人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ブログトップ

ヒマラヤスギ雑記

cedar2.exblog.jp

これは依存症か偏執狂か。

『警視庁失踪人捜査課』というドラマをなんとなく見ていたら、失踪したミステリー作家の女性が、買い物依存症という設定だった。私は買い物依存症ではないけれども、一つのことに拘り始めると、一定期間そればっかりになる傾向がある。自覚している。

結婚してすぐのころ、知人も誰もいない北関東に住み始めたころ、夫がパソコンに「テトリス」をインストールしてくれた。そのとき私は、関東で再就職先を探しているものの、なかなか思うようにはいかずに、馴染みのない北関東で、ちょっと鬱っぽい感じでいた。昼間やることがない私は、簡単にテトリスにはまってしまい、ある朝、夫を会社に送りだしてから、こたつに入ってテトリスを始めていたら、夜になって夫が帰宅して横に立っていたのに気が付かなかった、ということがあった。私は朝からずっと夜までテトリスをやっていたことになる。さすがにこれは、やばいと気がついて、翌日からパソコンには一切触らないようにして、なんとかこのテトリス狂から脱したのだが、知らなかった己の弱さを突きつけられたようで、怖かった。それ以来、パソコンのゲームや、テレビゲームには一切手をださないようにしている。

テトリス事件は極端な例としても、一つのモノやコトに拘る癖は、ときどき顔を出す。他愛もないものだったら、ある時期いろんな店でメロンパンばかり買う「空前のメロンパンブーム」を経験したし、その後、メロンパンからアンパン(粒アン限定)へ、そしてポンテケージョへと移行していった。いずれも短期間で終了するのだが、そういうときは、無駄に集中力を発揮する。これを別に生かせればと何度も思ったことがあった。幼少のころ覚えているのは、初めて買ってもらった漫画が、『ドラエモン』の5巻で、次が『ベルサイユのバラ』の外伝、嬉しくて、嬉しくてぼろぼろになるまで読み込んで、完全に登場人物のセリフを暗記したこと。まさに、北島マヤ状態。『ガラスの仮面』もそういえば、読み終わったら朝になっていたことがあった。

最近は、そこまでのめり込んでいることは少なくなっている。これは、「完治」したのだろうか、それとも「加齢」のために症状が緩和されたのだろうか、というよりも、経験上、のめりこんだ先がある程度予測できてしまうので、昔ほど前のめりにならないのか。それでも、(周囲に迷惑かけない程度に)また何かに猛烈にのめり込んでしまうのも、悪くはないと思っている。
by himarayasugi2 | 2010-05-01 09:35 | 雑感 | Comments(0)
名前
URL
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

<< 美しい接客 おじさんバンドが楽しい理由 >>