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ヒマラヤスギ雑記

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結婚生活で最も節約したとき

雑誌でよく「ていねいな暮らし」の記事を目にする。手作りのパンを作り、洋服を縫い、ベランダで育てたハーブを料理に使い、生ゴミを肥料にし、おやつを手作りし、手作り化粧品を使用して、などなど他にもあると思う。私は不器用なので、記事に紹介されている人のように積極的ではない。しかし、「ていねいな暮らし指数」が限りなくゼロに近い私ではあるが、過去、必要に迫られてこれに近いことをしていた期間がある。

今までの結婚生活で最も節約したときは、結婚して3年目に突入したころの1年間である。このとき、私は東京で再就職した会社を2年と1ヶ月で退社して、手に職をつけるべく暫く無職の状態で語学関係の専門学校に通っていた。夫は働いていたが、当時借りていた東京のマンションは共働き継続が前提の家賃で(ようするに高い)あった、そして夫は給与天引きでまとまった額を貯金していて、生活費に回せる現金が少なかった。なので、私が働いている間は余裕で回っていた家計も、シングルインカムとなった途端にタイトになった。だからといって貯金を取り崩すのは絶対に嫌だった。なんとかこの金額内で毎月乗り切るぞと鬼のように決意をする。退職したばかりで、時間だけはたっぷりあるので、ちょっとでも家計に余裕を持たせるために重い腰を上げて私流の「ていねいな暮らし」(というか、節約生活)を始めることにしたのだ。

15年以上も前のことなので、記憶が曖昧だが、当時やったことは;
朝食用の食パン、バターロールを手作りする。ピザを手作りする。おやつ、マドレーヌ、バターケーキ、プリン、パンナコッタなどを手作りする。バジルを暗いベランダで栽培する(すぐ虫にやられて断念)。リサイクルショップに不要な引き出物とかビンゴの景品を売却(1万円)。ブックオフにCD、本を売却(最高金額、5500円)。勉強は徒歩20分の公民館の集会室で、そこは冷暖房完備だった。その他、外食を減らし、本、CDの購入を減らし、といった具合。

売却以外の手作り系については、「週末だけ」とかではなく、もう毎日やっていた。パン職人状態。なくなったら作るみたいな感じ。毎朝の食パン代は意外と高くつくのだ。あとはできるだけ安い食品を買ってやりくりした。食パンも、水の代わりにトマトジュース(*1)やオレンジジュースや青汁などをいれてバリエーションを出したり、ちょっとでも楽しくやろうとしていた。これですごく家計が楽になったという記憶はないけれども、赤字にはならなかったと思う。ただ、結婚当初は目玉焼きですら失敗していた私が、パンとかピザとかに手を出すようになるなんて、自分でもおかしかった。パン生地を丸めて型にいれたり、ピザを伸ばしているときは無心になれる。夫は「今日はピザかー!」ってなんだか楽しそうだった。

食事の支度以外の時間は、毎日公民館の集会室で勉強したり、図書館に行ったりしてできるだけ家にいないようにしていた。光熱費の節約である。家では台所だけ電気をつけて朝のパンとかおやつのケーキを焼いていた。外食の機会も減らした。こういった生活が1年続いたところで、私が仕事をもらえるようになり、徐々にまた以前の生活に戻っていったと思う。今はパン作りも忘れてしまった。ケーキを焼くのも年に一回あるかないかである。でもあのときは、あれで楽しかった。週末、ブックオフで本とかCDを売った帰りにそのお金で、夫と荻窪の駅前のドトールでココアを飲むのがささやかな楽しみだった。

結論もなにもないのだが、節約を迫られるとそれなりにクリエイティブになるなぁというのが感想。そしてクリエイティブは楽しい。

*1:水の代わりにトマトジュースをいれると、食パンがほんのり赤くなって、トマトの味がして、1番美味しかった。トマトパンと名付けて、よく作っていた。パン焼き器にちょっと興味あり。

昨日の間食:
フレンチトースト(ハチミツはかけず)カロリー、知らん!
ミルクティ カフェオレ、カロリーオーバー気味。
あとは黒豆茶をひたすら飲む。
by himarayasugi2 | 2011-04-09 08:35 | 雑感
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