人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ブログトップ

ヒマラヤスギ雑記

cedar2.exblog.jp

55歳からの…

昨日は午後から夜にかけて外出予定だったが、台風が夜に近畿地方に最も近づくとテレビで報道されているのをみて、行きはよくても帰りに台風の影響を受けそうとも考えられ、散々迷った挙句、外出は控えることにした。雨でJRが止ったり、遅れたりして、やっと戻った最寄りの駅ではタクシーの長蛇の列に並ぶ…みたいなのは、ちょっとしんどいし。結局、行ってもどうってことなかったのだが、そこは「何もなくて実はよかった」、と考えることにする。

急に予定が抜けたし、外に出る必要もなくなったので、家で以前録画したまま見ていなかったドラマを再生してみた。『55歳からのハローライフ』である。これ、最初は『55歳からのハローワーク』と完全に読み間違えていて、つらく厳しい再就職物語なんだろうなと思って見ていなかったのだけど、先日番組欄のあらすじを読んだら、そうでなくて面白そうだったので、録画しておいたのだ。

定年間近のトラックドライバーの小林薫が、古本屋で出会った女性に恋をして、それをきっかけに次の自分の次の道を見つけるというお話である。小林薫が、すごく、すごく、いいのだ。明るくて、優しくて、素直で感受性が豊かで、まっすぐな人を好演している。古本屋で安田成美をすぐにお茶に誘ってしまうところなどは、「ドラマだから」と思うけど、自分の仕事に一生懸命なところや、露骨なまでの安田成美への好意も好感が持てる。彼は今まで女性と長く続かず、散財もし、結局、安アパートで独身暮らしである。でも、自分のやったことだし、仕方のないことと、あくまで明るく前向きである。

上品ないいところの奥様風の安田成美には、実は隠していることがあった。彼女の夫はだいぶ前から難病で、自宅介護が困難となり施設暮らしである。生活のために彼女は「人には言えないところで働いていた」ともいう。安田成美は、小林薫とお茶を飲んだり、食事をしたりするひとときに救われていたのだ。「でも、もう会えません」と小林薫に別れを告げる。彼は、安田成美のことをちゃんと見ておらず、誤解していた自分に腹が立つ。彼女の力になりたいとそう思っていたのに。それすら拒絶されてしまう。自殺も少し考えて、故郷の海辺の街に戻る。そこで、昔、祖母と過ごした場所で、自分は運ぶことが好きだという原点に立ち戻り、次の道を見つける。そこでドラマは終わる。希望を感じさせるいいラストだった。

いいドラマだなぁと思って、ネットで他のエピソードの動画がアップされているのを見つけてそれも視聴する。55歳で離婚してお見合いを繰り返す原田美枝子のエピソードである。これもなかなかよかった。この二つのエピソードしか見ていないのだけど、どちらのエピソードにも出て来たキーワードがあった。それが「孤独・寂しい」というもの。小林薫の祖母は幼い孫に「寂しいのは仕方がないんだよ、でもね」と語りかける。原田美枝子は結婚相談所の女性に「怖いのは、孤独ではなくて後悔だと思う」と言う。孤独を恐れるあまり、「行動しない」ことを選択するよりは、後悔しないために一歩前へ出ることが、この年代では大切にしたいことである。とても勇気がいる。でも自分はどういう人間なのか、大事にしたいことはなにかに気付けば、間違った方向に行くことはない。ドラマを見てそう思った。

原田美枝子のお見合いシーンが笑える。やはりこのあたりの年齢にさしかかってくると、よくも悪くもキャラ立ちしているので、合う・合わないがはっきりするのかも。笑っているけど、私もかなりキャラ立ちというか、やっぱり「こういう人(どういう人?)」みたいに、すぐに分類されるタイプだなと自覚している。

原田美枝子って、昔から好き。品があって、美しくて、かわいらしくて。

大事を取って外出は控えたけど、台風どころかそよ風しか吹かず。そのうち昼寝をしているケンを見ながら自分も気がついたら2時間ほど寝ていた。だらだらしとる。

今日は出かけようかな。

サッカー:
オランダは三位決定戦に出るみたい。アルゼンチンととてもいい試合だったみたい。オランダとブラジルは決勝じゃなかったんだ。
by himarayasugi2 | 2014-07-11 07:19 | エンターテインメント | Comments(0)
名前
URL
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

<< ローカルな話題。 体調 >>