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ヒマラヤスギ雑記

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飛躍した論理だけど

先日、Nスペで超常現象(心霊現象も含む)を科学で解明する試みを紹介していた。用事をしながらちらちら見ていたけど、有名な幽霊屋敷での実験では、電気が通っていない部屋で電磁波が発生した理由とか、室温変化もなく風もない場所で、必ず人が寒気を感じる理由とかについては、結局わからないままだったと思う。また友人同士を隔離して、一人はモニターをひたすら見つめ続け、もう一人は完全に周囲から隔絶(音からも人からも)された場所で、横たわって何もしないという実験を行う。モニターが点滅しはじめたとき、そのタイミングで別室の友人の脳の活動レベルに変化が生じるという実験結果となった。それは他の友人同士でも同じで、なにか無意識レベルで情報伝達のようなものが行われているのではないか(テレパシー)?といった感じでこれもまたはっきりしないまま。あと、生まれ変わりは本当にあるのかという問題の検証も行われたけれども、すべてにおいて科学的に証明されたことは何一つなかった。すべてはこれからといった感じだった。

説明できないことのほうが多いと思う。人間は、ノイズの多い存在なので、ノンノイズである科学で完全に解明するのは難しい。

といったことを改めて昨夜の『プラチナデータ』をテレビで視聴して思った。これは小説を以前読んだことがあったので、結末はわかっていたけど、またなんとなく見てしまった。全国民のDNAをデータベース化してしまえば、犯罪現場に残った犯人のDNA(毛髪とか血液とか皮膚とかとか)から、「どこのだれ」レベルで犯人を特定できるというシステムが法案化される直前に、そのシステムを構築した人物が殺されるといったところから、話は始まる。

(以下ネタバレ含む)自分のDNAデータをデータベースから除去していた人物(このためいくら犯行現場にDNAを残したところで「該当者Not Found」となり、捕まらない)が、別の人物に濡れ衣をきせるために、データを操作する。濡れ衣を着せられた人物は、刑事と組んで真犯人を暴く。DNAは絶対だ、DNAはその人そのものだ、といったセリフが何度かあるのだけど、そんなわけないやん、とつっこみ、つっこみ、視聴する。確かに、ひとつのDNAデータは一人の人間の肉体と(ほぼ)一意で結びつくが、それはデータ管理が完璧であるという前提だ。こうやってデータをいじって裏をかく人物は必ず出てくる。そういうことをコンピューターは防ぎようがない。ノイズ(この場合は犯人)には、ノイズを持つ人間(刑事)でないと対抗できない。ノイズでないデジタル(数字を含む)データも、ノイズが関わると、もはや絶対的なものではなくなる。データや数字の操作で、自身の利益になるように事実をいくらでもでっちあげることができるのだ。管理者が人間である限り、どうしようもない。

飛躍した結論:だから採点競技は胡散臭い。北野たけしも「いんちきだ」と言っているよ。
by himarayasugi2 | 2014-03-24 09:19 | 雑感 | Comments(0)
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