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ヒマラヤスギ雑記

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『Sunny』、柴犬、春

近々、夫がずっと習いに行っているジャズギター教室の発表ライブがある。この教室はギター以外にも、ドラム教室、ベース教室、キーボード教室という具合にパートごとにレッスンがある。発表ライブでは、レベルが同じくらいの各パートの生徒でバンドを編成し、演奏する。今回夫は2ステージに参加する。といってもひとつは一人で弾き語りで『SUNNY』をやることになった。自分で言い出したこととはいえ、やはり緊張するらしくて、仕事から帰宅するとずっとその曲を練習している。もちろん歌いながら。で、何度も何度も聞いているうちに、私は課題曲をすっかり気に入ってしまった。色々なミュージシャンがアレンジして歌っているこの有名曲ではあるが、夫に誰のパフォーマンスが一番好きかと訊ねたら、ジャミロクワイだという。そのライブを探してきたので下に貼りつける。私が荻窪に住んでいたときに、初めてJ-WAVEでジャミロクワイの『ヴァーチャル・インサニティ』を聴いて、とても気に入ってすぐにCDを買いに行ったのだ。下の動画(といっても音だけで画像は静止画)は、コベント・ガーデンでのライブでの『Sunny』である。コメント欄にもあるように、1分30秒からのアレンジが、最高にカッコいい。思わずパソコンの前で踊り出しそうになる。


ジャミロクワイの楽曲は全てとてもカッコいいのだけど、夫が参加しているおぢさんバンドではやったことがない。理由を訊ねるとやはり、歌もアレンジも演奏も難しすぎるとのこと。夫が今回演奏する『Sunny』は、ごく普通にアレンジもなくギター1本で弾き語るだけだけど、それでもこの曲は有名がゆえに「らしく」演奏して歌うのは練習が必要なんだろう。本番で上手く歌えて弾けますように。

ケンの甘えっぷりが最近ちょっと濃くなってきた。といっても吠えたり、跳びついたりするわけではない。遊んで欲しいなぁというときは、おもちゃの籠を倒しておもちゃを投げつけてきて「ケンちゃんとこれで遊ぼう」と意思表示してきたり、早朝にベッドの側面をがりがりやって「起きて!ケンちゃんだ」と人間を起こしにきたり、出掛けようとしたくしたら「ケンちゃんも一緒に行くよ」アピールを繰り返したりといった具合で、かわいい。最近は、眠くなってくると体を擦り付けてきて、しばらくクネクネする。気が済むまでクネクネしたら、ベッドに入ってベッドメイクをして安心して寝転ぶのだ。とんとん、と体を優しく叩いてやると安心して目を閉じる。

ほぼ毎日、介護老人ホームとか、介護マンションとか、ケアハウスとかとかのちらしが新聞の折り込みか、ポスティングで入っている。我が家の周辺にはずいぶんとそういった施設ができたみたいである。以前よりも熱心にそういうチラシを読んでいることに気がついた。

もう暖房はここのとこ全くいれていない。暖かい。近所の桜もだいぶんつぼみが膨らんできた。やっぱり新年度のスタートが春というのはいいな。
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(2階ベランダから東のお隣さんの庭をのぞむ。左の手前にあるのは、満開の我が家のベランダのハーデン・ベルギアで、真ん中のピンク色のがお隣の紅梅で、右にあるのがモクレン。この写真は先日の雨の日に撮影した。今日はもっと華やかな感じだし、モクレンの後ろにある雪柳もとても美しい。)
# by himarayasugi2 | 2013-03-20 08:56 | 雑感 | Comments(0)

健康番組/『ビブリア古書堂』

健康番組:
テレビ欄をみたら、腸が免疫力に関係する話を健康バラエティでやるとあったので、9時からの『ビブリア古書堂』までの間、1時間だけ視聴した。番組によると、腸というのは体だけでなくメンタルにも影響を及ぼす大切な器官らしい。それは、まぁ、なんとなく日々実感している。私はめったに便秘をしないのだが(修学旅行をはじめ、旅行中でもそれは変わらない)、四十肩の治療でずっと鎮痛剤を飲んでいて、かつ、痛みでほとんど2時間おきくらいに目が覚めていた頃などは、やっぱり(私比で)便秘気味だった。痛くて眠れないストレスもあったと思うし、鎮痛剤の継続服用もきっと関係があったと思うのだ。というのも痛みがひいてきかけたときに、思い切って鎮痛剤服用も控えさせてもらったら、ウソのようによく眠れるようになり、便秘も解消したのだった。

番組でも紹介されていたが、腸がちゃんと働かないと、それがお肌の吹き出物とか、肥満とかにもつながるらしい。なので、便秘が解消した人は、みな肌がきれいになったとか、体重が8キロも減ったとか、頭痛も軽くなったとか体感しているようだった。なによりも漢方の偉い先生が、腸には免疫細胞の6割があるから、腸はいつも健康に(便秘も下痢もしない)することが大事だと説いておられたので気をつけようと思った次第。番組では、腸の免疫細胞が日々、がん細胞をやっつけている様子のVTRを流していた。なるほど。

現在は、布団に入ったらどんなに長くても10分以内には寝ているようである。朝までノンストップで眠れているようで、やっぱりそういうときはお通じもよいのだ。ちょっと気になることがあったりすると、寝つきは悪くなる。でも普通に生活していたら、ストレスとずっと無縁というわけにはいかない。適度なストレスは、行動の原動力にもなる。

『ビブリア古書堂』:
視聴率が良いという話はきかないから、あまりよくはないのだとは思うけど、相変わらず視聴している。今回、安田成美が登場していた。同年代である。昔は彼女が出ていたドラマは見ていた。独身時代の安田成美は、普通のちょっときれいて、個性的で、上品な女の子って感じで、特別演技が上手いとか、そういう印象もなかった。お洒落女優のカテゴリーに入っていたと思う。スタイリストの人とどこか外国旅行へ行ったドキュメンタリーとかで見た当時の素顔の彼女は、ほんとに普通のお嬢さんだった。悪役をやるイメージはなかったけど、昨日の安田成美は、悪役を生き生きと演じていた。昔の安田成美の笑顔は、なんというか「ぶりっこ」(すでに死語)っぽくてあんまりいいと思わなかったけれど、栞子の失踪していた母親として登場した昨夜は、笑顔の悪人であった。眼が笑ってなくて、笑顔で冷たいことを言い放つといった印象。真意はわからないけど、ものすごいエゴイストに見えたけど。佐野史郎が目の敵にするのもさもありなんといった感じだった。若いときよりも、昨日見た安田成美の方が、演技者としては好きかな。年齢を重ねて悪くなるよりもいいと思う。一応、私はティルダ・スウイントンみたいに年をとりたいと思っている。おそらくもうすぐドラマは終わりである。来週も楽しみ。

ドラマであったのだけど、大学などの教員において、江戸川乱歩をはじめとする推理小説が好きだということはおおっぴらに出来ない時代があったらしい。今も、推理小説というのは読書じゃないという考え方はある。以前、私がイタリア語を習っていたイタリア人もそう話していたし。でも、推理小説は大好きで、別にそのことを隠す気もない。よい推理小説は、そのままよい文学であって、ジャンルは関係ないと思っている。父も父方の祖母も推理小説が好きだから、家にはクリスティ、クイーン、コナンドイルといった翻訳ものも沢山あったし、小学校では江戸川乱歩を片っ端から借りていたころもあった。このドラマを視聴すると、いつもこうやって読書の記憶を思い出せて楽しい。

すごくいい天気。今から洗濯物を干して掃除して、勉強の予定。
今晩のご飯は、豆ご飯と先日購入した祝島のひじきの炊いたんともらったイカナゴにしよう。
# by himarayasugi2 | 2013-03-19 08:53 | 雑感 | Comments(0)

特に何もないけど好きな1日

日曜日だというのに、ケンが朝5時過ぎにベッドの横にきて、前脚でベッドの側面をごーり、ごーりと擦る。必死で知らんぷりして布団に潜り込もうとする夫と私の努力もむなしく、結局6時過ぎには降参して起床となる。とてもよいお天気だけれども夕方からは雨だというので、午前中にケンを車に乗せて久しぶりに芦屋浜に行く。やっぱり普段のお散歩よりも車に乗ってのお散歩だとケンも嬉しそう。
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「ケンちゃーん、こっち向いて!」「ん?」
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「なに?」
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(笑顔でこっちに来るケン)
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ずん!
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(近い!)

その後、犬と入れる席のあるカフェに行って軽くランチをとる。私は生ハムのオープンサンドで夫はトマトとハムのピザである。ソースのかかっていないピザのかりかりの端っこをケンにあげる。

ランチを食べ終わってケンを家に連れ帰り、もう一度今度は夫と二人で車で買い出しに出る。大型スーパーであれこれ購入する。車のラジオで懐かしのシンプリーレッドがかかる。シンプリーレッドは昔大好きだった。

帰宅後、私はシャワーを浴びて、夫は鳥ガラスープをだしながら、晩御飯の豆乳塩麹鍋の準備をする。鍋は美味しかった。

夫がFBを開いたら、私が勧めた『神戸ルール』を、妹が東京で買って読んだとアップしていたらしい(夫と妹はFBをやっているけど、私はやっていない)。妹の『神戸ルール』のエントリーがえらくコメントが花盛りだったので夫に見せてもらう。そこで「有馬兵衛の向陽閣へ」「関西電気保安協会」の二つを完ぺきに歌えるのが神戸っこのルールというのに触れていて、夫とその後何度も何度も嬉しくなってこのフレーズを歌っていた(もうこの辺りの話は、どローカルなため他地域の方が読んでもおそらくなんのことやらわからないかと)。「関西…」だけなら神戸以外の人でも歌えるが、「有馬兵衛の」はサンテレビで流れていた(おそらく)神戸限定のCMのため両方歌えることで神戸っこの条件としているのかと推測する。(追記2の訂正文を参照のこと)このフレーズは子供のころに耳で何度も何度も聞いているうちに寝ていても歌えるようになっていたもので、漢字でこういう風に書くというのはつい最近知った。

『神戸ルール』のメインターゲットはどうやら神戸出身者のようである。東京にいる神戸っこ(妹のような)とか神戸を離れている神戸っことか、神戸にいる神戸っことかが内輪で「そうやんねー」って言うための本のような気がする(教典みたいだ)。一応東京の書店にもあったようだけど、雑多な本にまぎれていた(妹による)ということだし(わが地元書店では平積み状態)、神戸に興味がなかったら普通こんなローカルネタなんて読む気がおこらないしね。

そういうわけで、生産的なことも特にせず、テレビもつけず、時々文庫本を読んだり、ケンを撫でたりしながら、何もなく1日が終わった。でも、こういう1日は好きである。

追記:
さっき隣の実家の母と『神戸ルール』について話していたら、母が「モロゾフのプリンの入っていたガラスのコップって確かにどこの家でも麦茶とかを入れて飲んでたけど、昔、中央区にある某内科に検診で行ったときに、渡された検尿のコップがモロゾフのプリン容器やったときは、ちょっと引いたわ。ほかにコップないし、しょうがないからそれ使ったけど、家では麦茶飲んでるのにね」と笑い話を披露する。どんびき。いかにモロゾフのプリンのコップが神戸中に浸透しているのかを端的に示すエピソードではあるけど。

追記2:
コメント欄でご指摘がありました。向陽閣のCMについては福岡の人もご存じであるだろうということと、また大阪であれば「関西電気保安協会」も「向陽閣」もおそらく両方歌える人も多いだろう、ということだそうです。不確かな情報を上げて申し訳ありません。
# by himarayasugi2 | 2013-03-18 08:50 | | Comments(2)

いろいろ@パーティー

M2が主催するシャオンパーティに声をかけてもらった。普段時間割の関係などで顔を合わせることの少なかった人とも近い席に座る。お料理が出てきたら最初は写真を撮っていたのだけど、途中から話に夢中になって撮り忘れる。
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(これは前菜である。どれも美味しかった。カジュアルなトラットリアである。かろうじて最初のお皿なので写真はあるけど、あとはことごとく撮り忘れる)

そのときの話などを記録しておく。下に行くほど真面目な話になる。最初は笑える話から。

スタバ:
最近よく飲み会で話をする某嬢は、学部のときにスタバでバイトをしていた。彼女がバイトをしていたスタバの場所は、彼女の言葉を借りると「こ、こんなところにスタバが・・・」というような、ディープな場所らしい。私が行く某スタバは、パソコン、スマホ、タブレットで「スタバでネット&仕事するオレ」密度が高いような気がするのだけど、某嬢のバイト先のスタバでは、「赤鉛筆片手に競馬新聞を見るオレ」密度が高いらしい。某嬢のバイト初日に注文に現れたおぢさんwith競馬新聞が、エスプレッソを注文した。出てきたエスプレッソを見たおぢさんが、カップを見て某嬢に「ちっさ!なんでこんなちっさいのに300円以上もすんねん、おかしいやんけ」と切れたらしく、某嬢はそれがものすごいトラウマになったという。「で、それからは誰がエスプレッソを注文しても(親指と人差し指をひっつけるジェスチャーをしながら)、こんなにちっさいカップで出てきますけどいいですか?、って訊くようにしてたんですわ」という。そうすると「知ってます」という人もおれば、「ならいらん」という人もいたらしい。

また某嬢がバイトしていたスタバでは、あまり注文がないサイズが「グランデ」サイズだったそう。確かに私も注文するなら「トール」がほとんどである。で、某嬢のバイト先のスタバでたまに「グランデ」が出るときがあるらしいのだけど、そういうときはいつも「ジャンボラテちょうだい」とか「ジャンボコーヒーな」といった具合に、「ジャンボ」サイズに変換されているらしい。で、「グランデですね」と訂正してまた切れられても困るので、某嬢はそのまま作業するスタッフに「ジャンボラテ!」と大声で伝達すると、奥でスタッフが笑いで全身をふるえながら作っているとか。某嬢の「バイトが見たスタバ」の話は本当に面白くて(書けない話も満載)、私は本にするべきだと言っている。

役に立たない文学部:
パーティでK先生がM2に振られてちょっと酔っぱらった状態でお話してくださったこと。先生が学生時代に付き合っていた彼女(@社会学部)のお父さんは、「文学部の男なんて役に立たない」と彼女に言ったそう。「でも」とほろ酔いの先生は続ける、「確かにここの研究室は文学部の中でもド文系かもしれんし、何か問題があったら、またあっこの研究室かよ、ってよく言われるかもしれん(本当らしい)。医学部やったら人の命を助けて社会に貢献するし、法学部で弁護士になったら法律知識で人を助けたりすることで社会貢献するやろう、ここ(研究室)のやっていることは直接の人助けにはならへんけど、深いところで人を幸せにしているんです、人生をね、じわーっとね、だからみんな胸はって頑張ってな」とほろ酔いでご機嫌モードでお話された。

貯金に励む:
そして私のゼミ先生の言葉。先生は「なんでも一生懸命やってね、これくらいでいいやろう、って思ったときに人間は年を取るよ、若いときはどれだけやったら十分かとか、自分がどこまでやれるのかというのがまだわからないよね、だから無駄な方向にがむしゃらにやってしまったり、やりすぎてしまったりもすることもあるけど、そういう経験が貯金になるんです、そしてそういう貯金は後から役に立つんです、これくらいでいいやろう、はだめです、とにかく出来る限界までやる、社会に出てもね、がんばってね」なんか、ゼミ先生の言葉は私に向けられているようにも聞こえた。私が初めてゼミ先生と研究室で話をした3年前の春にも、「とにかくあなたの一生懸命で全ての課題に取り組んでください、これくらいでいいやろう、はだめね!」と言われたのだ。もう私なんて十分すぎるくらい学生としては年をとっているので、私の立場では「これくらいでいいやろう」なんて頭をよぎっただけでも脳味噌が退化しそう。「ここまでやるか!」と思えるくらいやって、やっと現状維持か…。がんばろ。

楽しいパーティだった。
シュウリョウおめでとう。社会に出る人も研究室に残る人もがんばってね。素敵な後輩になってくれてありがとう。
# by himarayasugi2 | 2013-03-17 07:42 | 雑感 | Comments(0)

日用品買い物/『神戸ルール』知っとう?

駅へ買い物に出た。久しぶりに入ったオーガニックな食品を扱うお店に行く。人気のすぐに売り切れてしまう祝島のひじきが入荷されていた。「お一人さま2袋まで」と書いてあった。で、2袋購入する。あまりに人気だから数量制限が設けられている。お店の人が「ほんと沢山買いたい人は、ようけいはるんですけど(大勢いらしゃるんですけど)、すいませんね、」とすまなさそうに説明してくれる。「でも、みんな欲しいひじきやしね」と私。ここのひじきは、戻しているときから香りが違うのだ。磯の香りがふわーんと広がる。柔らかいし、とても美味しい。最後に買ったのは去年の2月ごろだったのでおよそ1年ぶりである。「これ、1年ぶりくらいやわ」と店員さんに言うと、「いえ、私らもそんなもんですよ」という。少人数でされていることもあって、大量には無理なんだとか。最初に100袋届いたものは、もう数日で売り切れるので、追加で100袋発注したけど、先方は大変忙しいために、次の100袋がいつ届くのかはわからないという。で、この美味しさだから、ほとんど「幻のひじき」状態である。買ったひじきは大事に料理していただこう。

その後、ドラッグストアに行って日焼け止めを買う。日焼け止めはやっぱりけちると焼けてしまうので、けちらなくてもいいお値段で、で、よさそうなものをネットで検索したら、普通の洗顔石鹸で落とせます、というSPF50のものを見つける。評判がよいみたい。頬にあるシミが最近存在感を増してきたので、これ以上は濃くしたくないし、出来れば薄くしたいくらいだ。レジで日焼け止めの増量サイズを持ってゆくと、今日までのキャンペーンで、ビタミンCとEの顆粒(ハイシーEクラス、っていう商品だった、かなり安くしてくれていた)を買うと、いろいろついてくるよっていう説明を受けて、思わず買う。家に帰ってあけると、顆粒のほかに資生堂のコラーゲンドリンクが2本とコットンと、試供品がどっちゃりだった。得した気分である。

ドラッグストアの後、本屋に立ち寄ると店頭の一押しコーナーに『神戸ルール』という本が大量に陳列されていた。手に取ってざっと読んでみる。神戸の特徴を49の視点(ルール)から書いているもので、書いてあることが全てほぼ正しいので笑ってしまう。普通、ここまできちんと大阪と区別して書けていることは少ないのだ。神戸に生まれて神戸で育った人でないとわからんことばかりである。そして立ち読みして驚いたのは、ルールのひとつに「ヤマカン・ニコク・ヨンサン」(山手幹線・二号線・43号線の愛称)というのがあったこと。これ、先日ゼミの子とか先生に「そんなことここいらでは言わない、それはあんたの年齢のせいや」などと言われたけれども、そうではなくて、この言い方は、神戸独特だったのだ。考えてみれば、この3線がほぼ平行に東西を抜けているのは神戸阪神間であった。

この本を読んで、「油引き」とか「日番」とかが神戸ローカル語ということも初めて知った。それから「神戸ノート」も神戸だけなのね。たまにモールの文具店で見かけるけど、そのたびに夫と「懐かしー」と体をよじっている。すべてに目を通したわけではないけど、私が言わない言葉もちょっとだけみつけた。ケーニヒス・クローネは、「クローネ」とは略さなくて「ケーニヒス」と略すけど(かなりイントネーションは複雑)。あと、東京よりも横浜に親近感を持つとか、「…とう」という神戸弁の語尾とか、イノシシみても全く驚かんとか、ゴーフルの缶の話とか、異人館には行かないとかとか。それに自転車はあまり活用できないこともそう。神戸在住の神戸っこだとわざわざこの本を買う必要もないけど、今度神戸の人と結婚するとか、今度引っ越しで他県から神戸にやってくるとか、今まで神戸と大阪と京都をひとくくりに「関西」としていた人とかが、この本を手に取るとかなり有用かもしれないかもしれない(需要がよめないけど)。

あと、全国の百貨店に出店しているようなお菓子は人には贈りたくない、という心理はわかる。やっぱり本店にしかおいていない生菓子とか、チェーン店でないお店のものでないとわざわざ神戸のお菓子として他県の人に渡すのは、神戸っこのプライドが許さん、みたいなくだりがあって、それ、わかるーと本屋で笑ってしまった。
# by himarayasugi2 | 2013-03-16 09:18 | 雑感 | Comments(0)