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ヒマラヤスギ雑記

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ホウジ

夫の父の一周忌だった。朝が早くて、たくさん歩いて、たくさん喋って、たくさん食べた1日だった。夜になってもお腹が空かなくて、モズクを食べて、お茶飲んで、テレビ見て寝た、そんな1日だった。

読経のお坊さんは、この1年で弱ったような気がする。それは後で食事のときの話題にもなった。彼は73歳なのだが、座布団に座るのもよろよろしていて苦しそうで、紫色の法衣を羽織るのも一苦労といった感じだった。焼香も忘れていたようだった。実際なかった(これも終わってからみなが「なんで焼香ってないん?」とヒソヒソしまくりである)。お経についてはよくわからないのだが、お坊さんは、お経を途中で忘れたようなときがあって、もごもごとごまかしたり、ろれつが回っていないときなどが頻繁にあった。その場にいたみなが同じように感じていたのだ。お坊さん自身が語っていたのだが、お坊さんの奥様が徘徊していて、ずっとついていないといけなくて、大変らしい。夫の父が亡くなってからの1年で、悪化したとのこと。そういう状況が大変なのはよくわかるのだが。

食事は中華料理だった。夫は、夫の母と一緒に、夫の父の兄弟や従妹やはとこがズラリと並ぶ円卓に座り、私は気楽な円卓に座った。夫の母が、「ヒマラヤスギさんは、こっちのテーブルやとちょっとしんどいやろうから、あなたはこっちのお喋りできるテーブルに座り」と気を回したようだ。確かに、夫の父の親族円卓は、夫以外はみなアラエイトで、昔話と思い出話ばかりで、ちょっと私が座ったところで間がもたない。気楽な円卓のメンバーは、夫の姉夫婦、夫の妹家族、夫の従妹である。私は夫の姉の夫(ややこしい)と、夫の従妹の間に座る。気楽である。で、この気楽円卓で、ドラマの話やら、私が見ていない『県民ショー』というバラエティ番組の解説などを聴く。夫は食事の間、戦時中の話をずっと聴いていたらしい。

夫の姉は、最近ビールは控えていたようで(いろいろ気にしているみたい)、久しぶりに昼間から美味しいビールがいただけるということで、かなりテンションが上がっていた。そのテンションのまま、彼女の考える関西人の特徴というのを解説してくれる。

彼女によると関西人は、生きているままのエビとか蛸とかを抵抗なくお店で購入できるらしい。他の県民は抵抗があるとか(本当なのか)。「あたしはね、生きてて、くねくねしたままの蛸を買うのは、平気やで」「私は、無理かなぁ」「私も無理やわ」(夫の妹、夫の従妹&私)「あんたら、関西の人間ちゃうなー、なにいうてるん、蛸が生きていてくねくねしていたら、腕に絡みつくやろ、そしたら、持って帰りやすいやん、楽やん」と、夫の姉は、若干酔っぱらっているみたいで、言っていることが論理性を欠いてきた。「それ、関西の人がみんなそうやってることはないと思いますけど」と言うと、「なにいうとんよ、みんな、豚とか牛だって食べるやん」と、ますます論理性を欠く受け答えになってきたので、夫の姉の夫が「なにいうてるねん、飲みすぎちゃうか」とたしなめていた。

夫の姉は、『ゴーストライター』が、裁判がもっと長引けば面白かったのに、すぐにゴーストの存在を認めて謝罪とかして、ちっとも面白くないとご立腹であった。夫の姉は、少しアルコールがはいると、いつも面白いことばかり言う。

「アラエイト円卓」から、ひっきりなしに残ったお料理がくる。すごく柔らかくて美味しい牛肉のお料理が、高齢者が多い円卓では、ほとんど箸もつけられずに残っていて、それがそっくりこっちに来たので、夫の妹のところの子供、食べ盛り3人が、あっというまにお皿を空にしてしまった。ピラニアのようだ。

お供えのお菓子とか、夫の母と夫の妹が作ったイカナゴの釘煮をたくさんもらって帰宅する。ケンがオモチャを咥えて、「おかえり、おかえり!」と出迎えてくれた。かわいい。

by himarayasugi2 | 2015-03-09 08:28 | 雑感 | Comments(0)
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