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ヒマラヤスギ雑記

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打ち解ける相手

先日帰りが遅くなったときに、夫と駅からタクシーを拾ったら、遅くなった時に夫をよく乗せているタクシーの運転手の車だった。二人は知り合いであった。「あ、どうも」「どうも、どうも」と挨拶しあっている。運転手は、何も聞かずにさっさと家に向けて車を走らせる。「お宅はもう何度もご主人運んでるんで、もう覚えていますよ」と言う。年齢は私より少し若いくらい。40代前半?想像だけど、昔ちょっとやんちゃしてたけど、今は大人になって、それでもって、人情味のある感じの人だ。

運転手は近所で一人暮らしをしているXさんのことを私たちに訊ねる。Xさんは、ほとんど毎日タクシーを呼んで、通院、買い物をしているらしいのだが、最近Xさんを乗せていないから心配しているのだ。「先週、駅前でおみかけしましたよ」と私が言うと、運転手は安心する。ただ、Xさんは挨拶をしても、無視されてしまうので、あまり状況がわからないし、近所づきあいをしている人も少ないかもと運転手に言うと、運転手が「そりゃ、そうでしょう、Xさんはヘンコですもん、見たらわかります」と言う。ヘンコというのは、偏屈のことである。

ただ、ヘンコのXさんは運転手には打ち解けているようで、運転手はXさんのことをよく知っていた。家族のこと、Xさんの出身大学、就いていた仕事のこと、現在の生活のことなどよく教えてくれるらしい。「Xさんは、ご近所の人とは、上手く話せないんやと思うわ、ヘンコでプライドが高いから。僕なんかには気を許しているんですわ」と言う。そこまで話をして、この運転手は、だいぶん前にXさんが入院したときに、私に「Xさんを最近見ないから、心配だから連絡を取ってみてほしい」と言ってきた人だと思い出した。あのときは、まだつきあいのある近所のZさんを通じて安否を確認したのだった。Xさんにはお子さんがいらっしゃるけど、Xさんの意志で今の場所に留まり一人で生活しているのだ。

タクシーの運転手と美容師って、似てるなぁとちょっと思った。私は、タクシーにめったに乗らないから、あまり運転手と話すことはないし、乗ったとしてもワンメーターなので話す時間もないけど、美容師と同じで、距離が近いから気を許すのかも。とはいっても、どちらかというと運転手の話も美容師の話も聴いていることのほうが多い。

母にタクシーの運転手がXさんを心配している話をしたら、ご近所の誰よりもその運転手が一番Xさんのことを知っているかもと言う。おそらくタクシーの運転手らはみな、情報を交換しあってXさんのことは気にかけているのだと思う。


去年から常にせわしなくやることがついて回っていて、精神的にそろそろきつくなっている。ケンと旅行も行けてないし。持っているものを全部ぱーっと放して、庭の掃除とか、片付けとかしたい。息抜きが出来ていないと思う。
by himarayasugi2 | 2015-02-24 08:45 | 雑感 | Comments(0)
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