日曜日だというのに、ケンが朝5時過ぎにベッドの横にきて、前脚でベッドの側面をごーり、ごーりと擦る。必死で知らんぷりして布団に潜り込もうとする夫と私の努力もむなしく、結局6時過ぎには降参して起床となる。とてもよいお天気だけれども夕方からは雨だというので、午前中にケンを車に乗せて久しぶりに芦屋浜に行く。やっぱり普段のお散歩よりも車に乗ってのお散歩だとケンも嬉しそう。
「ケンちゃーん、こっち向いて!」「ん?」
「なに?」
(笑顔でこっちに来るケン)
ずん!
(近い!)
その後、犬と入れる席のあるカフェに行って軽くランチをとる。私は生ハムのオープンサンドで夫はトマトとハムのピザである。ソースのかかっていないピザのかりかりの端っこをケンにあげる。
ランチを食べ終わってケンを家に連れ帰り、もう一度今度は夫と二人で車で買い出しに出る。大型スーパーであれこれ購入する。車のラジオで懐かしのシンプリーレッドがかかる。シンプリーレッドは昔大好きだった。
帰宅後、私はシャワーを浴びて、夫は鳥ガラスープをだしながら、晩御飯の豆乳塩麹鍋の準備をする。鍋は美味しかった。
夫がFBを開いたら、私が勧めた『神戸ルール』を、妹が東京で買って読んだとアップしていたらしい(夫と妹はFBをやっているけど、私はやっていない)。妹の『神戸ルール』のエントリーがえらくコメントが花盛りだったので夫に見せてもらう。そこで「有馬兵衛の向陽閣へ」「関西電気保安協会」の二つを完ぺきに歌えるのが神戸っこのルールというのに触れていて、夫とその後何度も何度も嬉しくなってこのフレーズを歌っていた(もうこの辺りの話は、どローカルなため他地域の方が読んでもおそらくなんのことやらわからないかと
)。「関西…」だけなら神戸以外の人でも歌えるが、「有馬兵衛の」はサンテレビで流れていた(おそらく)神戸限定のCMのため両方歌えることで神戸っこの条件としているのかと推測する。(追記2の訂正文を参照のこと)このフレーズは子供のころに耳で何度も何度も聞いているうちに寝ていても歌えるようになっていたもので、漢字でこういう風に書くというのはつい最近知った。
『神戸ルール』のメインターゲットはどうやら神戸出身者のようである。東京にいる神戸っこ(妹のような)とか神戸を離れている神戸っことか、神戸にいる神戸っことかが内輪で「そうやんねー」って言うための本のような気がする(教典みたいだ)。一応東京の書店にもあったようだけど、雑多な本にまぎれていた(妹による)ということだし(わが地元書店では平積み状態)、神戸に興味がなかったら普通こんなローカルネタなんて読む気がおこらないしね。
そういうわけで、生産的なことも特にせず、テレビもつけず、時々文庫本を読んだり、ケンを撫でたりしながら、何もなく1日が終わった。でも、こういう1日は好きである。
追記:
さっき隣の実家の母と『神戸ルール』について話していたら、母が「モロゾフのプリンの入っていたガラスのコップって確かにどこの家でも麦茶とかを入れて飲んでたけど、昔、中央区にある某内科に検診で行ったときに、渡された検尿のコップがモロゾフのプリン容器やったときは、ちょっと引いたわ。ほかにコップないし、しょうがないからそれ使ったけど、家では麦茶飲んでるのにね」と笑い話を披露する。どんびき。いかにモロゾフのプリンのコップが神戸中に浸透しているのかを端的に示すエピソードではあるけど。
追記2:
コメント欄でご指摘がありました。向陽閣のCMについては福岡の人もご存じであるだろうということと、また大阪であれば「関西電気保安協会」も「向陽閣」もおそらく両方歌える人も多いだろう、ということだそうです。不確かな情報を上げて申し訳ありません。