人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ブログトップ

ヒマラヤスギ雑記

cedar2.exblog.jp

デパートの話

18日の日経新聞朝刊に、「商都・大阪の陣」というコラムが始まった。上・中・下と3回にわたって連載をするようである。18日はその第一回目だった。第一回の内容をざっくりと要約すると、大阪・梅田周辺=キタでは四つのデパートが顧客争奪にしのぎを削っているけれども、5月に大阪駅に隣接する場所でオープンした東のデパート代表である、三越伊勢丹はキタでは苦戦しているというもの。数字で分かることは、5-7月の3ヶ月の売上高は104億円、それは年間売上目標の19%であり、目標とする年間売上対比25%を下回った。滑り出し3ヶ月は物珍しさもあって、来店者数も多いので高めに数字が出ると期待されていたため、「惨敗」という表現が使われていた。

先日、キタの三越伊勢丹に行ったばかりなのだが、3階の婦人服の品揃えはとんがっていてなかなかいいと思った。コラムでも3階の「リ・スタイル」は目標に近い数字を上げたが、定番ブランドフロア4Fは苦戦したと伝えている。やはり周囲にある阪神、阪急、大丸百貨店のポイントカードを持っていたら、定番の服(アンタイトルとかセオリーとか?)などはポイントが溜まる店で買ったほうがお得なので、顧客の流動性は低いのだと思う。夫も朝、そのコラムを読んで面白いと思ったらしく、朝食時にその話題になった。

夫と意見が一致したのは、関西の人はある面ではとても保守的である、ということ。特に一定の世代以上は。実家の父は、よく車で三宮に出るのだが、「そごう」しか行かない。父のデパ地下は「そごう」なのだ。そこでピロシキ、フロインドリーブのクッキー、新生公司の焼き豚に、たねやの和菓子、大井のローストビーフを買う。それは父の楽しみでもある。「そごう」ではそれらが全て揃うため、他所の店を開拓する必要がないのだ。デパート以外でも、父も母も一度決めたお店で長く買う。飲食店でもそうである。気にいった少しのお店と長く付き合う。そういう行動傾向が関西特有とは思わないけれども、キタにあれだけ競合デパートがあるのに、顧客を新規に獲得するのは大変そうだなと思った。

そこにしかない個性があった方がいいけれど、個性的すぎると顧客を遠ざけてしまう。先日、お洒落な町、自由が丘に住んでいるSちゃんが帰省していたときにお喋りしたのだけど、Sちゃんは「靴に関していうと、神戸元町の大丸の靴売り場は東京のどのデパートと比べても絶対にいいと思った」と言っていた。これは、神戸、東京間だけの比較ではあるけど。でも私も靴をとりあえず見に行くときは、まず神戸大丸に行くから、靴売場としては魅力があるのだと思う。それが大丸の個性かも。あと、東京時代にデッサン教室に通っていたのだが、生徒さんの中に大手広告代理店でコピーライターをされている人がいて、その人によると「松屋銀座は田舎者は相手にしないっていうコンセプトらしいわよ」とのこと(10年くらい昔の話です)。松屋7階のデザインギャラリーとか、北欧製品コーナーが好きだと話したら、そう言われたのだ。どういう意味なん?

このコラムの続きが楽しみ。
by himarayasugi2 | 2011-08-19 08:41 | 雑感 | Comments(0)
名前
URL
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

<< 夏の犬たち アマゾンのレビュー欄が面白い本... >>