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ヒマラヤスギ雑記

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ちょっとついてなかった雪の日

今週からは、ちょっと気合をいれて研究資料の収集ならびに文献読み込みに邁進しようと思っている。「気合をいれる」という古風なフレーズはわりと気に入っている。大学の体育会のテニス部に所属していた1回生のとき、試験休み明けとか試合前の練習後のミーティングに当時3回生だったI先輩が好んで使っていた言葉なのだ。I先輩は松岡修造が女性になったような人で、単純で暑苦しいけど、憎めない人だった。あまり具体的なアドバイスはなくて、注意するときは「もっと、気合いれて」としか言わなかった。下手でもこけても、泥臭くても一生懸命に頑張って、勝てない相手といい試合をしたり、まぐれでも勝ったりしたら、本気で涙ぐんで喜んでくれるような人だった。自分で「さ、気合いれていこか」と言うときはなんとなくI先輩のことを思い出すのだ。

月曜の予定は、まず肩のリハビリに行ってからお昼をどこかで食べて、大学の図書館に行って年末に研究室で買ってもらった本を春休み用に借りようと考えていた。それに重くて車でないと持って帰れない本も一部コピーをとって、パソコンルームで論文をダウンロードしようとあれこれ考える。リハビリはちょっと痛めだったけれども、なんとか耐えてお昼を食べて電車に乗る。電車の中からどんどん雪が降ってくるのが見える。すぐ雨になって止むだろうとそのときは思っていたのだ。が、大学の最寄駅で降りたら、本降りになっていて、早足で大学へいく。もうつま先は氷のように冷たい。道もじゃりじゃりのカキ氷状態。図書館へ行ってみたらお目当ての本は「明日にならないと貸せません」と言う。「なぜ?3週間たてばいつでも借りられるときいているが」と返すと「手続きできていませんので」と、なんちゅうか「しゃーないやん」みたいな感じで言われてしまう。この雪の中、つま先を凍らせて図書館に本一冊借りにいったら明日こいってか。おそらく私の顔の毛穴という毛穴からしゅーしゅーと怒りが吹き出ていたのだろう、カウンターの女性(伝言しただけの無関係の人)は、えらくすまなさそうな顔を見せてくれた。いえ、いいんです。明日か明後日来ますから。

他の資料を集めようと研究書のあるフロアに行ったら、ゼミの先輩のKさんが机に本をタワーのように積み重ねて勉強していた。Kさんは院に在学中から非常勤で働いていて、そのまま春からそこで引き続き勤めるとのこと。常勤になれるかもしれない、と嬉しそうに話してくれた。重い本を大量にコピーをとり、パソコンから論文を欲しいだけダウンロードして、本が借りられなくてもそれなりに収穫を得て図書館を後にした。ら、キャンパスが雪で真っ白だった。歩いている人は殆どいない。幻想的な雪景色は、ナルニア国の雪の女王が出てきそうな感じ。この大学って、こんなに美しかったっけ。雪のナルニア国は、美しいけれども普通の革靴には歩き難い。寒いという現実に引き戻される。滑りそうになるのをこらえながら、革靴は雪でべちょべちょになりながら、寒さで肩に痛みをおぼえながら、やっとのことで電車に乗る。テンションは下がり気味である。なんかついてない。

地元の駅について、夫のバレンタイン用にフランス農業コンクールみたいなので金賞をとった赤ワインを購入。ローズマリーのクラッカーも一緒に。自分用にはオレンジピールのはいったチョコレートを。帰宅するとA嬢からメールが。「X日のゼミのイベント、待ち合わせしましょー」という用件だった。絵文字だらけのカラフルなメールにちょっとほっとする。A嬢はずっと図書館にいたらしい。気づかなかった。他にも同じゼミのT君やら集中講義で仲良くなった今度2回生になるMちゃんも図書館に来てましたよ、って教えてもらった。A嬢は今日は企業説明会だと言う。バイトも忙しそうだし、若い衆は皆、雪の中結構頑張っている。ちょっとついていなかった雪の日だけど、今日からまた頑張ろ。

追記:ケンはこの日も夕方散歩も夜散歩も雪が残っているところばかり歩きたがり、そしてまた雪にばっかりオシッコをかけていた。
追記2:家の前のローズマリーの植え込みには雪が氷状に固まって残っている。なんとなくローズマリーのカキ氷みたいで、見てるだけで寒い。それにあまり美味しそうでないし。
by himarayasugi2 | 2011-02-15 08:36 | 雑感 | Comments(0)
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