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ヒマラヤスギ雑記

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昔と今の夏

朝、ケンと一緒に夫を途中まで見送りにゆく。既に日差しが強くてげんなりする。色々な犬ブログを読んでいると、朝のお散歩は5時などという人もいて、この暑さだとそうすべきだろうなと思う。7時とかでも、すでに太陽が昇りきって30度ってことはざらなのだ。そして日没後も30度をなかなか下回らないのだ。ケンも日陰を選んで歩いていた。

小学校低学年の頃、夏休みの宿題で朝顔か何かの観察日記をつけていた。絵を描いて、葉っぱが何枚になりました、とか、つぼみがつきました、などと詳細に記録した。絵日記を描くときに、いつも温度計もチェックして気温を書き添えていた。だいたいが27度から29度で、これは朝の気温というよりは、小学生が描きたくなった時間の気温なので正午でもあったり、夕方でもあったりもした。1度だけ30度という日があって、そのときは母に興奮して「お母さん、今日は30度になってるよ、暑いねー」と報告したことはよーく覚えている。だって、1度だけだったから。母も「うゎ、暑いね」と応えていた。あの頃は30度を越えただけで、親子でびっくりだったのだ。

クーラーだって、特別なものだった。30度を越えたのなら、今日はクーラーをつけようか、どうしようか、となる。今みたいに、汗だくで起床して、条件反射みたいにリモコンを握るなんてことはなかった。父方の祖母の実家に子供の頃はよく訪ねていったのだが、そこは昔ながらの日本家屋で、広い畳の間を襖を取り外してつなげて使っていて、畳の間をぐるっと廊下が囲んでいた。そして、廊下のガラス戸を開け放てば縁側を経て庭とつながるのだ。そういう構造だったので、クーラーなんてなかった。遊びにいくと扇風機が回っていて、団扇が渡された。冷たいカルピスを飲んでいたら、知らない間に蚊にいっぱい刺されたものだった。今はあの家は、クーラーをつけたのだろうか。長い間行ってない。

そういう思い出話をしながら、夫とケンとで歩いていたら、夫が大阪は昼も夜も異常に暑いねん、と言う。風が通らなくて、熱気がこもって、コンクリートに蓄えられた昼間の熱が、夜通しずっと放熱されていて、涼しい時間が全くないという。オフィス街は旅行でよく訪れたバンコクの市街地を思い出すような、熱の匂いがたちこめているらしい。で、昼間の会議室が、えらく涼しいなぁと思ったら誰かが設定温度を19度(!)にしていて、こんなの異常やなぁとつぶやいていた。ここ数日の関西の暑さは、かなりこたえる。夕方の6時でも34度という日があった。自然と外出は最小限になる。

とはいっても、燃えるゴミの袋もあと数枚だし、野菜も買わなくてはというわけで、炎天下買い物に出た。必要なものだけ買って、汗をかきながら帰宅する。水筒を携帯すべきだった。サンダルを脱ぐときに下を向いたら、こめかみから手の甲に、汗が2,3滴ぽとぽとっと落ちた。もう、子供の頃の夏と、今の夏は違うなぁと数年前から感じている。

我が家は屋上緑化しているけれども、中途半端感は否めない。建造物の緑化はやっぱりウィーンにあるフンデルトヴァッサーハウスくらい気合入れてやらないと、緑化効果の恩恵にあずかれない。現在の我が家では手間ばかりかかって、さほど効果はないと思う。クーラーなしで昼間の二階のリビングにはおれないのだ。二階のわりには室温は抑えられているけれども、「緑化のお陰でエアコン要らず」というところまではいかない。一部、ワイルドフラワーの種を撒いて、ちょっとお花畑にしようか。

追記:ロンドンで休暇中の妹から「ロンドンは気温20度くらい」とメールが。うらやましすぎる。
by himarayasugi2 | 2010-08-06 08:36 | 雑感 | Comments(0)
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