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ヒマラヤスギ雑記

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ちょっとした「嬉しい」を集める

明け方、生臭い匂いと視線を感じて、そろっと目を開けたら、目の前に真っ黒い鼻と真っ黒い那智黒みたいな目が2つじっとこっちを見つめていた。ケンだった。ベッドの端っこに顎を乗せて私が寝ているのをじっと見ていたようだった。私が起きたことに気づいたケンは濡れた鼻をぐっと私の鼻に押し付けてきて、それから私の鼻の頭をすごく控えめにペロッと舐めた。感情表現が普段控えめなケンにしては、これでもすごく甘えているのだ。「あ、起きた!」という表情をして、ケンが笑顔になったように見えた。尻尾をふっている。「ケンちゃん、起こしてくれたん?おはよう。起きたよ」と言ってケンの頭を撫でると、力いっぱい手に頭をクリクリこすり付けてきて、力余って体をベッドのマットレスの側面にもこすり付けている。夫がよってきて、ケンの体をよしよしとさすって話しかける。なんてことない平和な朝の風景。

連日週末イベントのために忙しい。大学で遅くまで作業をしたり、家でファイルをいじったりであまり勉強する時間がなくて、それも精神的にストレスになっている。金曜日の午後、一通り用事がすんで研究室で休憩していたら、T先生が珈琲ショップのカードをくださった。ただで珈琲が飲める!今の精神状態の私にはものすごい贅沢。このカード一枚でこんなに幸福感に浸れるとは。さっそく握り締めて帰りに珈琲を飲んで帰宅。こういうちょっとしたことが活力になるのだ。

『アメリ』を見たときに思ったのは、幸福というのは、日常のちょっとした嬉しいこととか素敵なことが積み重なったものだということ。幸福感というのは非常に主観的なもので、その人の小さなことに喜べる能力に依るなぁと思う。ちょっとした嬉しいことを見つけよう。本とか美味しいものとか、ケンとか、映画とか、嬉しいことの素は周囲にたくさんある。1日あったことを文章にする過程で、「あ、今日1日いい日だった」と気づくこともある。

明日から朝が早く夜が遅いため、ブログが続けられるか心配。せっかく途切れずに続けられたので、短くても日々のことかを書けたらかいてみよう。これをアップしたら寝よう。
ちょっとした「嬉しい」を集める_c0221299_0345015.jpg

(愛されすぎてケンの下敷きになっている、哀れなプー。)
by himarayasugi2 | 2010-10-09 00:36 | 雑感
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