台風がまだこっちにやってこないうちに、ケンを芦屋浜に連れて行くことにした。週末に私と夫が着替えたり、鞄の出し入れをしたりすると、ケンは自分は留守番なのか、連れていってもらえるのかと、そわそわしだす。私と夫の顔を交互に見るのだ。「僕、今日もお留守番なの?」と訴えるような目。連れていってもらおうと、私たちの視界に入り込んで必死でアピールする。「ケンちゃん、今日はお留守番しなくていいよ、一緒に芦屋浜に行くよ」と声をかけると、ぱーっと顔が輝いて、尻尾をぶんぶん振って、何度もこちらを振り返りながら、玄関へと誘導する。「こっち、こっち、早く、早く!」と、笑顔で玄関でくるくる回って私たちを待っている。かわいい。普段のお散歩ではここまで喜んでくれない。ケンは芦屋浜に行くのが大好きなのだ。
芦屋浜の公園を歩くケンは、尻尾はぴーんと立ち、お尻がぷりっとして、全身で喜んでいるのがわかる。さらにケンを喜ばせようと、私と夫は、芦屋浜の後は、久しぶりに犬も中に入れるドッグカフェにも連れていってやるつもりでいた。ケンが楽しそうにしてくれるのなら、どこでもいい。以下、ケンの芦屋浜での様子。
(ケンちゃん、って声をかけたらこの笑顔。)
(ケンは、砂浜が苦手。足元が不安定になるからだと思う。なので、いつも海に近いというのに、草むらをクンクンするのがメインの散歩になる。)
(ちょっとかっこいいと思って。若干お腹がでている?)
芦屋浜には他にも犬連れの人は多く、駐車場近くで若くて元気いっぱいの柴犬ホクトくんと会う。
(2歳だって。毛が艶々である。正統派の柴犬の顔。元気があるけど、テンションが高すぎというのではなく、例えると、仕事が充実していて毎日が楽しい入社2年目の男性社員、みたいな。飼い主さんに許可を得て、撫でさせてもらって写真を撮る。)
かわいいねー、って声をかけると、ちょっと興奮して、こんな感じに。これもまたかわいい。
「いぇーい!」
若手の横で味のありすぎの表情を浮かべるケン先生。
「若手か・・・」と中年の哀愁を見せてみるケン。
ドッグカフェに連れてゆく。珍しくお客は私たちだけ。ゆったりとする。
(カフェでお座りをして夫の手にあるビスケットを見つめるケン。夫はこの後、ただケンがおやつを食べるだけの動画、しかも長い退屈なもの、を撮影していた。)
ドッグカフェの人に、最近できた話題の犬と泊まれる素敵なホテルを教えてもらう。ここいい!絶対に次はここにしようとなる。お店の人と、六甲山にも犬と泊まれるホテルがあったらいいのにね、と話す。ないのだ。なんでだろ。有馬温泉にはあったような気がするけど。
今日はお天気がいまひとつ。まだ台風っぽくはないけど。