土曜の日経新聞の朝刊は、毎週「日本gene U-29」という特集を組む。23日の特集は「森ガール」だった。「森ガール」という言葉は、語感が面白くて気になっていたのと、ネットのポータル画面の右端とかで最近ちらちら目にしたりして認知はしていたのだが、なんのことかよくわからなかった言葉。去年も本屋で、表紙に「森ガール」がどうのこうのと大きな文字で書いてある雑誌を見た。手にとって中を見たら「森ガール」についての疑問がとけるのだろうけど、その雑誌自体が、私が手に取ると雑誌の「年齢超過ブザー」みたいなのが鳴りそうな感じで、結局やめた。日経の「森ガール」記事を読んで、なんとなく意味がわかった。知っているけど、意味とか使い方がわかっていなかった単語をやっと辞書引いたって感じだ。
日経新聞の「森ガール」についての記事は、秀才が客観的事実から考察・分析したレポートのような内容で、わかりやすかった。で、「森ガール」というのは、「森にいるような格好をした女性」(なんじゃそりゃ)から由来しているそう。その説明自体が、つっこみどころが満載なのだが、その「森にいるような格好」というのがどんなのかというと、「ゆったりとして締め付けない」とか「ロングスカート」「天然素材」「手作り」というキーワードで説明されていた。こういう服装なら、街で最近よく見かけることに気付く(というより森に行かない)。コートとかダウンを一枚羽織ればすむところを、薄手のブラウス、ニット、ジャケットと重ね着して、首にぐるっと巻物して、手編み風の靴下に真冬にサンダルとか。ブーツだったらもこもこブーツ。手にはバスケットとか。
町で歩いている「森ガール」を見て思い出すのは、ちょっと古いけれど、昔テレビで見た『大草原の小さな家』(かなり古かったか)。
日経の「U-29」では、20代の生態を紹介するのが目的なので、取材を受けた「森ガール」はみな20代だった。実際のところ30代で「森ガール」は、他称も自称もきついものがある。日経では、「森ガール」は意外と芯が強くて、「見た目はゆるいが、世間の動きを冷静に眺めている」としている。わかる。一人だけ元「森ガール」な女性を知っているけれど、誰よりも根性がある感じだし。「ぬくもり」「まったり」「ゆったり」というひらかなを表面に纏ってはいるものの、拘りが強くて、堅実だと思う。
「森ガール」の一人は、自宅でお茶を飲むときはイッタラのマグカップを使うそう。もらいものですけど、イッタラのマグカップならある。だから?
(久しぶりに食べた駅前の鳥鍋。前よりも卵の黄身が小さくなっていたような。暫く行かないうちにコストセーブするようになったのか。)