイトデーのお返しを買いに行く。毎年律儀に手作りのアマンドショコラを送ってくださる方には、いつも神戸でしか手に入らないものを選んでお返ししている。今回は、先日Nのご主人からいただいたお菓子があまりに美味しかったから、その店の焼き菓子にしようと考えていた。が、ホワイトデー直前の週末ということをすっかり忘れていた。ものすごい行列で、列の最後に並ぶと店が道路の向こうに小さく見える。1時間並んだところで入店できるかどうかも怪しい。入店できても商品はほとんど残ってなさそう。というわけで、あきらめる。少し遅れるという事情をメールして、後日にゆっくり買い物に行って送ろうかなと現在検討中。

その後、駅の近くの焼きたてタルトの店で自分達用にタルトを買いに行ったら、ここでもかなり待った。並ばないと美味しいものは買えないんだ~。

『ラ・ラ・ランド』:
『セッション』の監督が撮ったミュージカルというので、興味があった。『セッション』は、音楽にのめり込むあまりに狂気じみてくる主人公と、音楽と自分だけを愛する傲慢な教官との「セッション」をえぐぐ描いた作品だった。音楽をやや粗末に扱っているような印象はあったものの、こういうえぐさを表現できる監督が、どんなミュージカルを作るのだろうと思っていた。

(以下、ネタバレを含むので未見の方はご覧にならないほうがいいです、また、この作品を気に入った方とは意見がやや対立するスパイシーなコメントかもしれません。あくまで個人の感想ゆえご理解くださいませ)


この作品は、見る前から賛否両論あるときいていた。率直に言って、うーん、凡庸な作品だったと思う。悪くはないけど、これがアカデミー賞の作品賞の候補になったことも驚きだった(当然ながら、受賞せず)。ミュージカルなのに音楽がよくなかった(*1)。主人公の女性の心を揺さぶった「いい曲」ですら、そんなにいいだろうかと思った(この曲こそ、映画館を後にするときでも観客の耳に残っていなければならないはずだが、今、メロディを思い出せない)。そもそもこれはミュージカルなんだろうか。

女優を志す女性と、ジャズピアニストとしての成功とジャズクラブを持つことを夢に見る男性の下積みから成功までの物語に、二人の恋愛を絡めているのだが、ストーリーもなんとなく既視感がある。女優としていきなり成功しちゃっているし、プロセスが一切描かれていないのが残念。ここは、ミュージカルに活かせそうだと思ったけど。もっとエグイ感じで、この監督でないと描けない「なにか」をミュージカルという媒体に載せて見せてくれるのかと期待していたので、こういうミュージカルとしても凡庸な作品になるとは思わなかった。ミュージカル作品としても、そうでない作品としても中途半端な印象である。

女優の卵の最初の彼氏(お金持ち)と別れなかったら、彼女は女優として成功していなかっただろう。ピアニストの男性と出会ったからこその成功だと思う。しかし、二人は自分の夢の途中で出会ってしまったために、結局別れることになる。二人が一緒にいたら、どちらかの夢をあきらめることになる関係だったから。お互いのことを理解できていたからこそ、別れるのは切ないのだけれども、まー、そういうもんでしょっていうドライな感じで見ていたのだった。この辺のストーリーが、ありきたりかな。

ケニーGの曲を女性が「エレベーターBGM」と言ったところでは笑ってしまった。

*1)ミュージカルでなくても楽曲がよい映画は沢山あるのになって感じだ。たとえば、『はじまりのうた』とかなんて、サントラを擦り切れるくらい聴いたし。

by himarayasugi2 | 2017-03-12 19:21 | エンターテインメント | Comments(2)
Commented by さわ at 2017-03-13 10:18 x
「ララランド」ご覧になったのですね。
私も観ましたが、「セッション」と同じ監督とは思えない違和感で、どう感想をまとめればいいか分からず、モヤモヤしてました。
さすがヒマラヤスギさん、私がぼんやり感じてたことをバッチリまとめてくれました✨
最後の方、はしょりすぎだよね。主演のエマ・ストーンはキュートで魅力的だったけど。

素敵なスプリングコートが見つかって良かったですね。新しいコートでお出かけしたくなりますね。
Commented by himarayasugi2 at 2017-03-13 11:17
さわさん、
同じようにお感じになったんですね。
最後の方は、いきなり5年後になっちゃって、そのプロセスこそ見たいと思ったのは、私だけじゃなかったんだ。よかった~。なんか、過去のミュージカルの名作だと、必ず記憶に残るミュージカルシーンというのが、鑑賞者の数だけありそうなんですが(『サウンド・オブ・ミュージック』『ウエストサイド物語』『雨に唄えば』とかとか)、この作品は、不思議なくらい心に残る場面が私にはなくて、どうしてなんだろうって思っていました。ミュージカル映画というジャンルを普段から好きでない私だからかと思っていたり。

スプリングコートというのを今まで持ってなかったんですよ。なんとなくパーカーとか、ストールを巻いてごまかしていたというか。ちょっと薄手のものなので、今日明日に着るにはまだ早いんですけど、4月からだったら大丈夫かな。わくわく
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