荻窪のときに住んでいたマンションは、青梅街道沿いということもあって洗濯物を長時間干すと粉塵らしき黒い粒が生地の間に入り込むこともあった。それにこのマンションに住んでいたときはフルタイムで働いていたので、洗濯は週末にして短時間だけ外ベランダに干して出掛ける時には取り入れる、あるいは、最初から室内に干しっぱなしであった。狭い室内に鴨居にずらっとハンガーがかかっている状態は、「侘しい」という言葉がぴったりの光景であった。あの部屋は日当たりも風通しも悪かった。当時は太陽の光で洗濯物を乾かすことが私の夢になっていた。でも実際にそれが可能な家に住むようになっても、完全に太陽の光だけで乾かすことは、ほんとに日中家にいる生活でないと無理だなぁと気付いた。
今の家は、南向きだし、2階のベランダの手すりにも、天気のよい日は布団とか大物を干せるし、ベランダに置いた椅子にちょっとしたものを干すことは可能である。物干しスペースは、家の北側の勝手口から出たところにちゃんとあるのだ。トタン屋根がついた半屋外空間である。急な雨でもまぁ、余程でない限りずぶ濡れになることはない。しかし、物干しスペースのすぐ北側に石垣があって、その石垣は年中じめじめっとしていてシダ類やら苔がついている。で、夏は蚊が多いし、洗濯物には芋虫とか、一度はチャドクガが休憩していたこともある。それに、真夏の限られた期間以外は、1日そこに干したところで完全に乾くことはない。暗くなってから取り込むのは、虫だってくるし、うっとおしい。藪の中の物干しスペースといった感じである。いつも生乾きのまま取り入れて、ドアの上のひっかかりとかにかけている。冬は、すごく寒く、洗濯物は乾かない。2階の南のベランダに全てを干すことは美観上もそうだけど、スペース的にもちょっと無理である(今でもシーツとか大きなタオルくらいしか干さない)。それに、晴れた朝でも授業があると取り込むのが夕方になって、そうなると「今、留守」と外に向かって発信していることになる。雨に降られることもある。したがって南側のベランダで干せるのは、少なくとも午後2時までは在宅している日くらいか、外出するにしても、短時間で戻る日だけである。
家の中で干す場合、1階の寝室の窓辺というのが日当たりがよくていい場所である。ここを利用できないかと前から考えていた。2階リビングもいい感じだけど、洗濯物が置きっぱなしになりそうなのでここは避ける。いつも見ているブログでイケアの部屋干し用ラックがデザインがよくて安くて使いやすいと紹介されていたので、昨日は午後から久しぶりにイケアに行ってきた。で、お目当てのものを購入する。ついでに洗濯バサミとタオルも安かったので購入する。
(↑イケアのサイトからとったイメージ画像。わりと大きい。折りたたみ式で、高さがあるから床にすらない。引用元:http://www.ikea.com/jp/ja/catalog/products/30228756/)
洗濯物を干すタイミングを考えるストレスから、これで少しは解放されることを祈りつつ。 今から掃除洗濯である。