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ヒマラヤスギ雑記

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上機嫌の理由

先週の金曜日に、有休をとって日帰り人間ドックに夫は行ってきた。朝はお腹も空いている状態だし、夫は家を出るときに憂鬱そうだったので、「頑張ってね」と声をかけたら、夫が「頑張るって、何頑張るねん、人間ドックやで」と言うから、そりゃそうだと思って「うーんと、肺活量頑張ってね」と適当に答えておいた。夫は「あー、はいはい」と聞き流して出かけていった。そして午後3時すぎくらいに検査を終えて夫が帰宅した。朝のちょっと憂鬱そうな様子から一変、えらく楽しそうな様子で帰ってきた。人間ドックってそんなに楽しいイベントだっただろうか?

「どうやった」と声をかけると、ニコニコしてこちらを向く。「あんな、今日、肺活量を測るときにな、朝、肺活量ガンバレって言われたことを思い出して、めっちゃ頑張ってやったらな、5リットル以上の数値がでて、えらい周りの看護師さんとかに、スゴイデスネー、スゴイスゴイ、って褒められてしもたわ」と言う。上機嫌の理由はこれだったのか。私は平たい声で「へー、よかったやん」と返す。「いやな、5リットル以上も肺活量あるなんて、まるでカエル泳ぎの北山みたいやなぁ」(誰やねん、それ)「それを言うなら、平泳ぎの北島でしょ」「おおお(爆笑)そうやった、そうやった、平泳ぎや。カエル泳ぎなんて言うなんて、おっさんみたいやなぁ(超笑顔)」「おっさんみたいじゃなくて、既におっさんやん」「そうやった、そうやった」とどこまでも上機嫌である。看護師さんがどれだけ褒めたのか、そっちのほうが気になるではないか。

上機嫌はまだも続く。「今回な、肺活量が5リットル以上記録した理由はわかってるねん」(と声をひそめる)「なになん?」「前回と違って、今回は鼻に洗濯バサミをつけて鼻から空気が逃げないようになったんや」「へー(全然興味ない)、肺活量はわかったからさ、他は特に問題はなさそうなん?問診で何か言われた?」「ああ、ビーエムっていうのが基準値以内やな」「BMIね、それから?」「あとはな、胃カメラのときに麻酔というか鎮静剤みたいなやつを打ってんけど、あっという間に寝てて起きたらカメラ終わっててん。で、胃の内部映像見せてもらって、お医者さんがメッチャキレイデスネ、って褒めてくれた」とその医師が、さらに上機嫌のツボを押してしまったようである。その後、「でもな、覚めてから起きてもまだ薬が効いていて、ちょっとふらふらってしたわ」と言って、ふらつきながら歩く演技をして見せてくれる。そんなことしなくていいねんけど、普通に歩いてくれ。

そして腕のバンソコを見つめながら、「今日は3回、針で刺されたけど耐えたな」と独り言を言っていた。詳しい結果は後日郵送なので、肺活量と胃カメラくらいしか様子はわからなかったが、楽しく検査を終えられてよかった。夫は数年前の検査のときも、視力検査のときに看護師さんに「睫が長いですね」と「褒められた」と上機嫌だったこともあって、毎回どこか(とりあえず睫とか肺活量とか)褒めてもらうといいようである。

来年も再来年も、ずっと笑顔で帰ってきますように。
上機嫌の理由_c0221299_2238327.jpg

(夫が上機嫌の勢いのまま撮影したケン。)
by himarayasugi2 | 2011-09-04 07:30 | 雑感 | Comments(0)
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