年内最後の美容院へ行ってきた。1年半まえから通っているところで、感じがいいし、お洒落すぎないし、手頃な価格で、丁寧にしてくれるので当分ここに通うつもりでいる。普段はアシスタントをいれて女性ばかり3人でやっているのだが、週に3日は年配の男性(Oセンセイと呼ばれている)が、40年以上の常連さんの髪のセットのためにお店に立つ。
髪のセットって具体的に何するのって担当の女性に聞いたら、「シャンプーしてから、カーラーで巻いて髪型をかっちりとセットします。週に一度はシャンプーとセットで、それに加えて月に一度カットとカラーとシャンプーとパーマに来られます」とのこと。そういうお客様は、シャンプーを自分ではされないので美容院でやるらしい。40年間ずっとOセンセイが髪をシャンプーしてセットしているお客様が沢山いて、そのOセンセイは「僕はもう引退だよ」って言いながらも、彼にシャンプーセットをしてもらいたいという方達のためにお店に週3で出ている。
Oセンセイは、セットのお客様だけ相手しているのではない。こないだは外国人の少年が、母親に付き添われて来店していた、Oセンセイの担当だった。外国人の少年の英語は、早口で全然わからないのだが、Oセンセイは少年の言ってる早口英語もはいはい、って感じでわかっていて、「この雑誌とっておいてたよ」(Oセンセイの英語はなんとかわかる)と奥から『SCREEN』を持ってきて渡して、少年の髪を切っていた。横で少年の母親が、「もうちょっと短く!」とOセンセイに指示すると、少年は「ノー、ナガクシテ」と訂正していた。Oセンセイは英語がぺらぺら。背が高くて、背筋がしゃんとしている。
Oセンセイは70代前半。彼が30代前半からずっとシャンプーしてきた人たちが「あなたに髪のことはやってもらいたい」と今もずっと通い詰めている。いい感じである。お客様と一緒に年を重ねていける、いい仕事やと思う。
ケンも年内最後のお風呂にはいった。
ケンはお風呂が獣医さんの次に嫌い。ガラス越しにちらっと見えたけれど、トリマーさん相手に大暴れしていた。でもケンはすっきり、ふわふわになる。
お風呂に行く前の芦屋浜で、「○×▽☆\\\-!!」といいながらよちよち歩きの男の子が、ケンにむかってダッシュしてくる。リードを上からつかみ、ニッコニコでお散歩気分を味わっている。このまま暫く一緒にお散歩。男の子のお母さんによると、犬が大好きで、超大型犬でもひるむことなく顔に抱きついたりするので、ヒヤヒヤされているらしい。ケンは、特にその子に愛想を振りまくことはしなかったけど、その子とお散歩することは嫌じゃなかったようで、ただその子と一緒に歩いていた。
「ボク、ケンチャン、シバイヌ」「ボク、マークン」(交信中)
白くて、すらっとしたフィジーちゃんにも芦屋浜公園で会う。優しい目をしたフィジーちゃんに、ケンは「ううぅ」って言ってしまう。ああ、恥ずかしい。飼い主さんとフィジーちゃんに謝る。ごめんなさい。
(優しい目のフィジーちゃん)