怖くて観れないと思っていたけれど、やっぱりテレビをつけて、女子フィギュアフリーを観戦。結果は、浅田真央選手が銀メダル、安藤美姫選手が5位、鈴木明子選手が8位で日本人選手は全員入賞した。が、浅田選手はトリプルアクセルを2回決めるも、試合後のインタビューでは涙が溢れて止まらない。満足したのはトリプルアクセルを決めたことだけで、演技には納得していないと泣きながらもはっきりと答えていた。子供のようにしゃくりあげながら泣く浅田選手を見ていて、もらい泣き。もうインタビューを止めてあげて!と思ってしまった。
スランプから必死で修正してきて、銀メダルを獲得するまで復調したことは、壮絶な努力が要っただろうし、本当に素晴らしいと思うけれど、彼女はそう言われても嬉しくないということは、あの悔し涙で伝わってくる。金メダルを獲れなかったから悔しいとか、そういうのではなくて、自分が納得できる演技が出来なかったから悔しい、ただその一点なのだと思う。実況のアナウンサーが、浅田選手はインタビューでも「やれるだけやったからいいです」といったような自分を慰めるような言葉は言わなかった、ちゃんと負けを負けだと受け止めている、と言う。負けを正面から受け止めることで、アスリートは、また前へ進める。そうやって負けに向き合う姿勢を示すことが、彼女のプライドでもあるとアナウンサーが熱く語っていた。
オリンピックでは、色々な選手の涙や喜びを見ていて、そのたびにぐっときていたのだが、浅田選手の涙のインタビューは、特に感情を揺さぶられてしまった。グランプリファイナルを初優勝した15歳のときから、おそらく日本中の人が彼女の成長を見守っていたと思う。まるで、親戚の子供のように。けれど、フリーを終わって、泣きながらもはっきりと「満足していない」と述べる彼女は、「真央ちゃん」でなくて、一人の闘うアスリートだった。4年間の壮絶な努力がたった4分間で終わってしまうとは、オリンピックってなんと厳しい大会なんだろう。三人の選手は皆とても素敵だった。浅田選手は、この悔しさを受け止めてさらなる活躍をして欲しいと、心から願う。
*東京都知事のIのことは、最初から嫌い。テレビに映ったらチャンネルかえるくらい嫌いだ。このIが、五輪選手に対して侮辱とも取れる発言をし、「嫌い」から「大嫌い」になる。都民の税金を湯水のように使って五輪招致に失敗しただけのことはある。消えて欲しい。