人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ブログトップ

ヒマラヤスギ雑記

cedar2.exblog.jp

筋力低下を考える。

我が家から3500歩でリハビリを受けている整形外科がある。炎天下、遮光率100%の日傘をさして、3500歩歩いて週に2回通っている(*1)。水筒も持つ。往復で7000歩である。バテている。これにスーパーの買い物の歩数と本屋での徘徊の歩数と朝と夕方のケンの散歩を加えると「軽く」10,000歩なんて越えるのだ。夏休みに入ってから大学はないからまだましだけれども、夏場にリハビリ行ってから大学にいくときは、もっと壮絶に歩くのでメークは茶色い水になって流れ、鼻の頭から汗が吹き出て、眉毛は消え、背中には汗でびったりとシャツが張り付き、知りあいに会いたくないという状態で研究室に到着する(*2)。

リハビリに行くようになってから自分の体のことをまじめに考えるようになった。リハビリスタッフとはたまにストレッチしてもらうときに話すのだが、いつも体のメンテナンスについて考えさせられることを教えてくれるのだ。

最初に痛み出した右肩は、あとちょっとで完治なのだが、後から痛みだした左肩の可動域は現在7割くらい。痛みは消えている。ただ、しばらく痛かったため動かしていなかった期間が長くて、動かせるようになった最近は、左肩は疲れやすくなっているのだ。それをスタッフに言うと「暫く使っていないから、やっぱり筋力が落ちていて疲れやすいんです。日常で意識して少々疲れてもいいから使うようにして筋力を元に戻していきましょう」と言われる。そのスタッフによると、どんなに若くて丈夫な人でも一週間寝たままだと、あっというまに筋力が低下して急にはちゃんと歩けなくて車椅子や杖が必要だそう。若くてもそうだから、最近は高齢者でも早めに起き上がらせてリハビリを開始するらしい。上半身をベッドから起こすだけでも違うとか。「とにかく、使わないとどんどん低下するというのが筋力なんです、若いも老いも関係ないです」とのこと。高齢者は3日病院で寝たきりでも認知症になりやすいらしい。体を動かして刺激を起こすというのは重要なのだ。

別のスタッフは私の左肩を動かしながら、「以前はここまで回復していたら、家の中で作業すること自体がリハビリとなっていたんですよ」と言う。水道の蛇口も従来の「ひねって開閉型」だと開け閉めのときに、ぐっと力をいれてひねるので、それも結構効果があるらしい。ドアノブも昔の回して開ける型だと同じ効果があるという。「でも、最近はレバーを押し上げたら水が出る蛇口が主流でしょう?それにドアノブも上げ下げレバー式ですよね、洗濯物を干す場所も低くなりましたから、手を上に上げません」と言う。家の中のバリアフリー、あるいはユニバーサルデザインは住人の筋力をセーブしているといいたいようである。確かに、我が家の水道の蛇口は、庭とベランダ以外はレバー式で、ひねる式のものは肩が痛いときはつらかった。だからレバー式はありがたかった。ただ思うのは、家にいて掃除洗濯炊事を行ってもあまり体は使わないし、疲れないということ。床の雑巾掛けなんてしなくて、クイックルワイパーのウエットタイプでスーイい、スイだし(*3)。

家の中ではかなり楽している分、やっぱりどこかで体を動かしておかねばと、昨日も汗だるまになって歩きまくった。「使わないと筋力はどんどん落ちる」というスタッフの言葉が結構気になっているので。



*1:整形外科はひとつ隣の駅にある。自宅から最寄駅まで13分歩くし、整形外科は駅から7分自宅方向に戻るので、電車待ちの時間を考えると、歩いてもかかる時間は同じ。
*2:とにかく住んでいる場所が急勾配の坂の途中であり、大学も坂道アクセスであり、それだけでも大変なのに、本だの水筒だのスーパーで買い込んだ食料品などを常に持っているから、リハビリと授業の両方ある日は、「筋トレの日」と化している。
*3:丁寧な床のワックスかけは年に1回行う。そのときは雑巾掛け状態になるのだが、翌日のお尻と太ももの筋肉痛は半端ない。
by himarayasugi2 | 2011-08-04 08:02 | 雑感 | Comments(0)
名前
URL
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

<< 夏の夜の非日常 犬の幸せ >>