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ヒマラヤスギ雑記

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京都室町のかすていら

大阪駅周辺は新規参入のデパートやら、新規参入に対抗すべく既存デパートのリニューアルなどで盛り上がっている。といっても、人混みが苦手な私はまだ行ってない。夫は毎日大阪駅を利用しているので、帰りにリニューアルした大丸で前から気になっていた御菓子を買ってきてもらうことにした。それが、然花抄院という京都の室町にある和菓子屋さんの「然」かすてらである。

丸い紙の縁を内側に起こして箱状にしたパッケージの中に、紙に包まれたかすていらが収められている。お店のサイトによるとこのパッケージは「日本パッケージデザイン大賞」を受賞したとか。品のよい質素なパッケージで、有機体のようなのだ。不思議な感じ。このパッケージから受ける不思議さは、中のかすていらにも共通していて、薄い紙に生地を流し込んで「紙焼き」にしたそれは、真ん中がぺしゃっと潰れていて、失敗した生焼けホットケーキのようなルックスなのだ。
京都室町のかすていら_c0221299_823233.jpg
(個性的なパッケージ。ハンバーガーみたいな箱)

表面は濃い目の黄金色である。『ぐりとぐら』に出てくるパンケーキもちょっと思い出した。相当生地が柔らかいようで、かすていらについていた専用の木のヘラで切り分ける。ヘラで中を割ると、とろりと黄身のように生地が顔を覗かせる。イメージとしたら温泉卵を潰すと中から黄身が流れ出る、そんな感じである。ここまでいくと、早く口にいれたくてしょうがない。どんな味なんだろう。和風シフォンケーキみたいにふわとろ?それとも牛皮みたいな感じなのか?もっとさくさくしてる?羊羹とぷりんの間?などなど。
京都室町のかすていら_c0221299_8241752.jpg
(蓋を開けたらこんな感じ。ふんわりじゃなくて、ねっとり、しっとり、とろりっていう感じのかすていら。真ん中がへしゃげている。)

切り分けて夫と無言で一口目を口にいれる。ううう、うまい。中心にむかって生地のねっとり度が高まる。端のほうは肌理の細かいしっとりとしたスポンジである。真ん中はとろっとしていて、口の中に卵の香がふわーっと広がる。卵焼きのおやつバージョンのレベルのかなり高いやつって感じだ。でも食べたことのあまりない味。甘さは和の甘さである。甘いけど、甘すぎない。濃い黄色が、「た・ま・ご!」と主張してくる。シンプルな御菓子なので、素材に自信があるのだろう。シンプルなだけにごまかしがきかない。あー、おいし。夫も気にいったので、またリピートする予定。クセになりそうな御菓子である。

大と小があるらしい。2人なので小を購入。630円。切り分けるのはかなり難しい。ねっとりとして柔らかいから、紙にひっついて綺麗に切れないのだ。ぐちゃぐちゃになり撮影は断念。でも美味しいけど。夫によると、私がぎゃーぎゃー騒ぐわりに、売り場は閑散としていたので「ほんとにここの御菓子なのか?」と不安になったらしい。買う前に電話してきた。というわけで、普通に買えるようであります。

然花抄院のサイト:http://www.zen-kashoin.com/index.htm
by himarayasugi2 | 2011-06-04 08:27 | | Comments(0)
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