人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ブログトップ

ヒマラヤスギ雑記

cedar2.exblog.jp

天使が通る。

昨日は、雨が降ったり止んだりで、ケンを連れて梅を見に行くのは延期となった。なにか休日らしいことをしたいと、夫ととりあえずランチを外で食べようとなった。寝坊をしたせいもあって、えらく遅いランチである。店は、お茶をする人とランチをする人が半分、半分といったところだった。

私たちがランチをいただいていたら、隣の席に4人連れが座った。70代から80代の夫婦と、40代前半から後半の夫婦である。これは、実家の両親とその娘or息子夫婦というのが一目でわかる。「おかあさん、何か甘いものも召し上がられますか」と若い方の夫婦の妻が年配夫婦の妻に声をかけたのを聞いて、年配の夫婦は、若い方の夫婦の夫(以下、「息子」)の両親だということがわかる。要するに、妻(以下、「嫁」)はお姑さんとお舅さんと自分の夫とでお茶を飲みに来たようである。

店内は静かなため、4人連れの声が店内に響く。どうやら、息子は非常に無口な人のようで、何も話さない。全く声が聞こえてこないのだ。で、舅も姑も物静かな人で、あまり話さない。状況的に、嫁が一人で場を盛り上げようと、ひたすら頑張って話題を提供し続けているのだ。嫁と息子の装いは、部屋着みたいで、上着も着ていなかった。息子は、トレーナーにジーンズで、嫁はカットソーにカーディガンにジーンズで、化粧っ気もないので、きっと嫁姑は休日に息子夫婦の家を訪ねてきたのだろう。息子夫婦は店のすぐ近所に住んでいると思われる。

嫁は、沈黙に陥らないように、「どこそこの店がこないだ閉店した」とか「なんだかんだいって、女子は甘いものが好きだ」とかとか、世間話のネタを投げ続けている。おそらく彼らは普段そんなに会って話をしないんだろうなと思う。なので、共通の話題を探しあぐねているような印象である。私も、夫の家族とは冠婚葬祭くらいしか会うことがない。夫の母とは、たまに夫と一緒に美味しいモノを食べにでかけるけど。ただ、夫の実家の家族というのは、基本、お喋りなので沈黙になることはめったになく、ひたすら私は聞き役なのだ。話題も、知らない親戚の話とか、夫の母の体操教室の先生の話とか、健康の話とか、料理の話とか、よー喋ってくれるので、あまり会話が途切れることを考える暇がない。

話が途切れて、沈黙になることを「天使が通る」と言うらしい。誰かに教えてもらった。天使が通るなんて、なんか素敵な言い回しだと思うけど、とにかく隣の席の嫁は、夫も全く助けてくれないから、1人で話題を提供し、ほとんど1人で話し続けていた。隣で聴いていて他人事ながら、ちょっと気の毒になる。ついに隣の席に天使が通りそうなときに嫁が、

「こないだ、おかあさんにいただいたバウムクーヘン、とても美味しかったです」
「よかったわ」(返事がいつも簡潔すぎて会話は続かない)
「どこで売っているのですか」
「Xの地下街のXっていうお店なのよ」(簡潔すぎる)
「そうですか………」とここで会話が切れると思いきや、嫁が続けて
「バウムクーヘンも前まではブームでしたけど、今は廃れましたよね」って。
なんか、微妙な返しではないだろうか。さっき、バウムクーヘン美味しいって言ってたやん。

後で夫と話したら、夫も同じところで、「ええ?」って思ったらしい。嫁も、もう会話の内容よりも途切れさせないことばかり考えすぎて、ついうっかりデッドボールを投げたのかもしれない。でも、不思議なことに特に悪い雰囲気にもならず、淡々と会話は続行されていた。

ドラマ:
昨晩、杏が主演の単発の警察ドラマを視聴した。杏が今、旬な女優というのはわかる。だから、杏を使いたいのもわかる。でも、このドラマの脚本はひどいと思う。杏の無駄遣いである。印象に残っているのは、杏の小さな頭と、ほっそりした長い首と、すらっとした体に、長い長い脚だけである。逆に、これだけビジュアル的に美しい杏が主演だから、最後まで見たって感じだ。小西真由美の扱いもあんまりだ。
by himarayasugi2 | 2015-02-23 09:23 | 雑感 | Comments(0)
名前
URL
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

<< 打ち解ける相手 寝坊をしてしまったこともあって手短に >>