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ヒマラヤスギ雑記

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『新参者』と『龍馬伝』

日曜の夜からスタートした、阿部寛主演の『新参者』をかなり期待して観た。と、冒頭にいきなり、弥太郎が清潔なスーツ着て人形焼を購入するシーンが。弥太郎、こんなに立派になって。香川照之は、ほんまに売れっ子なのだと実感する。どんな役をやっても愛されてしまうのは、俳優のユーモアのセンスが故だと思う。これは、俳優が面白いという意味ではなくて、香川照之が滑稽さ、面白さといったことを、客観的に見れているという意味。なので、彼の演技は芝居(ドラマ)全体のことをよく考えていて、どうすべきかを完璧に理解していると思う。ひとりよがりでないのだ。といっても、存在感も抜群だし、彼がいるとドラマに厚みがでる。個人的には、あの拗ねたような目がいいと思う。

『新参者』は、一話完結かと思いきや、どうやら延々と初回の殺人事件を追うようである。まだわからんけれど。初回は、香川照之扮する生命保険会社の営業が、殺人容疑がかかるも、彼のついた優しい嘘のためになかなか容疑が晴れない。が、最後にその嘘をついた目的がわかり、彼の容疑は晴れるものの、別の哀しい真実が明らかになるという話だった。誰が殺人犯か、というのは今から追うようだが、このドラマは人形町の住人(豪華キャスト!)のエピソードと殺人事件を交差させて、進行していくよう(?)である。どういう展開か、まだわからないけれど、初回は最後に大泣きしてしまった。

市原悦子が、上手すぎて涙腺が決壊してしまう。最初は、市原悦子の迫力が際立ちすぎて、見ているのがしんどかったのだが、香川照之、阿部寛などがよい意味で彼女の強すぎる存在感を中和してくれて、だんだんいい感じになっていった。主演の阿部寛は、さすがの安定感で、落ち着いて見ていられる。ちょっと不気味な登場の仕方も、よくある「コロンボスタイル」の真似でなくて、オリジナルっぽくて新鮮。人の心を読む、というのが阿部寛演じる加賀刑事の持ち味らしく、ドラマを見ながら加賀が何に気がついたのかを考えるのも楽しかった。あんまり人情モノに比重が傾いて欲しくない。ドラマのカテゴリーは刑事・推理モノの枠から出ないで欲しいのだが、今後はまだわからない。夫が珍しく「面白かった」と言ったので、来週の日曜も『龍馬伝』のあとは『新参者』という視聴スケジュールになるのか。

『龍馬伝』では、勝海舟と龍馬が出会った。龍馬の芝居が、どうも悪くないけど良くもない。私が龍馬という人物を勝手に美化しているせいかもしれないけれど、もうちょっと豪快な人を求めてしまう。福山でない別の誰かが演じたらと、どうしても思ってしまう。誰か適役がいるのではと毎回考えてしまうのだ。勝海舟が、あの龍馬に感心して弟子にするというのは、いまひとつ説得力が今回はなかった。一方、武市は感じ悪い(上手いってこと)。あの目、声は完全に黒武市である。話し合いで思う方向にいかなければ、斬り殺して解決というパターンが染み付いてしまっていて、凄みもあるし恐ろしい。ジョン万次郎(トータス松本)の登場で、急にコントになった。弥太郎は面白いけど、絶対にコントにならない。
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# by himarayasugi2 | 2010-04-19 08:18 | エンターテインメント | Comments(2)

町で遭遇する有名人

結婚するまで関西にいて、結婚後すぐに関東に移った。そしてまたまた関西に戻ってきたのだが、関東、特に東京で生活していたとき、有名人と町で遭遇する率が関西に比べて圧倒的に高いことに感動したのだった。ようするに、田舎者なのでテレビに出ている人を間近で見られただけで、「と、都会や!」と舞い上がっていたわけ。でも十年以上住んでいたわりには、人に言いたくなる有名人と遭遇できたのは、ごくごくわずかだった。

芸能人などは、テレビよりも実物のほうが小柄な人が多い。おすぎとピーコも小柄だったし、水野真紀も細くて華奢でびっくりしたものだった。意外と皆さん町に溶け込んでいて、すぐにわからなかったりもする。私が東京在住時に「ザ・芸能人」の強烈なオーラを感じたのは、仲村トオル&鷲尾いさ子夫妻だった。もう10年ほど前、恵比寿の三越の某ベーカリーのカウンターで並んでいたとき、店内の人が皆私のほうを見てるなーと思っていたのだが、視線は微妙に私の横に集中しているのに気がついた。隣に立っている人を見ると、そこに夫妻がパンを買うために並んでいたのだが、はじきとばされるような強烈なオーラを放っていて、テレビで見るより千倍くらい格好よかったのだ。

鷲尾いさ子は、背が高くて、頭がマッチ棒のように小さかった。ベージュっぽいトップスに麻のロングスカートに確かペタ靴なのだが、そういう平凡な服装なのにスタイルの良さが隠せなくて、いくら覆っても美貌が漏れてしまうという感じだった。美しい微笑みを浮かべ、彼らの周りに2,3メートル間隔をあけて遠巻きに見ている人に眼差しで会釈していた。仲村トオルは、チノパンにベージュのケーブル編みのサマーセーターにローファーだった(と思う)。ベージュ系のグラデーションという一歩間違えば悲惨になるカラーコーディネートを完璧に着こなしていて、爽やか、ワイルド、ハンサム、格好いい、言葉をいくらつくしても表現できないほど、とにかく立っているだけで「きゃー」とかひとりでに叫びそうになる。頭も小さいし、長身の鷲尾いさ子よりもさらに背が高く、立っている二人を前にすると、初めてエルフに遭遇したホビットの気持ちになった。

で、私が次にとった行動は、この二人の横に立っていられなくてそそくさと離れてエスカレーターに乗ったのだった。オーラがすごくて、どうしていいかわからないといった感じだった。当時はまだ東京に出てきてそんなに時間もたってなかったので、美しすぎる人間二名の至近距離に涼しい顔して並ぶなんて、当時の私には出来なかったのだった・・・。後に妹が上京してきたときも、これが有名人目撃談の1番の自慢話だった。が、昨日、東京在住の妹からVIP中のVIPを最近目撃したとの報告を受けた。

仕事を終えて東京駅に向った妹が、大勢の鉄道警察隊が出陣しているのを見つけ、近づいていってしばし人だかりのなかで待っていると、天皇皇后両陛下が、すぐ目の前を微笑みながら歩いていったとのこと。ロイヤルオーラは、芸能人オーラの比ではなかった。妹は「きゃー」などと叫んでしまったらしい(私は仲村トオルには叫ばなかった)。自制できなかった模様。妹と私の目撃自慢は、あっさりと妹の圧倒的大勝利で終わった。妹は一日、なんだかしらんけど、ハッピーだったらしい。やっぱり、東京って都会だ。

追記:ヒマラヤスギ地方では、星野仙一氏の目撃談が多数報告されているのにもかかわらず、私は一度もお見かけしたことがない。関西に戻ってからは、誰にも遭遇していない。夫は、千日前で小藪を見たらしいけど。
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# by himarayasugi2 | 2010-04-17 09:46 | 雑感 | Comments(0)

久しぶりに人前でプレゼンをする

久しぶりに人前でプレゼンテーションをすることがあった。疲労困憊である。私は特別あがり症というわけではないが、それでもプレゼンが終わったあと、気持ちが軽くなったのは確か。「プレゼンをしなくちゃいけない」ことは、私にとってよほど負担だったのだろう。ご飯も喉に通らなかったのに、終わったとたん、ポテトチップスを一袋あっというまに空にした。

準備をしているときに、夫にプレゼンを上手くやるコツをいろいろ尋ねるも、「ボクはプレゼンはあんまり得意ちゃうしな」などと逃げる。ただ、夫の知っている人に、めちゃくちゃプレゼンの上手な方がいて、その人は1時間半のプレゼンを、原稿など一切見ずに、「間」を絶妙のタイミングでいれながら、聴衆を惹きつけたまま最後までひっぱるらしい。そこまでいくと、「芸」の領域になるのだが、私はそんなのは求めてないので、とにかく人に嫌がられないプレゼンにするための、最低限のコツが知りたかっただけなのだ。それに、今回のプレゼンは持ち時間10分というもので、1時間半のプレゼンとは次元が違う。

「10分のプレゼンだったら、パワーポイントのスライド何枚くらいあったらいいやろ?」と私が尋ねると、「うーん、3枚くらいちゃうか」と夫。でも、心配性の私は10枚作ってしまって、1枚は時間の関係で出せなかった。スクリプトだ、なんだと準備しすぎて結局半分も使わなかったのだが、どうせまたプレゼンということになったら、同じように過剰反応して準備しすぎるだろう。自分の性格を考えると、目に見えている。やるだけのことはやったという感覚が、おそらく安心につながるようで、無駄でもいいから準備しておいて、緊張を緩和するという戦略だ。小心者の私のようなタイプの人間には有効な策(と思った)。しかし、無駄に時間がかかるのがこの戦略の穴なのだ(わかっていてもやってしまう)。

プレゼンは内容が大切ということは、当たり前として、プレゼンの技術というのは、全くトピックに興味のない不親切な聴衆を相手に、いかにして興味を持ってもらうかとか、1秒でも長く聴いてもらえるようにするための技術だと思った。などと、たった10分やらせてもらっただけで、わかったような口をきく私なのだが、この年でも新たに学ぶことがあるというのも、なかなかいいかもしれない。それにしても、本当に疲れた。慣れるのだろうか。
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# by himarayasugi2 | 2010-04-16 07:56 | 雑感 | Comments(2)

老後を考えさせられる

先日、夕方ケンの散歩をしていたら、あまり見かけない高齢の御婦人とすれ違った。髪は美しくセットされていて、紫色のモヘアのカーディガンに黒のロングスカートに黒い靴で、小さなバッグを手にされていた。外出されるスタイルだった。すれ違うときに軽く会釈をすると、一瞬間があって、ふっと会釈を返してくださったのだが、なんとなく様子がおかしい。通りにある建物を一軒、一軒、何かを探すように立ち止まっては覗き込んでいるのだ。道に迷っている?まさか。そこで、むこうから中年の男女が彼女に向って駆けていった。中年の男女はおそらく、高齢の御婦人を追いかけてきたようなのだ。それ以上見るのは、なにかいけないような気がして、そのままケンと私は道を曲がった。

つい最近、救急車が近所に走りこんできて、一軒の家の前に停車した。そこは高齢の男性が独りで暮らしているのだが、5.、6人の救急隊員が家に駆け込み、担架で住人である男性を搬送していった。普段、おつきあいがないので、何が起こったのかは聞いていない。その男性は、普段からよく歩いているのを見かけるし、スーパーに毎日食材を購入しに行っていることは知っていた。お元気そうに見えていたので、家の中で転倒したとか、なにかそういった事情なのかもしれない。誰が、救急車を呼んだのだろう。

数年前、酔客をタクシーが拾える大通りまで送っていったとき、住宅街を深夜、高齢の女性が、パジャマで飛び出してきた場面に遭遇したことがある。酔客の酔いもいっぺんに冷めたようだった。深夜2時だったのだ。そんな時間に、パジャマでうろうろする理由は、一体なんだったのだろう。独りで深夜どこまで行ってしまうのだろう、家族は気がついていないのかなどと、そのときは思った。

私は夫とよく、相手に先立たれて独りになった場合、どうしていきたいかと話すのだが、真剣度が、夫と私ではかなり違う。夫は、先に逝くつもりで今からいるらしく、関係ないもんね、というスタンス。今からそんなこと言ってどうするんだって感じだ。まぁ、そうだけれど。いくつになっても、心も体もちゃんと自分で管理できるのかどうか、私はそういうところが不安なのだ。
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(どさくさに紛れて、ケンの昨日の写真。二階のデッキで日向ぼっこ中)
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# by himarayasugi2 | 2010-04-15 08:26 | 雑感 | Comments(2)

電車の中のカップル

最近、電車内の乗客の振る舞いに注目してしまう。というより、注目せざるをえないような人が多くて、そういう人のことは、私以外の乗客も皆おそらく見ているのだと思うのだ。昨日、ガラガラの車内で、私の隣には、20歳代前半の大学生とおぼしきカップルが座っていた。男性は、髪の毛が茶色くて、つんつんのウッドペッカーみたいで、腰パンにチェーンじゃらじゃらで、コンバースの白のスニーカーが冗談のように汚れている。女性は、茶髪のロングヘアーを適当に結んでいて、ぴったりしたニットのミニワンピースに、ハードなブーツ。化粧は濃い目。二人ともイマドキの若い人である。

男性が女性に対して「目(めぇ)つぶって。で、手(てぇ)出してみ」と大声で言う。女性は「なになになにぃ」ときゃーきゃーいいながら言われた通りにする。この時点で、このカップルは車内の注目を一心に集めてしまう。私も興味津々である。すると、男性はポケットからなにやら銀色の小さな箱を取り出して彼女の手に置く。「付き合いだしてXヶ月やからな」といって有名ブランドのライターを手に握らせた。「これ欲しいいうてたやろ」と男性。「きゃー、嬉しいわ。X(ブランド名)やん。すごい。すごい。」と有頂天の女性。

なんとも、仲睦まじいことで、ええですね。私はちょっと羨ましかった。テレもせずに、よくもまぁ、付き合いだしてXヶ月だから、プレゼントなんて電車の中でやるよなと。ほほえましすぎ。でもなんで、電車の中なんやろう。スターバックスだったら、だめなのか、公園のベンチだったらだめなのか、と色々質問したいことはあったのだが(実際問題、質問なんて出来ないけど)、彼らは電車の中でやりとりしたかったのだということにしておく。

その後、男性は「おい、ちゃんとアリガトウって言うたか」とアリガトウの催促をすると、女性が「さっきから、何回もいうてるよ。ありがとう、ありがとう」と浮き浮きと返事する。女性が男性に「ライター、お揃いになったね」と話しかけると男性は「そうやな」と嬉しそうに返事していた。ええね。仲良くて。

読み返してみたら、ちょっと僻みっぽい文章のような気がした。
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# by himarayasugi2 | 2010-04-14 09:23 | 雑感 | Comments(2)